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アップル iPad Pro がフルモデルチェンジとなりました。USB-C ポートが採用されました。ビジョンをえがくことが大事です。
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映画『スティーブ・ジョブズ』を見て、ビジョンをえがき、全体をデザインし、自分らしいライフスタイルを生みだすことが大切だとおもいました。


2016年2月12日、映画『スティーブ・ジョブズ』(注1)が公開されたので見にいきました。スティーブは、米国アップル社の共同設立者のひとりであり、現代の高度情報化社会をきりひらくうえでもっとも重要な役割をはたした人物のひとりです。没後5年、非常に多くがかたられて歴史的な人物になりつつあります。

今回の映画は、「人間スティーブ」の内面にユニークな手法でスポットライトをあてたヒューマンドラマになっていて、ドキュメンタリーではなくひとつの「作品」としてたのしむことができました。




映画のなかでは、スティーブのつぎの言葉が印象にのこりました。


オーケストラの指揮者・小澤征爾の表現力はすばらしい。彼に、指揮者とメトロノーム(注2)とのちがいは何かと聞いてみたよ。そうしたら征爾は、「わたしはオーケストラを演奏する」とこたえたんだ。


「わたしはオーケストラを演奏する」。どういうことでしょうか。

オーケストラ(管弦楽団)は通常は、数十人から100人程度のさまざまな楽器の演奏者によって構成されています。指揮者は、そのオーケストラ全体を統率して各楽器の音をまとめあげ、たとえば壮大な交響曲をひとつの芸術作品に仕上げる仕事をします。それぞれの楽器の演奏はそれぞれの奏者にまかせて、全体的なことをするのが指揮者であって、たとえば大太鼓のところに行ってみずから大太鼓をたたたりはしません。

スティーブは征爾の言葉をなぜもちだしたのか。それは、自分のやるべきことは「指揮者」の仕事であって、大太鼓をいかにうまくたたくかではないということをつたえたかったからではないでしょうか。




スティーブの仕事はビジョンをえがいて全体をデザインすることです。オーケストラでいえば指揮者のような仕事です。オーケストラにおいて個々の楽器の演奏者がいかに優秀であっても、指揮者が、完結した一本の作品に全体をまとめあげられなければ交響曲にはなりません。オーケストラは個々の楽器の単なる機械的な集合ではないのです。

これとおなじでコンピューターも、個々の部品がいかによくできていても、ビジョンをえがき、全体をデザインし、システムとして完結・完成させる人がいなければうまくいきません。個々の部品をつくっている人々は往々にして、ビジョンがなかったり全体が見えていないものです。




スティーブはひとつの完結した作品、ひとつの芸術作品の製作を目指しました。機械化・自動化ではなくアート化を目指しました。そこにはうつくしさが必要でした。コンピューターを、データ処理の単なる機械とは位置づけていなかったのです。

したがって互換性やオプションの豊富さをもとめた常識的なエンジニアとはちがいました。効率化をもとめるのともちがいました。

今日、機械的にデータを処理すればよいという時代はおわりつつあり、自分らしい情報処理を追求する方向に時代は転換しつつあります。スティーブのやり方からは多くのことがまなべるとおもいます。
 



そしてその先には、あたらしいライフスタイルがあります。スティーブは人間社会の未来をどのように予想したか。スティーブとアップルのたどった道のりを見ながらわたしたちも想像することができます。

人間社会の未来を想像しながら、自分自身のライフスタイルを主体的に生みだすことは重要なことです。自分の人生のビジョンをえがき、自分らしい生き方を見いだしていく。そのためには自分の心に素直になる必要があります。




わたしは1990年代からアップルを首尾一貫してつかいつづけてきました。わたしはアップルがいいとおもってつかってきましたが、日本においては一流とされる組織の日本人コンピューター技術者と教授から、「アップルなんかつかってたらダメだよ。いつつぶれるかわからないんだから」と注意をうけていました。実際、ある組織においてシステムを開発しようとしたときにはウインドウズを無理やりつかわされました。しかしわたし個人とわたしの研究所はアップルをつかいつづけ、これでよかったとおもっています。

アップルをつかってきて効果や成果があがったということもありますが、それよりもおもしろい、たのしめたということがあります。いま映画を見てこれまでをふりかえってみても一番 感じることです。たのしみや よろこびやワクワク感。これがビジョンにつながります。スティーブに感謝です。

日本人の技術者や専門家は、真面目ではあるのですが心がとてもかたくなっているとおもいます。ここに、日本の専門家からは発想がでてこなかった大きな理由があったのだとおもいます。やわらかい心をもつことが大切でしょう。




映画をみればわかるように、スティーブは天才であり同時に変人でした。わたしたち一般の者はスティーブのようにはなかなかなれません。

一般の人は論理的にかんがえて目標を達成しようとしますが、天才は、理屈や論理ではなく直観で先を見ています。見ているというよりも見えてしまうのです。

今回の映画では、このようなスティーブの姿が、スティーブのプレゼンテーションの舞台裏をえがくという異色の手法で表現されていました。これはドラマですから、映画を見る人それぞれにうけとめ方や感じ方があっていいとおもいます。自分自身が何を感じ、何をかんがえるかが大事でしょう。


▼ 注1:映画『スティーブ・ジョブズ』
原題:Steve Jobs
監督:ダニー=ボイル
脚本:アーロン=ソーキン
出演:マイケル=ファスベンダー、ケイト=ウィンスレット、セス=ローゲン、ジェフ=ダニエルズ 他

▼ 公式サイト

▼ 注2
メトロノームとは、音楽のテンポを客観的に示す機械。

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GPS つきカメラと「写真」アプリをつかうと、体験や思い出、あるいはある情報に最初にであった地点を地図からたどることができてとても便利です。

iPhone などに装備されている GPS つきカメラで撮影した写真は、たとえばアップルの「写真」アプリをつかうと、「マップ」上に撮影地点が自動的に表示されます。たとえばわたしが先日旅行したルンビニで撮影した写真は「マップ」の「航空写真」上に下図のように表示されます(図)。

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 図 「マップ」の「航空写真」場に撮影地点が表示される

「写真」アプリで撮影した写真を表示し、グレー色でしめされた地名をクリック(iOS の場合はタップ)すると、「マップ」の地図あるいは航空写真に撮影地点が表示されます。

「マップ」上の撮影地点をクリック(あるいはタップ)すると、その地点で撮影したすべての写真が自動的に表示されます。こうして体験や思い出がマップからたどれます


この仕組みは、写真を整理するために非常に便利です。これは、写真を検索する役割を地図がはたしていて、地図がインデックス・マップになっているわけです。

この、地図をインデックス・マップにするという仕組みは記憶法や情報処理全般に応用することが可能です。

写真が撮影地点にむすびつけられているように、あらたな情報を、その情報にであった地点(インプットされた場所)にむすびつけて記憶し、地図や航空写真上でその地点を見てその情報をおもいだす訓練をします。

これは、その情報に最初にであった地点にその情報をむすびつけて記憶する、情報を場所記憶にしてしまうという一種の空間記憶法です。個々の場所に情報をむすびつけて記憶するということは、情報や体験を場所で想起するということです。

* 

これをさらに応用するならば、何か重要なことをおぼえたい(記憶したい)とおもったら、そのためにあらたな特定の地点をつかってもよいわけです。たとえば重要な専門書をはじめておとずれる場所で読んでみるのです。その重要事項をその地点にむすびつけて記憶しておけば、地図上でその地点を見るたびに、その本を読んだことあるいはその重要事項を思い出としておもいだせるわけです。

ここでも、地図あるいは航空写真がインデックス(検索)の役割をはたします

このように、iPhone と「写真」アプリ、「写真」と「マップ」の連動は、場所記憶(空間記憶法)を実践するために大いに参考になり、この仕組みは、空間をつかった情報処理へとさらに発展させることができます。


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Google Earth 画像を iPad でみながら現地をあるく


旅行や現地調査などで iPad をもちあるく場合は、ぶつけたりおっことしたりすることがあるので iPad にカバーをつけておいた方がよいです。

わたしは以前、バッファローのカバーを iPad につけてつかっていましたが、パカパカした感じでぴったりとははまらず、すぐにはずれてしまい肝心なときに役にたないのですててしまいました。その後、カバーをつけずにつかっていたところ旅行中に iPad を2回もおとしてしまい、角がすこしへこんでしまいました。そこで定評のあるパワーサポートのエアージャケットを購入しました。

今度は、がたつきはまったくなく非常によくフィットし、しかも軽量でうすいため iPad との一体感は格別であり、ケースをつけていても違和感を感じません。とても丁寧なつくりでスピーカー部まで一つ一つ丁寧にぬいてあるというこりようです。 ラバーコーティング・タイプ(ブラックカラー)を買ったので非常にすべりにくくなり、落下防止にもなっています

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▼ こちらは iPad Air 2 用です。 
エアージャケットには、外観をそこなわないことを最優先にしたシンプルなノーマルタイプと、Smart Cover をつけたまま装着できる Smart Cover 対応版 の2つのタイプがあります。

ノーマルタイプは Smart Cover を使用せず、iPad Air をそのまま使用する人のためのものです。液晶画面には付属のフィルムをはり、背面にはうすくて軽量なエアージャケットを装着することで、iPad Air をキズやよごれからまもながらも装着していることを感じさせません。 

Smart Cover を使用する場合は Smart Cover 対応版を選択します。SmartCover 対応版はヒンジ部分をジャケットで固定する構造のため、Smart Cover がはずれにくくなります。

カラーは装着していることを感じさせないクリアタイプと、サラサラとして指紋が付きにくいラバーコーティング・ブラックの2種類がありますが、すべり止めにもなるラバーコーティングをおすすめします。

エアージャケットは、2013年秋に発売された iPod Air 用と、 2014年秋に発売された iPad Air 2 用の2種類がありますので注意が必要です。自分がもっているモデルを確認して購入します。
 

▼ iPod Air 用はこちらです。


なお本製品には、液晶画面保護フィルムが付属していますので、液晶保護フィルムをつかう場合はこの付属フィルムをまずはつかってみるのもよいでしょう。

旅行などで iPad をもちあるく場合は、傷や落下防止のためにうすくて軽量なエアージャケットの装着をおすすめします。 

■ まとめ
  • うすい。
  • 軽量。
  • 丁寧なつくり。
  • とてもよくフィットする。
  • 違和感がない。
  • 一体感がある。
  • ラバーコーティング・タイプはすべり止めにもなる。
  • 旅行などで iPad をもちあるくために。


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Google Earth で地域の全体像をみる
Google Earth 画像を iPad でみながら現地をあるく

ある地域を旅行したり調査したりするときに、その地域の Google Earth 画像を iPad でみながら現場をあるくと空間的な認識が非常にふかまります。

わたしは先日、ネパールのルンビニとティラウラコットを旅行しました。ルンビニは釈迦の生誕地です。ティラウラコットは、釈迦が出家するまですごした居城跡ではないかとかんがえられている候補地のひとつです。

現場(屋外)では Wi-Fi がつかえませんので、あらかじめ Wi-Fi 環境のもとで Google Earth を Mac で閲覧し、小縮尺から大縮尺までさまざまな画像を PDF にして iPad に保存してもっていきました。こうすることによってリアルタイムで画像を参照しながら現場をあるきまわることができました。

下記の画像はルンビニの画像の一例です。

Lumbini1

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Lumbini3

Lumbini4

iPad を片手に、さまざまな縮尺の画像をリアルタイムで見ながら現場をあるいていると遺跡や寺院などの空間配置が実によくわかり、空間認識がとてもすすみます。大局を見ようとおもったら Google Earth 画像を見ればよく、一方、こまかく見ようとおもったらいくらでも現場でこまかく見ることができます。おもしろいです。こうして、全体と部分、大局と局所が自分の内面に連続的にインプットされます。

釈迦が出家するまでにすごした居城はカピラヴァストゥとよばれ、その城跡ではないかとかんがえられている候補地が2ヵ所あり、ひとつは現在のネパールのティラウラコット、もうひとつはインドのピプラワです。どちらの仮説がただしいか、議論が展開されています。このような課題についても空間認識をふかめることによって結論がみちびきだされるのだとおもいます。


Google Earth をつかえばある地域の全体像を簡単に見ることができます。旅行や調査などでどこかに出かけるときには その地域の Google Earth 画像を iPad に保存してもっていき、それを見ながらを現地をあるいてみるとよいです。

Google Earth は人工衛星が撮影した画像を基本にしているので普通の地図を見るよりもリアルな体験がえられます。

人工衛星が撮影した画像は以前は入手することはできませんでした。あるいは航空機が撮影した空中写真(航空写真)というものがありましたがこれも入手が非常に困難でした。

ところが2005年に Google Earth が登場してからは状況が一変しました。インターネットをつかって衛星写真が簡単にしかも無料で見られるようになったのです。

たとえば地形などは、現地をあるいているよりも Google Earth をつかった方がよくわかります。わたしはネパール・ヒマラヤで現地調査をしていていますが、地滑りの分布などは Google Earth をつかった方が現地をあるいているときよりもはるかに正確にわかります。これにはまいりました。

Google Earth の画像は毎年のように更新されていて、ヒマラヤ地域でもその解像度は次第に高くなっています。現在では、家が一軒一軒はっきり見える精度にまでなっています。

その地域の全体像を見ることはその地域を大観するといういうことであり、これは、理屈ではなく視覚的・空間的に全体像をとらえることです。現地をあるきながらこつこつとデータをあつめていく方法とはことなり、まるごとすっぽりと自分の内面に全体を一気にインプットしてしまう方法です

大観により見通しがよくなり、現場での行動がやりやすくなり、その後の実りも多くなります。問題解決のための局所のせめかたもわかってきます。

Google Earth の登場はわたしたちの情報処理の方法を大きく発展させました。これはひとつの時代の転換であるといっても過言ではないでしょう。


iPad Air を傷からまもるために液晶画面に保護フィルムをはりつけておくとよいです。とくに屋外で使用するときには保護フィルムをはりつけておくと何かと安心です。

そこでおすすめするのが 1,599円のお手頃価格、Anker の強化ガラス液晶保護フィルムです。強化ガラスというと一般に高額なものが多いですがこれは価格にしては質は高く、コストパフォーマンスに非常にすぐれます。

また はりかたについて YouTube で説明しているのがいいです。



旅行や現地調査などで iPad をもちあるく場合は、気がつかないうちにかならず傷がつきますので注意が必要です。

わたしは以前、ほかのメーカーのものをはりつけたときに気泡がはいってしまったので、しばらくしてはずしてしまいました。そのご保護フィルムをはりつけないまま iPad を使用していたところ、こすれたような跡が液晶画面についてしまいました。そこでいろいろしらべてこの製品にいきあたりました。

iPad は画面が大きいので iPhone などにくらべると気泡やホコリが入りやすいですが、YouTube をあらかじめ見て、ゆっくり慎重にはりつければ気泡やホコリははいりこみません。

「強度 9H の強化ガラスを使用し 96% の高い透過率と防汚コーティングにより、iPad の HD 画質とタッチスクリーンの感度を損ないません」とのうたい文句のとおり使用感はとてもよいです。




旅行にでかけるときには、関連書類をPDFにして iPad Air に保存してもっていくと便利です。とくに海外旅行では iPad Air がとても役にたちます。

海外旅行では、eチケット(電子航空券)、ホテル・バウチャー、海外旅行傷害保険契約書、ガイドブック、地図、その他の資料をもっていかなければなりません。

これらの書類をすべてPDFにして、たとえばつぎのようなやり方で iPad Air に保存してもっていきます。

  • Mac あるいは PC をつかって必要書類をすべてPDFにして保存する。
  • Mac の Finder で AirDrop を選択する。
  • iPad の コントロールセンター(注1)から AirDrop を起動する。
  • Mac の Finder の AirDrop に iPad のアイコンがあらわれる。
  • Mac でつくったPDFを iPad のアイコンにドラッグ&ドロップする。
  • iPad にPDFが転送される。
  • iPad が、どのアプリでひらくかをきいてくるので iBooks を選択する(注2)

これで iPad でいつでも必要書類が見られるようになります(注3)。

わたしは以前は、旅行の出発直前に関連書類を印刷しクリアファイルなどに整理していて、かなりの時間・労力がそのためにかかっていました。

現在は、航空券にしろホテル・バウチャーにしろ、購入・入手した時点でそのつどすぐに PDFにして iPad に保存しておけばよくなり、出国直前のあわただしさがかなり緩和されました。書類の確認も簡単にでき、また紙の書類はほとんどもちあるくことがなくなったため(注4)、荷物もかるくなりました

なおガイドブックについては『地球の歩き方』をはじめ、さまざまな電子書籍が出版されていますのでそれらを購入し、iPad にダウンロードしてもっていきます。

電子書籍になっていない紙の本は裁断のうえスキャニング、PDFにして iPad に保存してもっていきます。その他の紙の資料も同様に保存してもっていきます。こうすることによって、多数のさまざなな資料をリアルタイムで参照しながら現地をあるくことができるようになりました。この利点も大きいです。

なお、わたしは iPhone ももちあるいていますが画面が小さいため資料の閲覧には不向きです。やはり iPad もあった方が便利だとおもっています。


▼ 注1
iPad の画面を下端からフリックするとコントロールセンターがでてきます。

▼ 注2
iBooks はPDF閲覧のために便利ですが、ほかに気に入ったアプリがあればそれをつかってもよいです。

▼ 注3
AirDrop はつかわないときはオフにしておきます。

▼ 注4
航空券(eチケット)に関しては印刷したものも念のために用意し受付に提示しています。また海外ホテルのチェックインは現在では、パスポートを提示するだけでよく、バウチャーは必要なくなってきています。バウチャーを発行しない旅行会社も増えてきています。何かあったときのために関連書類を iPad に保存しておくだけでよいでしょう。




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『アップルのデザイン戦略』は、iPhone をはじめとするアップル製品を分解するなどしてアップルのデザイン面での挑戦を分析しています。デザインの力を信じてそこに投資するアップルのものづくりの姿勢がわかります。

本書は、雑誌『日経デザイン』の過去の記事をもとに加筆・修正して再編集した本です。

目 次
第1章 分解
 iPhone 5 恐ろしく洗練されたが、挑戦はない
 iPod touch「一見普通」に隠された恐るべき金属加工 
 iPad mini、iPodtouch 問われる設計者のデザインセンス
 iPhone 5c「樹脂らしさ」を消す工夫と努力
 iPhone 5s 洗練に次ぐ洗練を重ねたデザイン
 MacPro 繊細さは工芸品の域

第2章 箱
 アップルが見せる「シャープな角」への執念
 1箱600円。「豆腐型」パッケージの革命
 Column 箱に込めた思いは昔から同じ

第3章 対決
 VS. ソニーほか iPhone は、もはやファッションアイテム
 VS. マイクロソフト Surface RT 前編 周辺機器はアップルを超えたか
 VS. マイクロソフト Surface RT 後編 見習いたい「技術を生かすセンス」
 VS. サムスン電子 “模倣”の代償は売上げの2割

第4章 未来
 ワイヤレス充電はアップルストアで生きる
 圧力センサー搭載デバイスで広がるジェスチャー操作の可能性
 次世代樹脂製 iPhone は光をまとう?
 ウエアラブル端末向け素材はレーザーカットで作る
 腕時計型端末の特許から分かった iPhone 後のデザイン
 アップルが持つ夢の技術「金属ガラス」とは何か
 iWatch で変わるアップルの素材。次はセラミックスか?

第5章 識者が見るアップル
 インタビュー1 ブランド作りの多くをアップルから学んだ
 インタビュー2 アップルの思想は、ジョブズ後さらに先鋭化した

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丸みをおびた形で統一された部品、色によって加工方法がことなるロゴ、高い精度でつくられた筐体など、工芸品の域に達した繊細な技術をみせてくれます。iPhone などのアップル製品の中身を写真でみることができ興味ぶかいです。

また iPhone などをいれる箱(パッケージ)も分解してしらべています。ずいぶん立派な箱にいれて売っているとは以前からおもっていましたが、アップルがここまでこだわりをもって箱もつくっているとは知りませんでした。

アップルは従来のいわゆるメーカーとはちがうことがよくわかります。日本のメーカーともちがいます。本書は、

我々がやるべきことは、テクノロジーとリベラルアーツの交差点に経ち、そこからモノを作っていくことだ

というアップルの思想を確認することができる一冊です。モノづくりには思想が反映されています。
 
そしてアップルはモノづくりにとどまらず、ハードとソフトとインターネットをくみあわせた総合的なシステムを構築し、そこからあたらしいライフスタイルを創出しようとしています。

システムとはやや抽象的ですがこのようなモノを通して具体的に知ることができます。モノをみたらその背後にあるシステム全体を想像することが重要でしょう(図)。
150708 モノとシステム
図 モノをみてシステム全体を想像する



▼ 引用文献
『アップルのデザイン戦略 カリスマなき後も「愛される理由」』日経BP社、2014年5月19日
アップルのデザイン戦略

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Mac OS X「Yosemite」付属のあたらしい「写真」アプリをためしてみました。ひとことでいえば「写真」アプリは「iCloud」(アップルのクラウド)の使用を前提としてつくられたアプリでした。

iCloud フォトライブラリ」という機能が「iCloud」にあらたにくわわり、これをオンにしておけばに写真と動画のオリジナルのすべてが「iCloud」に保存されます。

また、もっているすべてのアップル・デバイスで写真と動画が同期され、それぞれのデバイスには最適な画像メモリで保存・表示されます。

デバイスが手元になくても、ネットで「iCloud」に接続できればどこからでも「写真」にアクセスできます。

これらのすべての機能が全自動でおこなわれるのできわめて簡単、つかいやすさは抜群です。ケーブルでいちいちつないだり、「フォトストリーム」というわかりにくくエラーのあるアプリをつかう必要はもうなくなります。

問題は、「iCloud」のストレージ「iCloud Drive」の容量を増量しなければならないことです。5 GB までは無料ですがこれでは足りないことはあきらかであり、それをこえる場合は料金がかかります。

わたしはクラウドをためしている(実験している)ので 200 GB をあらたに購入しましたが、「iCloiud のストレージ」料金はあきらかに割高です。

しかし将来的には料金がやすくなるかもしれません。あるいは同料金でストレージ容量が倍増になるかもしれません。


今回は「写真」アプリについてためしてみましたが、本当の課題は「写真」アプリをつかうかどうかよりもクラウドになれることです。時代は、いよいよクラウドの時代に突入してきました。

クラウドが本格化する将来は、写真や動画のみならずすべてのデータをクラウドに保存しておくようになります。手元のハードディスクに自分のデータを保存しておくのではなく、外部サービスにデータをあずけておくようになるということです。

これは、自分のお金を銀行にあずけておくのと似ています。銀行をつかえば、必要なときに必要な金額のお金をあずけたり おろしたり送金したりすることができます。自分のお金をつねに手元においておく必要はありません。

この銀行のシステムと似ているのでクラウドは「データ・バンク」のシステムであるといってもよいでしょう。クラウドつまり「データ・バンク」をつかえば、必要なときに必要なデータをアップロードしたりダウンロードしたり転送したり共有したりすることが簡単にできるようになります。

すると Mac や iPhone や iPad は単なる端末にすぎなくなります。銀行でいえば ATM やインターネットバンキング・サイトです。

したがって Mac や iPhone や iPad などの端末にとらわれすぎずにクラウド(データ・バンクのシステム)をつかいこなすことをかんがえた方がよいでしょう。

クラウドの時代に重要なのは端末よりも情報処理の主体である人間(自分自身)の情報処理能力です。このようなシステムを道具としてつかって人間(自分)自身が情報処理能力を高めていくことが大きな課題になります。

このようなクラウドの時代に今からそなえておくことは重要なことだとおもいます。

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写真1 Apple Watch の展示(アップルストア表参道店)

アップルの Apple Watch新 MacBook が 2015年4月10日に予約注文の受け付け開始になりました(注)ので、アップルストア表参道(実店舗)にいってきました。

新 MacBook については、現時点ではオンライン限定販売ということで残念ながら店頭展示はしておらず、どのような製品なのかをさわってたしかめることはできませんでした。

Apple Watch は店頭展示をしていました(写真1)。普通の時計よりもかなり分厚くごっつい感じでした。

Apple Watch の試着をしたい場合は、オンラインあるいは店頭で試着予約をしてからということになります。オンラインであらかじめ予約してから出かけたほうがよいでしょう。

一方、Apple Watch の動作をためしたいだけの場合は、表参道店でしたら地下へいくと体験キットがおいてあるので誰でも自由に操作することができます(写真2)。白い箱に Apple Watch とiPad がうめこまれていて、Apple Watch を操作すると左側のディスプレーに説明が表示されます。体験キットの利用は予約の必要はありません。ただ台数がすくないのでこんでいるときは順番まちになります。はやめに行ったほうがよいです。

150410 Apple Watch
写真2 Apple Watch 体験キットをつかって動作をためすことができる
(アップルストア表参道店)


Apple Watch はバッテリー持続時間が約18時間しかないということなので、わたしには買う予定はありません。

しかし購入するかどうかよりも、アップルあるいは情報技術の進歩の最先端がどのような状況になっているのかを知ることには大きな意義があります。情報技術にかぎらず最先端を知ることはその分野の全体像をとらえるためにとても役立ちます

全体をとらえることは、あらたな購入計画や対策の立案などのつぎの一手をかんがえるときの参考になります。また iPhone や iPad ・MacBook Air ・ MacBook Pro などの既存の商品を全体のなかにあらためて位置づけてとらえなおすこともできます。


▼ 注
アップル(公式サイト)

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▼ 追記
最先端を知ることはその分野の極端を知ることです。極端には、空間的あるいは地理的な極端もありますが、本項のような時間軸にそった極端もあります。いずれにしても極端を知ることは全体像をつかむためにとても役立ちます。なお進歩の最先端の反対側の極端はその分野の始まり(起源)です。起源を知ることもその分野をトータルにとらえるために役立ちます。

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和田稔著『本好きのための Amazon Kindle 読書術』は電子書籍 Amazon Kindle の入門書です。

最近、電子書籍による出版が増えてきています。なかでも Amazon Kindle はその代表格といえるでしょう。

わたしも、電子書籍で本をよむ割合が徐々に増してきました。書店(実店舗)で立ち読みした本を Amazon Kindle で買ってしまうというケースもでてきました。

本書は、クラウドサービスのつかいかた、蔵書管理、ハイライト機能、その他のウェブサービスなどについての基本的な使用法を説明しています。

目次はつぎのとおりです。

第1章 Kindleと電子書籍の基礎知識 
第2章 KindleはAmazonのクラウドサービスだ! 
第3章 ソーシャルメディア時代のアウトプット読書術 
おわりに 〜読書でしか出会えない情報がある

Amazon Kindle で電子書籍を読むためには手持ちのタブレットスマートフォンにアプリを入れれば読むことができます。あるいは PC・Mac でも読むことができます(注)。あるいは Kindle 端末を買います。わたしは、Kindle Paperwhite という端末を最初に買って、その後 iPad Air を買いました。

電子書籍の大きな利点は、いつでもどこでも本が読め、結果として多読ができることや、一度よんだ本をいつでもどこでも必要なときに読みなおすことができること、また本を保管しておく場所がいらないことなどがあります。こうして手軽に読書ができるようになります。

電子書籍の場合は立ち読みはできませんが、最初の数ページだけを無料サンプルとして読むことができます。おもしろそうな本があったら無料サンプルをまずは読んでみるのがよいでしょう。

電子書籍が読書スタイルを今後おおきく変えていくことは間違いありません。


▼ 文献
和田稔著『本好きのための Amazon Kindle 読書術』(Kindle版)金風舎、2014年6月16日
本好きのためのAmazon Kindle 読書術: 電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう! AmazonKindle術シリーズ


▼ Amazon Kindle 電子書籍リーダー

注:Kindle サポート(無料アプリ) >>

Apple の最新サービスである iCloud の進歩がつづいています。そのなかでも、iCloud Drive はとても便利です。iCloud Drive をつかうと次のようなことができます。
  • あらゆる書類を、クラウド上の iCloud Drive に保存しておけます。
  • iCloud Drive に保存した書類に、どのデバイスからでもアクセスできます。
  • Mac の Finder から、iCloud Drive のファイルが操作できます。
  • ファイルおよびフォルダを、すべてのデバイスで最新の状態にたもつことができます。
  • あたしいファイルおよびフォルダを、iCloud 対応のアプリケーションから作成することができます。
  • 複数のアプリケーションから同じファイルを編集することができます。


iCloud Drive を使うには、すべての iOS デバイスで iOS 8、そしてMac の場合は OS X Yosemite が必要です。
  • iOS 8 を搭載した iPhone、iPad、または iPod touch
  • OS X Yosemite を搭載した Mac
Windows の場合は、Windows 7 以降を搭載し、Windows 用 iCloud がインストールされている Windows パソコンが必要です。

お持ちのデバイスが iCloud Drive に対応するかどうか確認してください。


iCloud Drive へのアップグレードは、iCloud.com にサインインすればできます。iOS デバイスでは、「設定」→「iCloud」→「iCloud Drive」オンとすすめばアップグレードできます。


iCloud にサインアップすると 5 GB の無料ストレージがつかえるようになります。容量がもっと必要な場合は、追加購入することもできます。



なお、そもそも、クラウドストレージとは何かというと、その名前の通り、クラウドにおかれたファイル保管庫です。具体的には、Apple のサーバーに、Apple ID 所有者全員分のファイル保管庫が用意されていて、Apple ID 単位で同じ保管庫にアクセスしますので、複数のデバイスを所有していても、同じApple ID を設定しているかぎり、同じファイルが表示される仕組みになっています。

たとえば、Mac の Pages で書類を作成して iCloud Drive に保存すると、ほかのデバイスからでもその Pages のファイルにアクセスすることができます。インターネットに接続されていれば、すべてのファイルは自動で同期されます。

クラウドストレージを活用することで、「つくった書類を家にわすれた!」といった失敗がなくなりますし、Mac で書きかけの書類を、出張先で iPhone でひらいてつづきを編集するといったことができるようになります。

Mac OS X を、「Mavericks」から最新の「Yosemite」(バージョン10.10.1)にアップグレードしました。

「Yosemite」の最大の特色は、iOSデバイス( iPhone / iPad )と Mac との連携機能です。

iOS デバイスと Mac との連携機能をつかいたくて、かつ、約2年前よりもあたらしい Mac をもっている人は、「Yosemite」にアップグレードする価値があるとおもいます。ただし、iOS が iOS 8 である必要があります(注:ふるい Mac ですと、不具合が生じたり、処理速度がおそくなったりするので注意が必要です)。


「Yosemite」は、iOS 同様に、フラットデザインになり画面の見た目の印象がかわりました。フラットデザインは iOS との連携を視覚的にも強調しています。

「Yosemite」の新機能は、「Handoff」や「電話」、「iCloud Drive」などさまざまです。以下に、注目の機能について要約してみます。

  • Handoff」を使うと、iOS デバイスでの作業をそのまま Mac にひきついだり、Mac から iOS デバイスにひきつぐことが可能です。
  • Mac 同士または iOS デバイス同士でしかできなかった「AirDrop」によるファイル転送が、Mac と iOS デバイス間でもできるようになりました。
  • iPhone の通信回線を使ってインターネットに接続できる「Instant Hotspot」は、Wi-Fi 環境がない場所でも、Macからインターネットに接続できる機能です。
  • iCloudでは、「iCloud Drive」というオンラインストレージが使用できるようになり、Mac の Finder から簡単にアクセスできるようになり、あたらしいフォルダーもつくれます。あらゆる種類のファイルをすべて iCloud の中に安全に保存でき、保存したものには、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Windowsパソコンからいつでもアクセスできます。iCloud では 5GB のストレージを無料で利用できます(それ以上のストレージは有料です)。
  • Mail Drop」は、メールアプリで大容量の添付ファイルを送信できる機能です。大きなファイルのやりとりが多いMacユーザーにはつかってほしい機能です。
  • 新しい「Safari」はより高速で動きもなめらか、iOSデバイスでひらいているページを Mac でも参照できるようになりました。
  • iPhone にかかってきた電話を Mac で受けたり、Mac から iPhone を通して電話することができます。Mac での作業中にバッグの中に iPhone を入れたままにしておいても大丈夫です。また、SMS/EMS を Mac のメッセージアプリでやりとりできる機能も追加されました。


ひとことでいえば、「Yosemite」と iOS 8 は、クラウド時代の本格的な幕開けをもたらすことになるでしょう。これからの時代は、Mac や iPhone や iPad は端末として機能することになるので、これらのハードウェアにはとらわれすぎずに、あくまでも、クラウドのシステムをつかっていくという立場にたった方がよいでしょう。

「Yosemite」にアップグレードして、あたらしいクラウドあるいは連携機能をためしてみる価値は十分にあるとおもいます。


Apple - OS X Yosemite - 概要 >>


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AppBank Store 新宿

 
AppBank Store 新宿店に行ってきました。

iPhone あるいは iPad のケース・カバー、保護フィルム、バッテリー、その他のアクセサリーや周辺機器を販売しているお店です。


たいていの iPhone 関連商品はとりあつかっているので、iPhone をつかっている方は一度のぞいてみるとおもしろいとおもいます。

この店の特徴は、「お店で貼れる」マークのついた保護フィルム(あるいは強化ガラス)を買えば、無料で、フィルムを貼ってくれるサービスがあることです。店(実店舗)のスタッフが職人技できれいに貼ってくれます。

保護フィルムは、自分で貼ってみて気泡が入ってしまったり、きれいに貼れなかったり、おもわぬ時間がかかってしまったという経験がある人も多いとおもいます。

うまく貼る自身がない方やおいそがしい方は、このお店にたちよって、スタッフに貼ってもらうとよいでしょう。

保護フィルムは、「お店で貼れる」マークがついたものだけでもたくさんの種類があります。それぞれの特色については、ちかくのスタッフにきけばすぐにおしえてくれます。

なお、全画面保護フィルムの場合は、製造上生じた iPnone の個体差により、エッジの部分が若干ういてしまうことがあるそうですのであらかじめ注意が必要です。

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アップルストア表参道

アップルストア表参道に行ってきました。国内のアップルストアでは最大サイズのガラスパネルを使用した全面ガラスばり構造の建物で、表参道との一体感をかもしだしていました。展示スペースは、アップルストア銀座や渋谷よりもはるかに大きく、広々としていました。

注目は、Mac の最新 OS X「Yosemite」と iPhone/iPad との連携機能「Continuity」を実体験できるスペースが用意されていたことです。MacBook Pro と iPhone 6 と iPad Air 2 が1セットになって多数展示されていました。

ここでは、「Handoff」、「Instant Hotspot」、Mac で電話 などのあたらしい機能を実際にためすことができます。

「Handoff」とは、Mac と iPhone/iPad の間で、一方のデバイスでおこなっている作業をもう一方のデバイスにひきつげる機能です。

「Instant Hotspot」とは、Wi-Fi 環境がなくても iPhone があれば、Mac がインターネットにつながるとても便利な機能です。ただし、キャリア側で、テザリングのオプションに加入していないとつかえませんので注意してください。ソフトバンクモバイルの場合は 500円/月(加入から2年間は無料)がかかります。



これらの連携機能は、どこのアップルストアでも体験できますので、まずは、店に行ってためしてみるのがよいでしょう。使用方法がわからないときは、ちかくのスタッフがおしえてくれます。

また、あわせて、最新のクラウド(iCloud)も実際にためしてみるとよいとおもいます。

ある分野の最先端の技術を知ることは、その分野の全体像(大局)をつかむためにも役立ちます。

これからの時代は、個々のハードウェアよりも、このようなシステムや仕組みの方が重要になり、Mac や iPhone や iPad などは、システムのなかの端末としてすべてあつかわれるようになります。今後は、端末にとらわれるのではなく、システム全体を道具としてつかいこなしながら、みずからが主体になった情報処理をすすめていくことが重要でしょう。 


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日々、さまざまな場面でえられる発見や、折々に意識の場にうかんでくるアイデアを着実にとらえ、記録しておくことはとても重要なことです。

ポイントは、その瞬間に、即座に記録をとることです。そうでないとわすれてしまうことがあります。

そのためにはスマートフォンをつかうのがよいです。わたしは、iPhone 6 Plus (iOS 8) をつねにもちあるき、iPhone に最初から入っている「メモ」アプリに記録するようにしています。

記録の方法は、音声メモ手書きを利用しています。キーボードを打っていると時間がかかり、おもいついたことが消えてしまうことがあります。迅速にメモをとらなければなりません。


■ 音声メモ

iPhone で音声メモを利用するには、「Siri」が有効化されている必要があります。ホーム画面から【設定】→【一般】→【Siri】に移動し、【Siri】のスイッチをオンにしておきます。

「メモ」をひらき、日本語キーボードを選択します。日本語をテキスト化することができます。

キーボードに、マイクボタンが表示されます(下の写真の赤枠内)。このマイクボタンをタップして、iPhone にむかってしゃべります。リアルタイムで声がテキスト化され、メモがとれます。文字変換精度は非常に高いです。

メモを書きおわったら、最後に【完了】ボタンをタップします。

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下の追記も参照してください。


■ 手書き

音声メモはとても便利ですが、電車のなかなどにいて声が出せないこともあります。そのようなときに役にたつのが手書きアプリ「mazec」です。


「mazec」を、iPhone にインストールしておけば、手書きでメモがとれます。

ひらがなで書けば漢字変換候補が表示されます。読み方がわからない漢字でも、見たままのメモをすばやくとることが可能です。多数の漢字変換候補一覧からさがす手間もなく、むずかしい地名・人名なども快適に記録ができます。

漢字とひらがなの交ぜ書き、日本語と英数字の交ぜ書きもできるため、文字種をきりかえたりするわずらわしさもありません。一気に手書きして、スピーディーにメモをとることができます。

タッチペン(スタイラスペン)があると便利です。タッチペンにも、書き味のよいものとそうでないものがあることがわかってきました。まずは、いろいろためしてみるのがよいでしょう。

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「メモ」は、iCloud で、Mac や PC や iPad などと同期することができます。移動中に iPhone で、直観的なメモをつくり、かえってきてから、それを Mac あるいは PC でちゃんとした文章にするということが可能です。便利な時代になりました。

アイデアは、それがひらめいたときにすぐにメモをし、また、メモをとることを習慣化することが重要です。そして、アイデアのメモをファイルにして蓄積し、アイデアの芽をそだてていく努力をしていくことが大切でしょう。


■ 音声メモの追記
句読点と改行
音声入力時に句読点を入れたいときは、「てん」「まる」と話すことで、句読点が入ります。たとえば、つぎのようにしゃべります。「リアルタイムで声がテキスト化され てん メモがとれます まる」

改行したいときには、「かいぎょう」と言います。

記号
音声メモでは、記号もメモできます。たとえばつぎのように言います。
 # しゃーぷ
 ★ くろぼし
 $ どるきごう
 ♂ おすきごう
 
記号の日本語通用名、または、通用名+「きごう」と言えば、大体の記号は入力できます。

たとえばつぎの通りです。
 「 鍵カッコ 
 」 鍵カッコ閉じ 
 ! びっくりマーク 
 ? クエスチョンマーク 
 ・ なかぐろ 
 / スラッシュ 
 @ アットマーク 
 . ドット 
 ¥ 円記号 



▼ 関連記事

『梅棹忠夫 語る』の第三章「メモ/スケッチと写真を使い分ける」では、つぎのようにかたっています。

フィールド・ワークの補助手段としては、写真よりも絵のほうがずっといい。その場でシューッと線をひいて、欄外にメモが書きこめるから 。

説明するのに図示というのは非常に大事なこと。絵で描いてわかるように示す。 

絵(スケッチ)の意義についてのべています。絵やスケッチは、イメージと言葉をむすびつけた記録法です。言葉で書いているよりも、スケッチの方がはやいことはしばしばあります。

スケッチは、現在では、紙のノートをつかわなくても、iPhone や iPad でできます。いいタッチペン(スタイラスペン)も発売されています。

「最速メモ」(App Store/無料)のような、スケッチができるアプリが何種類もあります。iPad でしたら、“Paper by Fifty Three” というアプリをおすすめします。とても便利で、わたしはいつもつかっています。基本機能だけでしたら無料です。App Store からダウンロードできます。

Paper by Fifty Three >>

つぎに、写真のとり方についてのべています。

写真の秘訣は一歩踏み込め、だ

急ぐときと、おおまかな全体的印象をつかむのは、写真がええ。それに対して細部の構造を見るのはスケッチやないとあかん。

写真とスケッチとをつかいわけることをおしえています。現代でしたら、スマートフォンあるいはタブレットをもちあるいていれば、写真にもスケッチにも自在に対応でき、記録がファイルとして保存され、すぐにつかえる状態になります。便利な時代になりました。



iPhone 6 Plus に機種変更したので iPhone についていろいろしらべていたら、iPhone 6 & 6 Plus のCMがダサいと話題になっていることを知りました。



たしかにひどいCMです。

iPhone 5 のCM(下)がよかっただけに目立ちます。



そもそもアップルは、iPhone や iPad を通して、商品のスペックがどうだとか、性能がどれだけよくなったとかいうことよりも、あらたな生活のシーンあるいはライフスタイルをユーザーに提案してきました。

ここに、製造業(物づくり)の会社と情報産業の企業との決定的なちがいがあります。

たとえば、iPhone 5 のCMに見られるように、あたらしい撮影のシーン、撮影のあらたなスタイルを生みだしました。

あるいは、iPhone や iPad の録音で一般につかわれている MP3 はCDよりも音質はおとります。しかし、そのようなスペックよりも、あたらしい音楽のシーン、音楽をきくあらたなスタイルを生みだしたことに意味があります。

このような観点から iPhone 6 & 6 Plus をとらえなおすと、たしかに、大きさが大きくなってつかいやすくなり、性能も上がりましたが、あたらしいシーン、あらたなスタイルを生みだすという点では弱いといわざるをえません。

しかし、むしろ今後は、ハードウェアではなく、あたらしいサービスに注目した方がよいでしょう。

具体的には、iCloud をつかったクラウドコンピューティングがあたらしいシーン、あらたなスタイルを生みだしていくとかんがえられます。iCloud 同期にとどまらず、iCloud Drive、ファミリー共有、iCloud フォトライブラリ、iTunes Match などのあたらしいサービスがつぎつぎにつかえるようになりつつあります。こでは、iPhone とか iPad とか Mac などのデバイスにはとらわれずに、ユーザーが主体となってこのようなサービスをつかいこなすシーンが想像できます。

今はまだ、そのような段階への過渡期であるために、iPhone 6 のCMは現在のところは中途半端な内容になっているとおもわれます。

デバイス(ハードウェア)にとらわれるのではなく、クラウドの発展をとらえ、さらに、クラウドをつかった情報処理にこれからは注目していきたいものです。

 
▼ 関連ブログ
クラウドサービスが進展している 
iCloudのシステムを主体的につかいこなす 

「失速する iTunesミュージック 焦るアップルの過剰マーケティングにU2のボノもあきれる」という記事を見つけました(Yahoo!ニュース/ダイヤモンド・オンライン、10月29日)。

アップルの音楽ダウンロードサービスの「iTunes music」が、2014年初頭から13%も売上を落としたことが話題になっているそうです。
iTunes music のようなダウンロード型サービスにかわって台頭してきているのはストリーミングサービスです。ストリーミングは、自分のストレージに楽曲を保存・所有せずにインターネットを介して聞けるサービスであり、最近のユーザーはもっと軽快な方法で音楽をたのしみたいとおもうようになってきています。

このあたりの事情はクラウドについて理解するとわかってくるとおもいます。クラウドとはグーグルがおこなっているようなサービスであり、データはストレージにではなくクラウドにおいておき、ネットでいつでもアクセスできる仕組みになっています。最近、クラウドがいよいよ本格化しはじめたということが言えるでしょう。

この意味では、iPhone も iPod、iPad、Mac もまだクラウドストレージにはなりきっていません。最近発売され話題沸騰中の iPhone 6 においてでもそうです。ストレージ方式をまだひきずっているのです。

いずれ、デバイスはすべてクラウドデバイスになる時がやってきます。そのとき、情報革命はさらに一段 先にすすむことになるでしょう。

アップルは、ヘッドフォンとストリーミングサービスの会社であるビーツを30億ドルで買収、アップルの iTunes も来年には、ストリーミングサービスを iTunes に統合するとのことです。

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