発想法 - 情報処理と問題解決 -

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おくればせながら、Mac OS X Mavericks にアップデートしました。

App Store から指示にしたがってダウンロード、インストールしました。以前のように、クリアインストールをしなくても問題なく作動しています。

メモリーが小さくなり、空き容量がやや増えました。消費電力もおさえられバッテリーが以前よりも長持ちするそうです。

Finderタブにより、Finder 内のファイルをこれまで以上に簡単に操作・管理できるようになりました。タブを使えば、すべての Finderウインドウを一つにまとめることができます。

カレンダーは、月表示や週表示で次々にスクロールできるようになりました。月ごと週ごとにページが切りかわるのではなく、すべてが連続的に表示されるので、ある月の下旬と翌月の上旬、週末から翌週など、どの期間でもまとめて見ることができ、スケジュールの一覧管理が容易になりました。

このような一覧表示は、以前、「超整理手帳」という紙のスケジュール手帳で実現していて便利につかっていたことがありました。週末から翌週、月末から翌月というように、境界にとらわれずに連続的に一覧できるのはとても便利でした。

iBooks が搭載され、電子書籍が Mac でも読めるようになりました。オフィスワークが多い人にとっては便利です。

もっとも今週には、新 OS X の Yosemite がリリースされますね。

Mavericks に今日までアップデートできなかったのは、HP のプリンター・ドライバーが対応していなかったためです。HP は、Mac OS 対応がとてもおそことがわかりました。この点、キャノンは対応がはやいですから、プリンターを今後かう人はキャノンを選択した方がよいでしょう。


追記:Mac OS X Mavericks は、iCloud Drive をサポートしていないので注意が必要です。


iMac、iPod、iPhone、iPadなど、数々の革新的な商品で世界を魅了しつづけたアップル社の天才スティーブ=ジョブズの名語録です。

無名だった20代前半から、アップル追放の挫折をへて、あらたな成功にいたるまでの発言を厳選し、それぞれについて解説がくわえられています。

スティーブ=ジョブズの発明の流れを、彼の言葉を通して理解することができます

ジョブス小史をおさえてから本文を読むと理解しやすいです。

1955 誕生
1976 アップルを創業。「アップルI」発売
1985 アップルを追放される
1996 アップルに復帰
1998 「iMac」発売
2001 「iPod」発売
2003 「iTunes Music Store」開始
2007 「iPhone」発売
2010 「iPad」発売

本書は、右ページにジョブズの言葉、左ページにその解説がのっていて、見開き2ページで完結する非常にわかりやすレイアウトになっています。速読法や記憶法の訓練教材としてつかってもおもしろいです。

印象にのこるいくつか言葉をピックアップします。

次にどんな夢を描けるか、それがいつも重要だ。(p.38)

歳をとればとるほど、動機こそが大切だという確信が深まる。 (p.52)

お金が目当てで会社を始めて、成功させた人は見たことがない。 (p.54)

すぐれた人材には、束ねる重力のようなものが必要だ。 (p.72)

研究費の多寡など、改革とは関係はない。 (p.82)

この地上で過ごせる時間には限りがあります。本当に大事なことを本当に一生懸命できる機会は、二つか三つくらいしかないのです。 (p.88)

点が将来結びつくと信じなくてはいけない。信じるものを持たなければいけないのだ。 (p.122)

創造とは結びつけること。 (p.124)

大事なのは自分の心に素直になることだ。 (p.128)

IBMはパソコンを知性の道具ではなく、データ処理の機械として売っている。 (p.146)

自分の居場所を自分でつくるんだ。 (p.184)

よけいなことをしなければ、ものごとはひとりでに進んでいく。(p.204)

君たちは技術と文化を融合させるアーティストだ。芸術家は作品にサインするものだ。(p.214)

わたしは1990年代から首尾一貫してアップルをつかっていて、アップルとともにあゆんできました。1990年代の中ごろには、「いつつぶれるかわからない会社の機械をつかっていてもダメだ」と情報科学のある専門家から わらわれたこともありましたが、今こうしてスティーブ=ジョブズの言葉をかみしめてみると、スティーブがビジョンをもって発明をつづけていたということがわかります


文献:桑原晃弥著『スティーブ・ジョブズ名語録 人生に革命を起こす96の言葉』(PHP文庫)PHP研究所、2010年8月18日

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ビジョンをえがき、全体をデザインし、自分らしいライフスタイルを生みだす - 映画『スティーブ・ジョブズ』-


 

iCloud(アイクラウド)の機能を徹底的に解説した入門書です。iCloud をつかえば、iPhone や iPad を Mac や Windows と簡単に連携することができます。本書をよめば iCloud をすぐにつかいこなせるようになります。

iCloud をつかうと、写真や連絡先・メール・カレンダーなどの各種ファイル同期したり、iOS のバックアップが簡単にできます。Mac でも Windows でもつかえ、iPhone から iCloud の設定をおこなえばすぐに利用可能となります。

くわしくは本書をご覧いただければわかりますが、ここでは、「フォトストリーム」についてのみのべておきます。フォトストリームをつかうと ことなるデバイス間で撮影した写真を同期したり共有でき大変便利です。

いわゆる写真だけではなく、メモや書類を iPhone や iPad で撮影しておけば、自分は何もしなくても自動的にほかのデバイスでもすぐに利用できるようになります。Mac の iPhoto をつかっている方は写真やメモが自動的に保存され便利です。

「最速メモ」のようなメモアプリをつかえば、iPhone や iPad で書いた手書きメモが Mac に自動的に同期され活用できるになります。

iCloud にはほかにも役立つ機能が満載です。


文献:『iCloud徹底活用マニュアル』英和出版社、2013年12月25日
 
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最新バージョンである HTML5 とスタイルシート(CSS3)をつかって、最新のウェブサイト制作手法をマスターするための入門書です。

HTMLとスタイルシートを習得すれば、ウェブサイト制作に特別なソフトは必要ありません。Mac や Windows に付属のソフトですぐにつくりはじめることができます。

これからウェブサイトを制作される方は、最新バージョン(HTML5)でつくのがよいです。

しかし、最新バージョンをつかった良書は現時点では非常にすくなく、最新のHTML5 を銘打っている書籍であっても、文書型宣言が <!DOCTYPE html> になっているだけで、HTML5タグをつかっておらず、<div>要素をつかうなどして、ふるいバージョン(従来のつくりかた)で解説している本がほとんどです。

その点、本書は、最新バージョンをつかっていて、しかも、初心者にもわかるようにわかりやすく解説されているので、わたしも安心して学習をすすめることができました。

本書の例題と解説をよんで、ステップ・バイ・ステップでウェブサイトを実際につくっていけば、最新のノウハウを身につけることができます。応用テクニックやその仕組み、さらに踏み込んだ各種の情報や秘訣も理解することができます。

HTML5 と CSS3 をつかってウェブサイトをつくってみようという方に、現時点でもっともおすすめできる入門書です。

文献:エビスコム著『HTML5 & CSS3 レッスンブック』ソシム、2013年5月24日
 

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アップルストア銀座のワークショップ「iCloud」に参加し、iCloudについて理解することができました。


USBケーブルをつかってデバイス(端末装置)を同期をするのではなく、iCloudとWi-Fiをつかって自動的に同期できるようになったところが大きな改革です。iPhoneとiPadのバックアップも自動的にしてくれます。Macは、これまでは“旗艦”(システムの中枢)として機能していましたが、もはやデバイスの一種になりました。


こらからはハードウェア中心ではなく、クラウドを中心にして総合的なシステムが構築され、様々な情報処理がすすむとかんがえられます。つまり、iPhone・iPad・Macといった端末装置(ハードウェア)にとらわれるのではなく、クラウドから端末装置をとらえなおし、総合的な情報処理システムを構築することがもとめられます。あたらしい総合的情報処理システムは、ハードウェア開発の延長線上ではなく、クラウドを中心にしてあらたにデザインしなければなりません。iCloudシステムの全体像をつかむことが重要です。


そしてユーザーは、このシステムをつかって何ができるかというよりも、自分が何をしたいのかを明確にすることがまず必要です。たとえばiPadは従来のコンピューターとはちがい、ユーザーの目的に応じて自在につかいこなすことができるデバイス(端末装置)です。iPadとiPhoneとMacとを適切につかいわけるのがよいです。iCloudシステムの中核になるのはコンピューターではなくユーザー、つまり自分自身(人間)です。コンピューターに何かをしてもらおうというのではなく、自分自身(人間)こそが情報処理システムの中核的存在にならなければなりません。主体性がもとめられます


たとえば、フォトストリームをONにすると自動的に写真が保存され、すべてのデバイスでおなじ写真が見られるようになります。様々なメモや記録の保存・閲覧方法としてこれは応用ができます。また、あたらしい音声入力をつかえば、文章化にかかる時間はこれまでの約4分の1に減ります。


ジョブズが、iPhoneやiPadそしてiTunesをなぜ開発したのかがわかりました。未来を見通していたジョブズのビジョンにあらためて感心しています。

 
アップルのビジョンは「顧客の暮らしを豊かにする」(注)ことであるいいます。つまり、コンピューターなどの物をつくって売ることではなく、あたらしいライフスタイルを創出することをもとめています。

ここでは、コンピューターなどは道具にすぎません。コンピューターの開発ではなくて、それらをつかってどのような暮らしを実現するのかが課題になるのです。そのためには「複雑なものをシンプルにする」姿勢が重要です。

注:
カーマイン・ガロ著(井口耕二訳)『アップル 驚異のエクスペリエンス 顧客を大ファンに変える「アップルストア」の法則』、日経BP社、2013.1.28 発行
カーマイン・ガロ著(井口耕二訳)『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション 人生・仕事・世界を変える7つの法則』、日経BP社、2011.7.4 発行

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