発想法 - 情報処理と問題解決 -

情報処理・学習・旅行・取材・立体視・環境保全・防災減災・問題解決などの方法をとりあげます

タグ:立体視

ステレオ写真をつかって立体視ができたら、対象だけに注目するのではなく、その空間のなかの遠近もしっかり見るようにします。

下のステレオ写真は平行法で立体視ができます。いずれもハワイ・ホノルル動物園(Honolulu Zoo)で撮影しました。

立体視ができたら動物だけに注目するのではなく、周辺視野をつかってその前後も見るようにします。近いところと遠いところの両方をしっかり見ます。普通の平面の写真とはちがい遠近が見えるのがステレオ写真のおもしろいところです。遠近もしっかり見ることは情報をインプットするときの重要なポイントのひとつです。


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Fennec Fox (フェネックギツネ, Vulpes zerda)


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Southern Ground Hornbill (ミナミジサイチョウ, Bucorvus Ieadbeateri)


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Serval (サーバル, Felis serval)


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Black Rhinoceros (クロサイ, Diceros bicornis)


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Lion (ライオン, Panthera leo)


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Tiger (トラ, Panthera tigris)


ホノルル動物園の面積は 0.17 k㎡ であり、日本の上野動物園(0.14 k㎡)とほぼおなじ広さです。しかし上野動物園では約400種類もの動物や鳥たちを飼育しているのに対し、ホノルル動物園は約220種類の動物や鳥を飼育しています。つまりホノルル動物園のほうが動物の密度は低いわけです。

ホノルル動物園に行ったけれど「ひろいわりには動物がいなかった」「1時間もあるいたのに動物があまり見えなかった」などという日本人もいるらしいですが、ここに来たら、日本にいたときの効率主義の生活から解きはなたれて、ゆったりとした気分になってみるとよいでしょう。木陰や芝生やベンチなどもたくさんあるのでのんびりすごすことができます。


▼ 平行法(パラレル法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。

▼ ホノルル動物園

▼ 関連記事
立体視をして周辺視野をきたえる - ホノルル動物園(1)-


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ホノルル動物園(入り口)

中心視野だけでなく周辺視野もつかって全体的に見るようにすると見る力がきたえられます。

下のステレオ写真は平行法で立体視ができます。いずれもハワイ・ホノルル動物園(Honolulu Zoo)で撮影しました。中心視野で動物だけに注目するのではなく、周辺視野をつかってその周囲と背景もしっかり見るようにします全体的にまるごと見るようにするとインプット能力がたかまります


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Siamang Gibbon (フクロテナガザル, Symphalangus syndactylus)


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Black-Handed Spider Monkey (クモザル, Ateles geoffroyi)


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Aldabra Tortoise (アルダブラゾウガメ, Geochelone gigantea)


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Giraffe (キリン, Giraffa cameloparadalis)


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Ostrich (ダチョウ, Stuthio camelus)


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Hamadryas Baboon (マントヒヒ, Papio hamadryas)


ホノルル動物園はハワイ・オワフ島にある動物園で、ワイキキ・ビーチからあるいていけます。 17ヘクタールの敷地は荒野をイメージしてつくられていて、哺乳類・爬虫類・鳥類など1200頭をこえる動物を飼育しています。


▼ 平行法(パラレル法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。

▼ ホノルル動物園




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ハワイ・オワフ島フォスター植物園(入り口)

ステレオ写真をつかって立体視をすると、普通の平面の写真を見ているときよりも見る力をきたえることができます。

わたしたち人間は大量の情報を目からうけとっています。目は、情報をインプットするためのもっとも重要な感覚器官です。目をきたえ、ものを見るはたらきをつよめることは情報処理能力を高めるために必要なことです。

以下のステレオ写真は交差法で立体視ができますのでためしてみてください。いずれもハワイ・オワフ島のフォスター植物園(Foster Botanical Garden, 注)で撮影しました。植物の名称・説明は同植物園のパンフレットによります。


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 ヤシ(COCO-DE-MER, Lodoicea maldivica
インド洋のセーシェル島のみに生育するめずらしいヤシです。


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シカド(CYCADS, Cycas species
この一風かわった植物は、何百万年も前に地球上に繁茂していたため「生きている化石」とよばれています。


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スパイダーリリー(Spider lily)


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クロトン(Croton)


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ホウガンノキ(CANNONBALL TREE, Couroupita guianensis
原産は南米、幹から花が直接さいたり実がなります。砲丸型の実の青い果肉はとても不快な臭いで、ヘソイノシシ・ブタ・鶏などをひきつけます。


フォスター植物園は規模は小さいですが木々が多く、熱帯雨林の雰囲気を味わうことができます。大きい木は熱帯の生命力を感じさせてくれます。受付でくれるよくできたパンフレット(日本語版)を見ながら番号順にまわっていけば植物の名前や由来などをまなべます。ワイキキ・ビーチやアラモアナ・ショッピングセンターの人混みからはなれて緑のなかにいっときひたってみるのもいいものです。


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フォスター植物園



▼ 交差法(クロス法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。


▼ 注
フォスター植物園
Googleマップ


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博物館のガイドブックで予習をしてから博物館を見学し、帰宅してからガイドブックで復習すると体験的に認識が一気にふかまります。

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産業技術総合研究所・地質標本館


産業技術総合研究所の地質標本館(注)は地球科学に特化しためずらしい博物館です。規模はそれほど大きくはありませんが、地球と固体地球科学の成果について展示を通して比較的短時間で理解をふかめることができます。自然科学的な調査・研究の成果をふまえているために情報が正確で学術的に信頼できるのがよいです。

1階の第1展示室では「地球の歴史」を解説しています。日本列島の地質模型や生物の化石が注目されます。

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 写真1 デスモスチルスの化石(平行法で立体視ができます)

デスモスチルスとは、新生代新第三紀(2303万年前から258万年前の時代)に太平洋沿岸地域に生息していた哺乳類です。

 *

2階へ行くと第2展示室があり「生活と鉱物資源」を解説しています。太平洋の海底地形がおもしろいです。

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写真2 日本付近の地形模型(平行法で立体視ができます)

青色の部分は海溝です。海溝はプレートとプレートの境界であり、ユーラシアプレートの下に太平洋プレートとフィリピン海プレートがしずみこんでいます。

第3展示室では「生活と地質現象」と題して地震や火山活動について解説しています。


1階へおりると第4展示室があり、ここでは岩石・鉱物・化石を分類して展示しています。

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写真3 アンモナイト(平行法で立体視ができます)


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写真4 礫岩(堆積岩の一種)(平行法で立体視ができます)


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写真5 片麻岩(変成岩の一種)(平行法で立体視ができます)


地質標本館は、とてもすぐれたガイドブック(図説)の発行もしています。

地球を概観する -『地球 図説アースサイエンス』- >>

地質標本館にいく前にこのガイドブックで予習をし、そしてここに行って展示物を見学し、帰宅してからガイドブックで復習すると理解は一気にふかまります。第2の段階において、行動しながら体験がふかまるというところがポイントです。 単なる知識のつめこみになりません。

151009 予習見学復習


このようなことはあたりまえのことですが、実際には、よくできたガイドブックとすぐれた展示の両者がそろってこそ効果があがります。いいかげんなガイドブックを読んでいても意味がありませんし、また展示を見ても解説が簡略すぎたり、そもそも解説がほとんどなかったりして、せっかく見に行ったけどもよくわからなかったということはよくあります。

おなじ時間と労力をかけるのなら、よくできたガイドブックとすぐれた展示をさがしだしてそれらを利用した方がよいのです。このようなガイドブックと実見とをくみあわせる、あるいは読書と行動とをくみあわせる方法は問題解決の基本ですし、旅行法にも通じます。

地質標本館のガイドブックは非常によくできていて、これほど真面目で立派なガイドブックをだしている博物館はほかにはほとんどありません。編集者の意気込みが感じられます。すぐれたガイドブックを発行すると博物館は利用価値がたかまります。ほかの博物館も見習うべきでしょう。



▼ 平行法(パラレル法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。



ステレオグラムやステレオ写真を立体視することによりみずからの情報処理の次元をたかめることができます。


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写真1 ハワイ・オワフ島ハナウマ湾(Hanauma Bay)
(交差法で立体視ができます) 


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写真2 ツツジ (Rhododendron lyi, Royal Botanic Gardens Sydney)
(平行法で立体視ができます)


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写真3 ツツジ (Rhododendron lyi, Royal Botanic Gardens Sydney)
(交差法で立体視ができます)


写真1は、ハワイ・オワフ島ハナウマ湾(Hanauma Bay)、交差法で立体視ができます。ハナウマ湾は、カラフルな熱帯魚と一緒におよげる人気の観光スポットです。エメラルドブルーの海の透明度は抜群、景観もすばらしい。ハナウマ湾とはハワイ語で「まがった砂浜の湾」という意味、昔の噴火口の跡であり、浸食がすすんで海水がながれこみ、現在は馬蹄形の入り江になっています。

写真2と3は、ツツジ “Rhododendron lyi写真2は平行法写真3は交差法で立体視ができます。シドニー王立植物園(Royal Botanic Gardens Sydney)で撮影しました。同植物園の解説によると、南西中国からタイランドにかけて分布、標高約 2000 m の森林地帯や石灰岩地帯で見られます。


わたしはフィールドワーク(野外調査)にでかけることが多く、立体視に長年とりくんできました。平面写真よりも立体写真のほうが被写体の形や構造などがはるかによくわかるので数多くのステレオ写真をこれまでに撮影してきました。とくに地形の調査では立体視が不可欠でした。

平面(2次元)の写真や絵では、遠近法をつかったり影をつかったり背景をぼかしたりして3次元的に見えるように工夫をします。しかし立体視は実際に3次元画像として見えるのですから文字通り次元がちがうのです。

立体視をするということは3次元情報をあつかうことであり、3次元は2次元よりも情報量が圧倒的に多いことはあきらかです。2次元と3次元とでは見え方がちがうだけでなくとりあつかえる情報量がちがうのであり、次元を高めた方がとりあつかえる情報量は格段にふえ、情報処理もすすむということです。したがってさまざま分野で3次元イメージがつかわれています。

立体視ができるようになるということは情報処理の次元を高めることのひとつの実践です。3次元をつかうことは、大観法や速読法・取材法・記憶法・心象法・図解法・表現法などのすべての方法に通じます。


▼ 平行法(パラレル法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
ステレオグラムをつかって立体視をする - 平行法(3)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 平行法(4)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 平行法(5)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 平行法(6)-

▼ 交差法(クロス法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
ステレオグラムをつかって立体視をする - 交差法(2)-
ステレオグラムをつかって立体視をする - 交差法(3)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 交差法(4)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 交差法(5)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 交差法(6)-

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わたしたち人間は情報処理をする存在であることに気がつく
立体視をして情報処理の次元をたかめる
情報処理の場の次元を高めて最短距離を見つける
情報処理の次元を高める 〜『次元とは何か 0次元の世界から高次元宇宙まで』(Newton別冊)〜



ステレオグラムとステレオ写真による立体視の実験をすると、目はセンサー、脳はプロセッサーであり、わたしたち人間は情報処理をする存在であることに気がつくことができます。

立体視ができる仕組みについて脳科学者はつぎのように説明しています(注1)。

わたしたちは、片目で見るだけでは空間あるいは対象の奥行きを認知することはできない。しかし両目で見ると奥行きを認知することができ、対象を3D(三次元)で見ることができる。

左目と右目とは、直接に情報をやりとりするルートをもっていない。

したがって奥行きあるいは3Dの知覚は情報が伝達された先の脳で生じていることになる。

左右の目に光がまず入り、左右それぞれからの目から独立に情報が脳に伝達され、そこで両眼の視差が検出され、情報が処理されて立体的に見えるというわけです(注2、3)。

脳科学では、このような情報伝達と情報処理はニューロン(神経細胞)がになっていると説明しています。3D知覚の神経メカニズムに関する研究はこの数年の間に大きくすすんだそうです。

わたしたちは世界を目で見ているとおもっていましたが実際にはちがいました。脳科学者の言葉をかりれば「脳で見ていた」のです。2つの目は光をうけるセンサーであり、脳は情報を処理するプロセッサーです。2つの目から独立に光情報はインプットされ、それらが処理されてはじめて一本の3Dとして見えるのです。わたしたちは情報処理の結果としてわたしたちの3D世界を知覚していたのです(図、注4)。

150924 3D世界
図 情報処理の結果として3D世界が知覚される

 

情報処理と問題解決を実践するという立場からは脳という物質にとらわれる必要はありませんが(脳科学に深いりする必要はありませんが)、わたしたち人間が情報処理をする存在である(情報処理システムである)ということに気がつくためのひとつのきっかけとして最新の脳科学の研究成果にふれることは有意義なことだとおもいます。



▼ 注1:引用文献
藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(Dojin選書)化学同人、2015年2月20日
脳がつくる3D世界:立体視のなぞとしくみ (DOJIN選書)  

▼ 注2:平行法(パラレル法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
ステレオグラムをつかって立体視をする - 平行法(3)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 平行法(4)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 平行法(5)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 平行法(6)-

▼ 注3:交差法(クロス法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
ステレオグラムをつかって立体視をする - 交差法(2)-
ステレオグラムをつかって立体視をする - 交差法(3)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 交差法(4)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 交差法(5)-
ステレオ写真をつかって立体視をする - 交差法(6)-

▼ 注4
わたしたちが見ている3D世界は情報処理によってつくりだされているといってもよいです。

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ステレオ写真「交差法」でも風景を立体視することができます。

写真 3b は交差法(クロス法)をつかうと立体視ができます。ステレオグラムのときのように紙の円筒をつかってもよいですし、目印(補助点)として中央奥の山頂をつかってもよいです(注)。 

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写真 3b ステレオ写真(交差法)


何本もの山並みが幾重にもかさなっている様子が立体的に見えたでしょうか。左右2枚の写真が融合して立体的に見えたと感じてもすぐにはやめないでしばらく見つめているとさらにくっきりと見えてきます。

立体視は、平行法と交差法、どちらでもやりやす方からトライしてみればよいです。なれることからまずははじめて、練習して一度できるようになると、あとはいつでも簡単にできるようになります。


▼ 注:交差法(クロス法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
立体視のやりかた - 3D 写真をたのしもう!-


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ステレオ写真をつかえば風景写真も立体視をすることができます。

写真 3a は平行法(パラレル法)をつかうと立体視ができます。ステレオグラムのときに2つの図の間に紙をおいて立体視をしたように、2枚の写真の間に紙(あるいは下敷き)をおいて見るとよいです。目印(補助点)として中央奥の山頂をつかって見てもよいです(注)。


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写真 3a 風景のステレオ写真(平行法)


何本もの山並みが幾重にもかさなっている様子が立体的に見えたでしょうか。左右2枚の写真が融合して立体的に見えたと感じてもすぐにはやめないでしばらく見つめているとさらにくっきりと見えてきます。

写真はヒマラヤ山脈(Himalayan Range)、中央奥にそびえる山は世界最高峰エベレスト(Everest, 標高 8848 m)です。タイ国際航空機(カトマンドゥ-バンコク便)から撮影しました。

立体視をすると、ヒマラヤ山脈はたった一本の山脈ではなく、東西にのびる何本もの山並みが平行にはしってできていることがよくわかります。このような地形あるいは構造はどのようにしてできたのでしょうか。地球科学の第一級の研究課題です。

このように普通の平面(2次元)の写真では見えないことがステレオ写真(3D写真)では見ることができます。

わたしたちは、平面の2枚の写真を融合させて立体的に(3次元で)見ることができるのです。立体視ができることは、わたしたち人間の意識のなかで情報処理がおこっていることをしめしています。


▼ 注:平行法(パラレル法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
立体視のやりかた - 3D 写真をたのしもう!-


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ステレオ写真(3D写真)「交差法」でも動物が立体視できます。

写真 2b は交差法(クロス法)をつかうと立体視ができます。ステレオグラムのときのように紙の円筒をつかってもよいですし、目印(補助点)としてカメをつかってもよいです(注)。


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写真 2b ステレオ写真(交差法)


3D(3次元)で見えたでしょうか。はじめは時間がかかるかもしれませんがしばらくすると見えてきます。ステレオ写真が見られるようになると視野がおおきくなり世界がひろがります。

写真はアオウミガメ(Honu: Hawaiian Green Sea Turtle)、ハワイ・シーライフ・パーク(Sea Life Park Hawaii)で撮影しました。


▼ 注:交差法(クロス法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
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ステレオ写真(3D写真)による立体視は動物でもできます。

写真 2a は平行法(パラレル法)をつかうと立体視ができます。ステレオグラムのときに2つの図の間に紙をおいて立体視をしたように、2枚の写真の間に紙(あるいは下敷き)をおいて見るとよいです。目印(補助点)としてカメをつかって見てもよいです(注)。


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写真 2a ステレオ写真(平行法)


3D(3次元)で見えたでしょうか。はじめは時間がかかるかもしれませんがしばらくすると見えてきます。ステレオ写真が見られるようになると視野がおおきくなり世界がひろがります。

写真はアオウミガメ(Honu: Hawaiian Green Sea Turtle)、ハワイ・シーライフ・パーク(Sea Life Park Hawaii)で撮影しました。


▼ 注:平行法(パラレル法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
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ステレオ写真(3D写真)は「交差法」(クロス法)をつかっても立体視をすることもがきます。ステレオグラム「交差法」がそのままつかえます。

写真 1b は交差法で立体視ができます。ステレオグラムのときのように紙の円筒をつかってもよいですし、花の中央部を補助点(目印)としてつかってもよいです(注)。


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写真 1b ステレオ写真(交差法)


3D(3次元)で見えたでしょうか。はじめは時間がかかるかもしれませんがしばらくすると見えてきます。ステレオ写真が見られるようになると視野がおおきくなり世界がひろがります。

写真の花はラン (Orchid: Aranda, Chao Praya Beauty)、シンガポール植物園(Singapore Botanic Garden)で撮影しました。



▼ 注:交差法(クロス法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
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ステレオグラムをつかって立体視をする方法は、ステレオ写真(3D写真)を立体視する方法としてもそのままつかえます。

写真 1a は平行法(パラレル法)をつかうと立体視ができます。ステレオグラムのときに2つの図の間に紙をおいて立体視をしたように、2枚の写真の間に紙(あるいは下敷き)をおいて見るとよいです。あるいは花の中央の黒点を補助点(目印)としてつかって見てもよいです(注)。


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写真 1a ステレオ写真(平行法)


3D(3次元)で見えたでしょうか。はじめは時間がかかるかもしれませんがしばらくすると見えてきます。ステレオ写真が見られるようになると視野がおおきくなり世界がひろがります。

写真の花はラン (Orchid: Aranda, Chao Praya Beauty)、シンガポール植物園(Singapore Botanic Garden)で撮影しました。



▼ 注:平行法(パラレル法)をつかった立体視のやり方は下記サイトをご覧ください。
立体視のやりかた - 3D 写真をたのしもう!-


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ステレオグラムによる立体視「交差法」は、紙の円筒をつかう方法でも補助点をつかう方法でもどちらでもやりやすい方法でとりくめばよいです。

今回は、ステレオグラム「交差法」の第3回としてやや難易度をあげてみたいとおもいます。

図1のステレオグラムを見て「交差法」をつかって立体視にトライしてみてください。紙の円筒をつかうやり方でも補助点(黒点)をつかうやり方でもどちらでもよいです。

ステレオグラムをつかって立体視をする - 交差法(2)-  >>


150928 ステレオグラム 四角錐 交差法


図1 ステレオグラム(注)



いったん立体的に見えたと感じてもすぐにはやめないでしばらくじっと見つめているとさらにくっきりと立体的に見えてきます。小さい正方形がうきあがって見え、台のように立体的に見えたら実験は成功です


図2についても「交差法」でトライしてみてください。紙の円筒をつかう方法でもよいです。補助点(黒点)はありませんが、たとえば階段の2段目の手前の角を補助点としてつかってもよいです。

 
150929 階段 交差法


図2 ステレオグラム(注)



階段が立体的にみえたら実験は成功です



▼ 注:出典
「ホイートストーンのステレオグラム」下記引用文献の81ページの図3-4。

▼ 引用文献
藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(Dojin選書)化学同人、2015年2月20日
脳がつくる3D世界:立体視のなぞとしくみ (DOJIN選書)  

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立体視の訓練をする - 明治時代からあった3D写真 -
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ステレオグラムによる立体視「平行法」は、紙をつかう方法でも補助点をつかう方法でもどちらでもやりやすい方法でとりくめばよいです。

今回は、ステレオグラム「平行法」の第3回としてやや難易度をあげてみたいとおもいます。

図1のステレオグラムを見て「平行法」をつかって立体視にトライしてみてください。左右の図の間に紙をおくやり方でも補助点(黒点)をつかうやり方でもどちらでもよいです。

ステレオグラムをつかって立体視をする - 平行法(1)- >>



150928 ステレオグラム 四角錐 平行法


図1 ステレオグラム(注)


いったん立体的に見えたと感じてもすぐにやめないでしばらくじっと見つめているとさらにくっきりと立体的に見えてきます。小さい正方形がうきあがって見え、台のように立体的に見えたら実験成功です


図2についても「平行法」でトライしてみてください。紙をつかう方法でもよいです。補助点(黒点)はありませんが、たとえば階段の2段目の手前の角を補助点としてつかってもよいです。


150929 階段 平行法


図2 ステレオグラム(注)



階段が立体的にみえたら成功です


立体視の実験により視覚系において情報処理がおこっていることを証明することがきます。わたしたち人間を、情報処理をする存在(情報処理システム)ととらえなおすことは現代の高度情報化時代においてはとても重要なことだとおもいます。


▼ 注:出典
「ホイートストーンのステレオグラム」下記引用文献の81ページの図3-4。

▼ 引用文献
藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(Dojin選書)化学同人、2015年2月20日
脳がつくる3D世界:立体視のなぞとしくみ (DOJIN選書)  

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ステレオグラム「交差法」では、目と図の間に人差し指をおいて、その指先に焦点を合わせ、4つの黒点が3つになった瞬間を保持すると、真ん中の図が立体的に見えます。

前々回のブログ記事で、ステレオグラムの「交差法」をつかって立体視をする方法を説明しました。そのときは紙の円筒をつかって立体視をしましたが、円筒はつかわなくても立体視ができます。

今回は下図のステレオグラムをつかってみます(図1)。
 

150925a ステレオグラム平行法


図1 ステレオグラム



「交差法」で立体視をするにはつぎのようにします。

  • 図1を見ながら、人差し指を、図1と自分の目(顔)の中間点あたりにもってきます。
  • 人差し指を見つめます(人差し指に焦点をあわせます)(図2)。
  • すると人差し指の背後に、左目の視野に2つ、右目の視野に2つ、合計4つの黒点がぼんやりと見えます(図3)。


150928 交差法断面図

図2 上から見た模式図




150925a 黒点

図3 黒点が4つ見える


  • 指先を見つめたまま、すこしずつ指を前後にうごかします。
  • するとぼんやりと背後に見えている4つの黒点のうち、内側の2点がかさなる瞬間があります。つまり黒点が3つになる瞬間があります(図4)。このとき図も3つになります。
  • この状態をしばらく保持するようにします。


150927 3点

図4 黒点が3つになった状態を保持する



黒点が3つのまま、視線はうごかさずに真ん中の図をじっと見つめます。黒点がむこう側にいって、真ん中の図が、四角錐を底辺から見ているように立体的に見えたら(ピラミッドを下から見るように見えたら)実験は成功です。左右の図はぼやっと見えています。




▼ 参考文献
藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(Dojin選書)化学同人、2015年2月20日
脳がつくる3D世界:立体視のなぞとしくみ (DOJIN選書)  

栗田昌裕監修『視力回復トレーニング ミラクル・アイ』辰巳出版、2013年8月25日
視力回復トレーニング ミラクル・アイ (タツミムック)

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※ 上記の方法でうまくできない場合は紙の円筒をつかう方法(下記サイト)でトライしてみてください。
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ステレオグラム「平行法」では、とおくをぼんやりとながめて、4つの黒点が3つになった瞬間を保持すると、真ん中の図が立体的に見えます。

前々回のブログ記事で、ステレオグラムの「平行法」をつかって立体視をする方法を説明しました。そのときは左右の図の中間に紙をおくやり方を採用しましたが、紙はつかわなくても立体視ができます。

今回は下図のステレオグラムをつかってみます(図1)。


150925a ステレオグラム平行法
 

図1 ステレオグラム


「平行法」で立体視をするにはつぎのようにします。

  • 両目の焦点が、図(画面)のむこう側で合うように、とおくを見るようにします。図に焦点を合わせるのではなく、ぼんやりととおくをながめる感覚です。
  • 具体的に、図(画面)の背後(約1〜2m先)に目標物にさだめ、それに焦点をあわせてもよいです。
  • すると図のなかにある黒点が、左目の視野に2つ、右目の視野に2つ、合計4つぼんやりと見えるはずです(図2)。


150925a 黒点

図2 黒点が4つ見える
 

  • 図(画面)に対して目(頭)を前後させながらしばらく見つめていると、ある位置で、内側の2つの黒点がかさなって見える(4つの黒点が3つに見える)瞬間があります(図3)。このとき図も3つになります。
  • この状態をしばらく保持するようにします。


150927 3点

図3 黒点が3点になった状態を保持する


 
黒点が3つのまま、視線はうごかさずに真ん中の図をじっと見つめます。黒点がうきあがって見え、真ん中の図が四角錐に見えたら(ピラミッドを上から見ているように見えたら)実験は成功です。左右の図はぼやっと見えています。



▼ 参考文献
藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(Dojin選書)化学同人、2015年2月20日
脳がつくる3D世界:立体視のなぞとしくみ (DOJIN選書)  

栗田昌裕監修『視力回復トレーニング ミラクル・アイ』辰巳出版、2013年8月25日
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※ 上記の方法でうまくできない場合は紙をつかう方法(下記サイト)でトライしてみてください。
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立体視をして情報処理の次元をたかめる
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情報処理の次元を高める 〜『次元とは何か 0次元の世界から高次元宇宙まで』(Newton別冊)〜


ステレオグラムをつかった立体視「交差法」(クロス法)では、左目では右の図を見て、右目では左の図を見るようにします。すると元来は2つの画像が1つの画像に合成されて立体的に見えるようになります。

藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(化学同人)はこの立体視のやり方と仕組みについて脳科学の立場から説明しています。

図1がステレオグラムとよばれる立体視をするための図のひとつです(注)。ステレオグラムをつかった立体視には「平行法」(パラレル法)とよばれる方法と「交差法」(クロス法)とよばれる方法があり、今回は「交差法」を実験してみます。


150925a ステレオグラム平行法

図1 ステレオグラム


交差法による立体視をやりやすくするためにつぎのようにします。

  • A4の1/4の大きさの紙を2枚用意します(紙の大きさは目安です)。
  • それらの紙をまるめて2本の円筒をつくります(写真)。


IMG_3979
写真 2本の円筒を紙でつくる


  • これを双眼鏡のようにつかって図1を見ます。
  • まず左目を閉じて、右目だけで円筒をとおして図1を見ます。そして円筒を図1の左の図の方向にかたむけて、右目では左の図のみが見えて、右の図は見えないように調整します。
  • そのままの状態で、つぎに右目を閉じて、左目だけで図1を見ます。円筒を右の図の方向にかたむけて、左目では右の図のみが見えて、左の図は見えないように調整します。
  • 図1にちかづいたりはなれたりして調整します。
  • その状態で両目をひらくと、円筒をとおして、右目では左の図のみが見え、左目では右の図のみが見えます(図2)。

150926 断面図
図2 横から見た模式図


しばらく見つめていると、2つの画像が融合して1つの画像になる瞬間があるとおもいます。その状態をしばらく保持するようにします。最初はむずかしいとおもいますがくりかえし練習してみます。

小さな円が奥にいき、大きな円が手前に見えて、全体が円筒のように立体的に見えたら実験は成功です

なお集中して急に訓練をやりすぎると頭がいたくなることがあるかもしれません。そのような感じがしたときには一旦休憩するか、翌日にあらためてトライしてみます。

立体視の仕組みについては、藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』にくわしくでています。ステレオグラムによる立体視にトライすることによって、わたしたち人間の視覚系の情報処理について実体験し理解をふかめることができ、わたしたち人間が情報処理をする存在である(情報処理システムである)ことを認識することができます。


▼ 注:出典
「ホイートストーンのステレオグラム」下記文献の81ページの図3-4。

▼ 引用文献
藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(Dojin選書)化学同人、2015年2月20日
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ステレオグラムをつかった立体視「平行法」(パラレル法)では、左目では左の図を見て、右目では右の図を見るようにします。すると元来は2つの画像が1つの画像に合成されて立体的に見えるようになります。

藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(化学同人)はこの立体視のやり方と仕組みについて脳科学の立場から説明しています。

図1がステレオグラムとよばれる立体視をするための図のひとつです(注)。ステレオグラムをつかった立体視には「平行法」(パラレル法)とよばれる方法と「交差法」(クロス法)とよばれる方法があり、今回は「平行法」を実験してみます。


150925a ステレオグラム平行法

図1 ステレオグラム


立体視をやりやすくするために、図1の左右2つの図の中間に、図1の平面に対して垂直になるように紙(あるいは下敷き)をおきます(図2)。

150925b ステレオグラム平行法 説明図
図2 左右2つの図の中間に紙をおく(上から見た図)


顔を紙にちかづけ(目を図1にちかづけ)、左目では左の図を、右目では右の図を見ます。紙をおくことによって、左目では右の図が見えなくなり、右目では左の図が見えなくなります(図3)。


150925 断面図

図3 横からみた模式図


すると最初は2つの画像が見えます。しばらく、ぼんやりととおくを見るようにしてじっと我慢してみます。すると2つの画像が融合して1つの画像になる瞬間があるとおもいます。その状態をしばらく保持するようにします。最初はむずかしいとおもいますがくりかえし練習してみます。

小さな円がうきあがって見えたら実験は成功です。つまりつぎのことが証明されたことになります。

目はセンサーであり、脳はプロセッサーです。目は2個あるので、ことなる2系統の情報が脳におくられ、脳で処理されて1つの3D画像が成立します。

なお集中して急に訓練をやりすぎると頭がいたくなることがあるかもしれません。そのような感じがしたときには一旦休憩するか、翌日にあらためてトライしてみます。

立体視の仕組みについては、藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』にくわしくでています。ステレオグラムによる立体視にトライすることによって、わたしたち人間の視覚系の情報処理について実体験し理解をふかめることができます。


▼ 注:出典
「ホイートストーンのステレオグラム」下記文献の81ページの図3-4。

▼ 引用文献
藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(Dojin選書)化学同人、2015年2月20日
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目は光をうけるセンサーであり、脳はプロセッサーです。目は2個あるので、ことなる2系統の情報が脳におくられ、脳で処理されて1本の3D画像が成立します。

藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(化学同人)は、わたしたちの世界が3D(三次元)に見える仕組みをわかりやすく説明しています。

目 次
第1章 一つの目、二つの目、脳
第2章 片目だってなかなかやる
第3章 二つの目で見る
第4章 3D映像のからくり
第5章 立体世界を見る脳のしくみ
第6章 ものの大きさを知る


目の網膜が光をとらえると、光は電気信号に変換されて脳におくられ、脳でそれが処理されて「見える」という知覚が生じます(注)。

そしてわたしたちは、わたしたちが存在する世界を3D世界(三次元)として知覚します。それではどうして3Dとして知覚できるのか、本書ではつぎのように説明しています。

世界は、左右それぞれの目の網膜にまず投影され、この時点では、左右それぞれの網膜上での二次元画像である。その情報が脳におくられ、脳が三次元世界を心の中につくりなおしている。

奥行きをもった三次元世界が目や脳に飛び込んできているわけではなく、左右の目の間での像のずれという「物理量」を脳が検出し、それが奥行き感・立体感という「知覚」へと変換される。


つまり、わたしたちが知覚している3D世界は、実は、情報処理によって脳がつくりだした「合成画像」であるというのです。

目は光をうけるセンサーであり、脳はプロセッサーです。センサーは2個あるので、ことなる2系統の情報がプロセッサーにおくられ、そこで処理されると1本の3D画像が成立するというわけです(図)。

両眼立体視は、私たちが見る世界は脳がつくることのもっとも端的な証拠である。


150924 3D世界

図 情報処理によって3D世界が知覚される


わたしたちは、世界が立体的に見えるのはあたりまえのようにおもっています。一方で,3D映画やステレオグラムといった平面から飛び出す画像を見ると新鮮なおどろきを感じます。どうして3Dに見えるのか。脳は、うけとった情報から奥行きに関する情報を抽出し,立体的な世界を「心の中」につくり出すという本書の説明はわかりやすいです。

本書では、簡単な実験や図形や絵をつかいながら、立体的に見えるとはどういうことかを実体験することができます。そしてそのとき脳の中で何がおきているのかを最先端の脳科学で説明してくれます。

このようなわたしたちの情報処理の仕組みを見ることをとおして理解することは、情報処理をすすめ問題を解決するために役立ちます。


▼ 引用文献
藤田一郎著『脳がつくる3D世界 立体視のなぞとしくみ』(Dojin選書)化学同人、2015年2月20日
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目をつかって外界から光情報をとりいれ、脳が情報を処理することによって見るという知覚が生じます。

藤田一郎著『「見る」とはどういうことか』(化学同人)は、誰もがおこなっている「見る」という日常の何気ない行為を最新の脳科学の立場から追究しています。

目 次
第1章 見るなんて、心のうち?
第2章 知覚と行動のつじつま
第3章 見るための脳の仕事
第4章 見る脳を覗く
第5章 心をつかさどるニューロン活動を求めて
第6章 二つの目で見る
第7章 脳、心、脳科学と私


本書では、「見る」ということをつぎのように説明しています。

目のなかの網膜が外界の光情報をとらえる。光情報は生体電気信号に変換されて脳におくられる。脳の中でそれらが処理されて「見える」という知覚意識が生じる。


「見る」ということを分析的にとらえるとこのようになります。著者の言葉をつかえば「脳が見ている」ということです(注1)。

このことは、本書中に多数掲載されている錯視図形を見ることで実体験(実験)することができます。錯視とは、えがかれたもの、目にうつったものとはちがうものを見てしまう現象です。本書をひらいてたのしみながらやってみるとよいでしょう。

また脳に損傷がおこると、目は正常であっても見え方に障害がでてくることからも脳の役割が説明できます。

そして人間が知覚をするときには、「世界の構造に関するルール」を脳が知っていてそこからヒントをえていることや、自分の経験・記憶が大きく作用していることに気がつくことも重要です。

あるいは「ものが見えるという主観体験が生じる」ことと、「見ることに依存して行動を起こす」ことが独立に起こりうるという指摘も興味ぶかいです。本書中では、情報処理のインプット・プロセシング・アウトプットという用語はつかっていませんが、知覚とか「主観体験」はプロセシング、行動とはアウトプットといってもようでしょう。

* 

わたしたちは、色や音や臭いや味はわたしたち人間がいてもいなくても存在すると常識的にはかんがえていますが実際にはそうではなく、わたしたち人間の存在と無関係に色や音や臭いや味は存在しません。

わたしたちは外界から情報をとりいれてそれらを処理することによってそれらは認知され存在するようになるのです。たとえば光そのものは色をもっておらず、わたしたちが認知するからその色が存在するというわけです。

なんだかむずかしい話のようですが、最先端をいく脳科学者が何をかんがえているのかを知ることができる一冊です(注2)。


▼ 引用文献
藤田一郎著『「見る」とはどういうことか 脳と心の関係をさぐる』(Dojin選書)化学同人、2007年5月20日
「見る」とはどういうことか―脳と心の関係をさぐる (DOJIN選書 7)

▼ 注1
本書をよめば、人間が情報処理をする存在である、あるいは人間が情報処理システムであることがよくわかります。

▼ 注2
情報処理と問題解決の実践という立場からは脳という物質にとらわれる必要はありませんが、現代の脳科学の研究がどこまですすんでいるのかを知ることは意義のあることです。

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