発想法 - 情報処理と問題解決 -

情報処理・学習・旅行・取材・立体視・環境保全・防災減災・問題解決などの方法をとりあげます

タグ:旅行法

世界最大の旅行 口コミサイト「トリップアドバイザー」に寄せられた約2億件の旅行者の口コミをもとに、旅の「泊まる」「食べる」「遊ぶ」などをランキングした旅行ガイドブックです。

下記のそれぞれの項目についてランキング型式で紹介してあるため、「つぎはどこへ出かけようか」「何を見ようか」「何をしようか」などとまよったときの参考になります。

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あるいは実際には行かなくても、自分の興味のある項目についてどこの評価が高いかをチェックすることができます。たとえば評価の高い美術館・博物館・動物園・公園・図書館などについても具体的に知ることができます(植物園のランキングもあればなおよかったですが)。

見ているだけでもたのしく、世界の絶景や感動がつたわってくる1冊です。

CONTENTS
特集 人気上昇中の観光都市
1 人気急上昇中の観光都市
2 ベストアイランド
3 ベストビーチ
4 ベストホテル
5 人気高級レストラン
6 ベストデスティネーション
7 人気のランドマーク
8 人気の美術館・博物館
9 海外の人気ジャパニーズレストラン
10 人気の動物園
11 人気の公園 


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また Column としてつぎのランキングもでています。
 
アジアのベストアイランド TOP 10
死ぬまでに泳ぎたい世界の驚愕スポット 10
死ぬまでに行ってみたい世界の奇妙なビーチ 5
死ぬまでに泊まってみたい世界の奇妙なホテル 5
アジアの人気高級レストラン TOP 10
世界の人気カフェ TOP 5
世界の人気ベーカリー TOP 5
世界遺産の数が多い国 TOP 10
日本人に人気の海外観光スポット TOP 25
死ぬまでに行きたい世界の図書館 10
世界の美術館&博物館来場者ランキング TOP 5
死ぬまでに見ておきたい空からの絶景 11
死ぬまでに行きたい世界の幻想的な砂漠 10
旅行に持って行くアイテムのブランド 12


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このようなランキングをつかった情報収集の方法は情報化社会になってからあらわれてきたといってよいでしょう。たとえばニュースのランキングなどもそうです。情報化社会になって情報があふれかえるようになりましたので、わたしたちは情報のランキングをつねに必要としています。

ランキングを見ればその分野の大局的な動向を知ることができます。個々の断片的な情報にひとつひとつあたっているよりもはるかに効率的に情報をさがせます。

トリップアドバイザーはウェブサイトでランキングを見ることもできますが、本書(書籍版)を見れば全体を一覧できるのでウェブサイトよりも全体像がつかみやすいです。全体が見え大局がわかるとつぎの一歩をふみだせます

また本書の最後の方には世界地図もでていて、そこからも情報検索ができる仕組みになっています。

本書を見て旅行の行き先やスタイルが決まったら、そのつぎには『地球の歩き方』などを見て、こんどは目的の地域や場所についてもっとくわしくしらべてみればよいでしょう。

1.『旅行なんでもランキング』→ 2.『地球の歩き方』

という順序がおすすめです。


▼ 引用文献
K&B パブリッシャーズ編『トリップアドバイザー 旅行なんでもランキング 世界編』
トリップアドバイザー 旅行なんでもランキング 世界編 (海外 | 観光 旅行 ガイドブック)


▼ 関連図書
地球の歩き方編集室編『地球の歩き方』(ダイヤモンド社)
『トリップアドバイザー 旅行なんでもランキング 日本編』(昭文社)


iPhone などのスマートフォンが普及したためにイヤホンの市場が爆発的に拡大し、イヤホンの試聴ができる実店舗も増えてきました。わたしは出張・旅行が多く、旅先で音楽をたのしむためにイヤホンを長年つかっています。

実店舗でイヤホンを試聴するときには、最低価格のイヤホンと最高価格のイヤホンとを最初に聞きくらべて、イヤホンの世界の両極端をまず知ってしまうのがよいです。そのうえでよさそうなほかのイヤホンを試聴します。

すると、それぞれのイヤホンを、最低と最高との両極端のあいだに位置づけてランクづけすることができます。ランクづけとは評価といいかえてもよいです。

このように試聴とは評価をすることです。そして極端を知るということは全体像(大局)をすばやくとらえるためにとても役立ちます。ということはそもそも評価とは全体像がとらえられていてはじめてできることだといえるでしょう。

そして全体像をとらえながら評価をしていると、つぎには、各製品が何をもとめているのかがわかってくることが多いです。 

このような手順をふまずに、やみくもに片っ端から試聴をつづけていると何がなんだかわけがわからなくなってきます。極端を知ることは評価のためには絶対に必要なことです。

これは極端なことを実行するということでは決してありません。極端は知るだけでよいです。最低と最高の極端を知って大局をつかみ、個々の製品を評価するということです。そして選択して購入します。

このような手順は、イヤホンにかぎらずほかの商品を購入するときにも役立つでしょう。



iPhone などのスマートフォンで音楽をたのしんでいる方は多いとおもいます。最近のスマートフォンは音質が非常によくなってきており、とくに iPhone 6 および 6 Plus は音質がとてもよいです。アップルは音づくりにも力をいれています。

その性能を生かすためにはよくできたイヤホンをあらたに購入したほうがよいです。付属のイヤホンでは性能が生かしきれません。

今回わたしは、東京・秋葉原にある eイヤホン(注1)という実店舗で、内外で定評のあるオーディオテクニカ(audio-technica)のイヤホンの試聴をしてきました。

おすすめのイヤホンはつぎの2点です。 

1. audio-technica IM Series ATH-IM50(アマゾンで 4,680円)
圧倒的なコストパフォーマンス、音質と音のバランスがよく聞きづかれしません。
 

このひとつ上位モデルあるである IM Series ATH-IM70 (アマゾンで 9,200円)は、解像度は ATH-IM50 よりも若干よくなるかもしれませんが音のバランスがわるいのでおすすめしません。


2. audio-technica IM Series ATH-IM01(アマゾンで12,500円)
もうすこし予算がある方にはこちらをおすすめします。音質・バランスにくわえて解像度も高いです。わたしは普段はこれをつかっています。



オーディオテクニカの IM シリーズは概して性能がよく、現段階では、オーディオテクニカのほかのシリーズよりもこのシリーズがおすすめできます。モニターイヤホンとされていますが、モニタリングでプロがつかうだけでなく一般の消費者がつかってもまったく問題はありません(注2)。

息づかいまで、再現する。 IM(イヤーモニター)シリーズ  >>

ただし、このシリーズにかぎりませんが価格と性能とは比例しません。これはほかの家電製品についてもいえることです。高性能でありながら量産されているために価格が低くおさえられているケースは非常に多いです。

IM シリーズで最上位モデルの ATH-IM04(アマゾンで 42,500円)は音質・解像度ともにたしかによいですが、価格が ATH-IM01 の3.4倍であるのに対して、性能は1.5倍もいかないのではないでしょうか。1.3倍程度。これだけお金をかけるならオーバーヘッドのヘッドホン(いわゆるヘッドホン)を買ったほうがよいとおもいます。

音楽をたのしむという観点からは ATH-IM50 あるいは ATH-IM01 をおすすめします。


まとめ
・オーディオテクニカのイヤホン ATH-IM50 あるいは ATH-IM01 がおすすめ。
・オーディオテクニカの IM シリーズは概して性能がよい。
・価格と性能とは比例しない。


▼ 注1
eイヤホン >>
このお店は、どこかの量販店とはちがって店内に大きな音楽がながれていないのでじっくり試聴することができます。

▼ 注2
オーディオテクニカでは、いわゆるイヤホンのことを「インナーイヤーヘッドホン」とよび、いわゆるヘッドホン(頭にかけてつかうレシーバー)を「オーバーヘッドヘッドホン」とよんでいます。本記事では、「インナーイヤーヘッドホン」を一般的なイヤホンと記述しました。

▼ 関連記事
新 iPhone は音質もよい - 技術化からアート化へ -
屋外で音楽をたのしむ - オーディオテクニカのイヤホン“ATH-IM01” - 
両極端を知ってから評価する - イヤホンの試聴 -

『はじめて学ぶ世界遺産100』の第6章から第9章では 47 件の世界遺産を解説していまます。以下にリストアップしておきます。第9章では自然遺産をとりあつかっています。

本書は、さまざまな世界遺産を全体として非常にバランスよく選択してとりあげており、人類の歴史と地球の多様性が短時間で効果的にとらえられる仕組みになっています。歴史と多様性を、世界遺産という具体な物と場所でつかめるというのが大きなポイントです

今回は、No.54〜No.100までの世界遺産の場所をおぼえてみたいとおもいます。本書を見おわったら下のリストだけを見てそれぞれの場所をおもいだしてみます。どこまで正確におもいだせるでしょうか。おもいだせない場所があったら本書をすぐにひらいて確認します。

第6章 アメリカ、アフリカ、オセアニアの文明と東アジアの変動
54 マチュ・ピチュ
55 チチェン・イツァの古代都市
56 ナスカとフマーナ平原の地上絵
57 ラパ・ニュイ国立公園
58 北京と瀋陽の故宮
59 フエの歴史的建造物
60 伝説の都市トンブクトゥ
61 大ジンバブエ遺跡
62 ウルル、カタ・ジュタ国立公園

第7章 近代国家の成立と世界の近代化
63 ヴェルサイユ宮殿と庭園
64 マドリードのエル・エスコリアール修道院と王立施設
65 シェーンブルン宮殿と庭園
66 ポツダムとベルリンの宮殿と庭園
67 ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター・アビーとセント・マーガレット協会
68 サンクト・ペテルブルクの歴史地区と関連建造物群
69 自由の女神像
70 フォンテーヌブロー宮殿と庭園
71 ウィーンの歴史地区
72 ニュー・ラナーク
73 アイアンブリッジ峡谷
74 シドニー・オペラハウス
75 ブラジリア

第8章 テーマでみる世界遺産
76 コルディリェーラ山脈の棚田
77 アランフエスの文化的景観
78 ワルシャワの歴史地区
79 ドゥブロヴニクの旧市街
80 バムとその文化的景観
81 アッシジのサン・フランチェスコ聖堂と関連建造物群
82 バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群
83 エルサレムの旧市街とその城壁群
84 ロベン島
85 ゴレ島

第9章 世界の自然遺産
86 カナディアン・ロッキー山脈国立公園群
87 ユングフラウ-アレッチュのスイス・アルプス
88 ピレネー山脈のペルデュ山(複合遺産)
89 ハワイ火山国立公園
90 カムチャッカ火山群
91 ロス・グラシアレス国立公園
92 ノルウェー西部のフィヨルド、ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド
93 ヴィクトリアの滝(モシ・オ・トゥニャ)
94 イグアス国立公園
95 バイカル湖
96 マラウイ湖国立公園
97 グレート・バリア・リーフ
98 エル・ビスカイノ鯨保護区
99 ンゴロンゴロ自然保護区
100 中央アマゾン自然保護区


▼ 文献
世界遺産検定事務局著『はじめて学ぶ世界遺産100』マイナビ、2013年12月21日
はじめて学ぶ世界遺産100 世界遺産検定3級公式テキスト


▼ 関連記事
世界遺産を旅する -『はじめて学ぶ世界遺産100』-
100の地点を地球認識のとっかかりにする(1) -『はじめて学ぶ世界遺産100』-

『はじめて学ぶ世界遺産100』は世界遺産に関する非常にすぐれたガイドブックです。

本書の第2章から第5章まででは 53 件の世界遺産を解説しています。掲載順に通し番号をふって以下にリストアップしておきます。

世界遺産についてよく知りたい方は、まず第一に、本書にでている地図をよく見ながら各遺産の場所(位置)をおぼえるようにします。そして、本書を見おわったら以下のリストを見て(地図は見ないで)その場所(位置)をおもいだしてみます。どこまでおもいだせるでしょうか。おもいだせない場合は地図を見なおして確認します。場所(位置)をおぼえ想起できるようになることは記憶法あるいは学習法の基本といえるでしょう。

世界はとてもひろくて情報があふれかえっています。地球は大きいくてつかみどころがないような感じがします。漠然とながめているだけでは認識はふかまらないでしょう。

そこで「世界遺産100」が利用できます。本書を手がかりにして100ヵ所のポイントがおさえられれば、それらは世界あるいは地球を認識するためのとっかかりになります。そしてそれらが「情報の核」になってさらに情報があつまってきます。

第2章 日本の世界遺産との関連から 
01 セレンゲティ国立公園
02 サガルマータ国立公園
03 ラリベラの岩の聖堂群
04 始皇帝陵と兵馬俑坑
05 ガラパゴス諸島
06 トンガロリ国立公園
07 アルベロベッロのトゥルッリ
08 文化交差路サマルカンド
09 サンディアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
10 カルカッソンヌの歴史的城塞都市
11 ポトシの市街
12 モン・サン・ミシェルとその湾
13 アウシュビッツ・ビルケナウ - ナチス・ドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)-
14 グランド・キャニオン国立公園
15 宗廟(チョンミョ)

第3章 人類の誕生と古代文明 
16 アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器時代洞窟壁画
17 アワッシュ川下流域
18 ストーンヘンジ、エイヴベリーの巨石遺跡
19 高敞(コチャン)、和順(ファスン)、江華(クアンファ)の支石墓石
20 ペルセポリス
21 フェニキア都市ビブロス
22 ヌビアの遺跡群
23 メンフィスのピラミッド地帯
24 アテネのアクロポリス
25 デロス島
26 ローマの歴史地区
 
第4章 アジア世界の形成と宗教
27 万里の長城
28 曲阜の孔廟、孔林、孔府
29 アンコールの遺跡群
30 ボロブドゥールの仏教寺院群
31 ラサのポタラ宮歴史地区
32 オルホン渓谷の文化的景観
33 高句麗(コグリョ)古墳群
34 敦煌の莫高窟
35 アジャンターの石窟寺院群
36 スコータイと周辺の歴史地区
37 『八幡大蔵経』版木所蔵の海印寺
38 イスタンブルの歴史地区
39 イスファハーンのイマームの広場
40 タージ・マハル
 
第5章 ヨーロッパ中世とルネサンス、大航海時代
41 パリのセーヌ河岸
42 ヴァチカン市国
43 ヴェネチアとその潟
44 ハンザ都市リューベック
45 グラナダのアルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェ離宮、アルバイシン地区
46 カステル・デル・モンテ
47 アヴィニョンの歴史地区:教皇庁宮殿、司教の建造物群、アヴィニョンの橋
48 アイスレーベンとヴィッテンベルクのルター記念建造物群
49 フィレンツェの歴史地区
50 プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館とその関連施設
51 ピサのドゥオーモ広場
52 メカラとジョージ・タウン:マラッカ海峡の歴史都市
53 モスクワのクレムリンと赤の広場


▼ 文献
世界遺産検定事務局著『はじめて学ぶ世界遺産100』マイナビ、2013年12月21日
はじめて学ぶ世界遺産100 世界遺産検定3級公式テキスト


▼ 関連記事
世界遺産を旅する -『はじめて学ぶ世界遺産100』-

『はじめて学ぶ世界遺産100』は世界遺産検定3級に合格するための公式テキストですが、受検をしない人が読んでもおもしろく、世界遺産を旅するための手引きとして役立ちます

検定の教科書だけあって多数の専門家のチェックがはいっており、情報(データ)が非常に正確なのが最大の特色です(注)。通常の旅行ガイドとはレベルがちがいます。

目 次
1章 世界遺産の基礎知識
2章 日本の世界遺産
3章 人類の誕生と古代文明
4章 アジア世界の形成と宗教
5章 ヨーロッパ中世とルネサンス、大航海時代
6章 アメリカ、アフリカ、オセアニアの文明と東アジアの変動
7章 近代国家の成立と世界の近代化
8章 テーマでみる世界遺産(文化的景観、戦争・紛争、地震、危機遺産、負の遺産)
9章 世界の自然遺産


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本書は、日本の世界遺産17件と世界の遺産100件を厳選してとりあげていて、これらは世界遺産のいわば「情報の核」としてつかえます。

本書のページを順にめくっていくと全体として人類の歴史をたどることができます。読みものとしてもおもしろいです。

一方で世界地図もついていますので、自分の興味のある地域の世界遺産を地図から検索してしらべてみるのもよいでしょう。わたしは、チベット・南アジアと環太平洋に興味があるのでそこを中心にしてながめています。


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旅行計画をたてるときの参考書としてもつかえますので世界遺産に関心のある方におすすめします。


▼ 文献
世界遺産検定事務局著『はじめて学ぶ世界遺産100』マイナビ、2013年12月21日
はじめて学ぶ世界遺産100 世界遺産検定3級公式テキスト


▼ 注
世界遺産の最新情報は下記サイトをご覧ください
http://www.sekaken.jp/books/pdf/text_class3_201502.pdf


▼ 関連記事
心のなかにファイルをつくる 〜『きほんを知る世界遺産44』〜
場所に情報をむすびつけて記憶する -世界遺産・記憶法-


▼ 関連書

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青柳健二著(写真・文)『行ってみたい日本人の知恵の風景74選』(Kindle版)の 各解説ページについている Google マップのアイコンをクリックすると Google マップにすぐにとぶことができます。そしてスケールをかえて日本列島全体を上図のように表示させることもできます。

この Googleマップはインデックス・マップとしてつまり情報検索用のマップとしてつかえます

前回のブログ記事で、<地名・題・解説とイメージと場所>の情報をひとまとまりにして「位置情報」にしてしまうことをのべました。これを具体的に実践する道具として Googleマップは有用です。

ページをめくりながら風景写真を順番に見るのもよいですが、それとはちがいこの日本列島インデクス・マップから空間的に興味のある風景に入っていくのもおもしろいです。

このやりかたは視覚的空間的な情報検索です。キーワード検索(言語による検索)とはちがう検索方法もあることに注目してください。Google というのは大変おもしろくて、キーワード検索とともにこのような空間的な検索機能も開発しているのです。

視覚的空間的に情報をとらえることは情報処理能力をたかめることにつながります。たとえば記憶法でも、言語でおぼえるよりも視覚的に場所でおぼえたほうがおぼえやすいことがひろく知られています。

このような方法を発展させれば、さまばまな情報のファイリングと検索の道具として日本列島を活用する道がひらけるとおもいます。この方法には大きな可能性があり、Googleマップはそれを実用へとみちびくとおもっています。

 








▼ 関連記事
日本の原風景をみる - 青柳健二『行ってみたい日本人の知恵の風景74選』-

解説文つきの写真集です。日本の原風景を見ているようで、ながめているだけでいやされました。「日本人の知恵の風景」とは「日本の文化的景観」をいいかえたものであるそうで、具体的には、田・畑・水路・漁港・養殖場・集落・祭りなどの風景です。

それぞれの写真に地名・題のみならずわかりやすい解説がついていて、風景と言葉とが見事に共鳴しています

さらにおもしろいのは、Googleマップへのリンクがすべての風景にはられていてることです。ボタンをクリックすれば Googleマップ上で各風景の撮影位置を知ることができるのです。本書をみてマップで確認して行ってみる。旅行の手引きになります。

また Googleマップは航空写真にきりかえることもでき、それぞれの撮影地点を真上からの写真で見なおすことができます。上空からの視点で風景をとらえなおすことができるのです。おもしろいです。

そして Googleマップのマイナスボタンをおして、スケールをかえて日本列島全体を表示させてみると、撮影地点のすべてを一望することもできます
 
このようにして 本書と Googleマップと航空写真とを自在にきりかえながら味わいをふかめていくことができます。是非ためしてください。
 
 
こうして風景(イメージ)と位置(場所)とをしっかりむすびつけ、できれば、各風景の地名・題・解説とイメージをその位置とともに記憶します。
 
<地名・題・解説とイメージと場所>の情報をひとまとまりにして「位置情報」にしてしまうことは情報処理の観点からみて意義のあることです。情報のひとまとまりのことはファイルとよびかえてもよいです。
 
電子書籍だからこそこのようなことが容易にできます。おもしろい電子書籍がいよいよでてきたなという感想をもちました。


▼ 青柳健二著(写真・文)『行ってみたい日本人の知恵の風景74選』(Kindle版)
行ってみたい日本人の知恵の風景74選

チャイコフスキー作曲『イタリア奇想曲』をききました(小林研一郎指揮、日本フィハーモニー交響楽団、サントリーホール、2015.3.7)。チャイコフスキーはイタリア旅行をしたときにこの曲の着想をえたそうです。

奇想曲(カプリチョ)とはイタリア語で「気まぐれ」を意味し、『イタリア奇想曲』にはイタリアの愉快な旋律が自由にちりばめられています。イタリアの開放的な雰囲気を反映して、チャイコフスキーのほかの作品とくらべると非常にあかるい雰囲気が印象的でした。

チャイコフスキーは、1979年の暮れから1880年の4月にかけてイタリアに滞在、イタリアの風土・文化・芸術に魅了されて大きな感銘をうけ、その感銘がさめないうちにローマで作曲の構想をねりはじめました。

私は数日前から、民謡の旋律を基にして『イタリア奇想曲』のスケッチを書き始めました。この曲は輝かしい未来を持つであろうと思います。これらの旋律の一部は出版されている民謡集から拾い出したものであり、一部は街を歩いている時に私自身の耳で聴いたものです。(チャイコフスキー、1880年1月4日付けの手紙より)

仕事などで何かの構想をねるときには現地にいるあいだに構想をねるとよいとおもいます。リアルタイムで情報を感じとれますから。帰宅してしまうとあっというまに情報の鮮度がおちてしまいます。

構想をねるということは<インプット→プロセシング>に相当します。情報処理の絶好のチャンスとして旅行や出張を活用したいものです。
 



池上彰著『池上彰と考える、仏教って何ですか?』はつぎの3つの章から構成されています。これは、3段階をふんで理解をふかめていくためのサンプルとしても有用です。

第一章 仏教って何ですか?
第二章 仏教発祥の地インドへ。ダライ・ラマ法王との対談
第三章 仏教で人は救われるのか? 日本人にとっての仏教とは?

第1章では仏教を大観し、その全体像・概略をつかみました。つぎの第2章では、ダライ・ラマ法王に会いにインドまで行きました。つまり現地取材をしました。そして第3章では、第1章と第2章の両者をふまえて仏教について考察をしました。

この方法は、図1のようにモデル化することができます。

150117 問題解決の3段階
図1 理解の3段階


1. 大観
第1の段階では、対象の細部にこだわるのではなく、あくまでも大局をみて、全体構造を理解します。特定の部分のみに注目するのではなく、対象の全体を心のなかにまるごとインプットすることが大事です。

そのためにはなるべく時間をかけずに、対象を一気に見てしまった方がよいです。短時間で一気に見ることによって、大局や構造がわかるのです。


2. 取材
大局がわかったら、今度は、関係者に直接あって取材をします。あるいは、現地に行って自分の目で見てたしかめます。

本書の場合は、第1段階で仏教の大局をとらえてから、第2段階のダライ・ラマ法王の話へとつづきました。第1段階があったからこそ、第2段階がより一層ひきたちました。どちらか一方ですと効果は小さくなります。

第1段階では大局を見たのに対して、第2段階はむしろ局所に入りこみます。

そのためには、今度は、時間がかかってもよいのです。むしろ時間をかけるべきです。実際、インドまで行くのには長い時間がかかり、また、ダライ・ラマ法王に面会するまでにもかなりの時間またされたそうですが、それでいいのです。

何でもかんでも速くやればよいというわけではなく、第2段階の性格がわかっていれば、池上さんのように、時間がかかっても余裕であり、待たされてもイライラすることはありません。

このようなやり方は旅行法でもあります。


3. 考察
そして、第1段階と第2段階の両者をふまえて考察をします。大局と現地取材とを組みあわせることによって、第3段階が生きてきます。
 



以上の3段階は、課題に関して認識をするとき、あるいは問題を解決するためのモデルとしてつかえます。

つまり、第1段階では大局を見て、第2段階では局所に入りこみ、第3段階では対象の本質にせまります。それぞれの段階の性格のちがいに注目して、場面を明確に転換することが大切です。この方法のポイントは図2のようにモデル化できます。

150116 問題解決の3段階
図2 3段階のポイント


本書で、3つの章をつかって池上さんが具体的にしめした方法は正攻法といえるでしょう。認識や問題解決のサンプルとして参考にするとよいとおもいます。



▼ 文献
池上彰著『池上彰と考える、仏教って何ですか?』飛鳥新社、2014年10月24日


▼ 関連記事

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はねだ日本橋

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はねだ日本橋

東京国際空港(羽田空港)に「はねだ日本橋」が架かりました。「旅立ちは昔も今も日本橋」、江戸時代、旅の始発点は日本橋でした。

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旅立ちは昔も今も日本橋

その日本橋がよそおいもあらたに、羽田空港国際線ターミナルに建設されました。全長25メートル、幅4メートル、江戸時代の実際の日本橋を半分の大きさで再現しています。奈良県産の吉野檜(ヒノキ)を約35トンつかった総檜づくりです。側面の壁には、国立歴史民俗博物館所蔵の「江戸図屏風」にえがかれたモチーフをうつして陶板に焼き、装飾しています。

また、4階商業エリアには、伝統の技と味を提供する「おこのみ横丁」があらたにオープンしました。

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あらたにオープンしたおこのみ横丁


以前からあった「江戸小路」はさらに活気づいています。

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江戸小路


旅行者のあらたな原点ができあがりました。今年、「はねだ日本橋」から海外に旅立ってみてはいかがでしょうか。

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光の並木道(羽田空港国際線ターミナル)
(イルミネーション点灯時間:16:00 〜 25:00, 2月15日まで)


『東京国際空港』(イカロス・ムック)は、再国際化された羽田空港についての解説書です。写真が豊富で、発展いちじるしい羽田空港の今を知ることができます。

羽田空港は、都心からのアクセスがよく、24時間空港であり、2014年3月からは昼間帯の国際線発着枠が増加して利便性がさらに向上しました。わたしも、羽田を利用することが多くなりました。

また、ターミナルビルはアミューズメント空間にもなっていて、行くだけでもたのしい空港になりました。ショッピングゾーン、居心地のよい展望デッキ、アート作品の展示、その他、娯楽性に富んだ施設があり多彩です。

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第1ターミナルの注目施設としては「CAPTAINS' TOKYO(キャプテンズ・トーキョー)」や、コンパクトホテル「ファーストキャビンハネダターミナル1」があります(p.33)。

国際線ターミナルでは、「Made In Japan 〜ハネダ Only One〜」をコンセプトとした、国際線ターミナルのエド・マーケットプレイスがおすすめです。4階には「江戸小路」「江戸前横丁」、5階には「トーキョー・ポップタウン」があります(p.49)。「江戸小路」「江戸前横丁」では江戸の町並みをリアルに再現し、お土産や雑貨などのショップやレストランがたくさんありたのしめます。

実用的には、「24時間空港『ハネダ』の使い方(国際線ターミナル・オールナイト滞在レポート)」が役立ちます(p.62)。羽田空港は24時間空港である点も、成田空港とはことなる特色です。2階到着ロビー内には24時間営業のシャワールームがあります。

124ページからは、滑走路の運用方法について説明しています。本書を見て、「南風運用時」と「北風運用時」という2つの離着陸ルールがあることを知りました(下図)。羽田空港は、4本の滑走路が井桁型に配置された世界的にもめずらしい空港であり、離着陸がとても複雑になっています。

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その他、「国内と世界を結ぶ羽田ネットワーク」「羽田周航エアライン&機種カタログ」「羽田空港アクセスガイド」なども掲載されていています。本書は、羽田空港をもっとたのしむために、あるいはもっと知るために役立ちます。


▼ 文献
東京国際空港』(イカロス・ムック)イカロス出版、2014年7月25日 


▼ 関連記事
「はねだ日本橋」から海外へ旅立つ

150104 国立民族学博物館 世界地図
国立民族学博物館の世界地図

これは、国立民族学博物館の地域展示のコンセプトにそってつくられた世界地図です。展示ガイド(注)から引用しました。地球上を、文化的なまとまりにもとづいて、9つの地域に分けています。これは、わかりやすい世界の見取り図としてつかえます。

それぞれの地域の文化的特色をつかむためには宗教について知ることが重要です。この地図から、世界の宗教の分布も見えてきます。大局的に見ると、たとえば、つぎのような地域と宗教との対応関係があります。宗教を、空間的なひろがりとしてとらえなおすことができます。

 ヨーロッパ:キリスト教
 中央・北アジア:イスラム教、キリスト教
 西アジア:イスラム教
 南アジア:ヒンドゥー教
 東アジア
  チベット:チベット仏教
  中国:儒教(一部は道教)
  日本:日本仏教
 東南アジア:上座部仏教(一部はイスラム教)
 アメリカ:キリスト教

西アジアに北アフリカがふくまれているところなどに注目してください。


また、いわゆる文明との対応関係もあります。伝統的な文明を空間的にとらえなおすことができます。

 ヨーロッパ:ヨーロッパ文明
 西アジア:イスラム文明
 南アジア:ヒンドゥー文明
 東アジア
  チベット:チベット文明
  中国:中国文明
  日本:日本文明


この世界地図をおぼえておけば、世界のニュースやグローバルな情勢に接したときに理解がすすむとおもいます。


博物館のなかをあるいて見学すると、各展示物とその解説は、博物館のなかの特定の展示室での体験として記憶されます。

そして一通り見おわったら、それぞれの展示室での歩行体験、展示物を見たときの体験を、この地図上でとらえなおしてみるとよいです。すると、それまでの体験が、今度は、地図上の特定の地域にむすびつけられて理解され記憶されることにもなるのです。

こうして、この世界地図の9つの地域は、それぞれが情報のひとまとまり、情報のユニット、つまりファイルになります。すると、この地図は、そのようなファイル(展示物のイメージや解説などの情報)を想起するためのインデックス・マップとしてもつかえるようになります。折にふれてこの世界地図を見なおすことにより、博物館のなかでの体験を、地域ごとにおもいだすことができるのです。

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国立民族学博物館には、かならずしもそのことがガイドにしめされているわけではありませんが、理解や記憶や学習のための よくできた仕掛けが随所にあります。情報処理の訓練と世界の理解のために、とてもつかい勝手のある博物館だとおもいます。


▼ 注
『国立民族学博物館展示ガイド』国立民族学博物館、2012年3月30日 


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『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』は、神道についても解説しています。

池上 そもそも神道における神様とは何ですか?
安蘇谷 まず祖先の霊です。それから自然ですね。太陽神とか風の神とか。あるいは海山川などのご神霊を祭っています。
池上 それで八百万の神といわれるくらい、たくさんの神様がいらっしゃるということになるわけですね。
安蘇谷 自然の現象が多岐にわたりますから。その意味ではキリスト教やイスラム教のような一神教の「神」とはまったく意味合いが異なります。(中略)
明治以降にユダヤ・キリスト教の「ゴッド」という観念が入ってきたために、混乱が生じた。

このように、神道でいう「」と一神教の「ゴッド」とはまったく意味がちがうことを知っておくことは重要なことでしょう。ここがおさえられていないと誤解が生じてしまいます。

また、つぎのようにものべています。

安蘇谷 八百万のようなあり方は日本だけでなく、世界中もともとそうだったんですね。たとえば古代ギリシアやローマあるいは北欧人なども、やはり自然に基づいた多神教を信じていた。
池上 ええ。まだ、インドシナ半島に行くと、あちこちに精霊のような神様が宿るという宗教がありますものね。アフリカにもあります。
安蘇谷 中近東にもあったんですよ。ところが、一神教の神様が出てきて、八百万の神が駆逐され、妖怪のようなものと一緒くたにされてしまったのです。

つまり、中近東〜ヨーロッパにも多神教はあったのに、一神教によって駆逐されてしまったというわけです。

この「多神教→一神教」という流れは、宗教の歴史的な見方です。
 
世界の宗教について理解するためには、第一に、世界地図上での分布を知ることが重要です。しかし、そのつぎには、ここにのべられているように、歴史的な理解も必要でしょう。空間的な分布にくわえて、時間の流れの中で物事の順序を理解するのです。

このように、第一に空間的に、第二に時間的に整理して世界の宗教をとらえるとわかりやすいとおもいます。
 

▼ 文献
池上彰著『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(文春新書)文藝春秋、2011年7月20日


▼ 関連記事
世界の宗教分布を地図上でとらえる -『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(1)-仏教と一神教との違いを知る -『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』(3)- 

キャノンのデジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X7i/X6i のガイド(マニュアル)です。全体的な構成がとてもよくできていてわかりやすいです。

まず、基礎編として、「かんたん撮影ゾーン」と「応用撮影ゾーン」の「モードダイアル」の使い方を説明しています。

つぎに、応用編して、「被写体別の使いこなし術」の説明をしています。具体的にはつぎのシーンについて実例をつかって解説しています。
  • 自然風景
  • 料理
  • 子供
  • テーブルフォト
  • 夜景
  • スナップ

そして、「7つのフォト・キーワードでうまくなる!!」として、つぎの項目について解説しています。
  • ぼけ
  • アングル
  • 色彩
  • ピント
  • 動き


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最近のカメラは、一眼レフでも、マニュアルを見なくても簡単に撮影できるようにできてはいますが、すこしなれてきたら、本書のようなガイドをみて練習をした方がよりよいでしょう。

カメラの基本機能を習得したら、つぎに、被写体別つまりシーン別の撮影の方法をマスターします。旅先で撮影している自分を想像します。あるいは実際に現場に行ってためしてみます。

そして最後に、テーマ別に、撮影方法を追求してみます。あれもこれもというのではなく、自分の興味のあるテーマを設定して、それに関しての撮影法を重点的に練習します。

したがって、つぎのような3段階をふんで練習するとよいでしょう。本書は、そのためのモデルとしてつかえます。

150106b 撮影法マスターの3段階
図 撮影技術習得の3段階

まず、基本機能のすべてを一通り習得します。ひろく大局をとらえます。つぎに、現場にはいりこんで実践します。第3段階目では、自分のやり方、自分らしさなどを追求します。


▼ 文献
キヤノン EOS Kiss X7i/X6i完全ガイド』インプレス、2013年8月21日


▼ キャノン EOS Kiss X7i

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写真1 国立民族学博物館のアメリカ展示

国立民族学博物館のアメリカ展示では、南北アメリカ大陸全体の多様性を、自然環境と民族の観点から展示していて、多様性を大観できる構成になっています。

アメリカといえばアメリカ合衆国(USA)をすぐにおもいうかべますが、ここは、USA の展示をしているのではありません。


まず、自然環境が多様です。 

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写真2 アメリカの多様な自然環境

砂漠、草原、熱帯雨林、氷雪地帯など、アメリカ大陸にはじつに多様な自然環境がみられる。その理由のひとつは、アメリカ大陸が赤道をはさんで、北は北極ちかくまで、南は南極ちかくまでひろがる広大な地域だからである。もうひとつの理由は、アメリカ大陸を南北に長大な山脈が走っているからである。その代表的な地域がアンデス山脈で、緯度の低い地域では山麓の熱帯雨林地帯から氷雪地帯まで高度によってさまざまな自然環境がみられるのである。


このような多様な環境に適応するために、各民族は、それぞれに衣服を開発しました。

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写真3 さまざまな民族の衣服

アメリカ大陸の北から南に至る広大な地域の異なる環境に適応するため、人びとはさまざまな種類の衣服を作り出してきた。環境の違いや利用できるもののちがいが衣服にも反映している。

たとえば、イヌイットは、野性トナカイの毛皮をつかって衣服をつくりました。毛皮は、防寒性と保温性にすぐれていて、零下30度以下の寒さから身をまもることができるそうです。その他、大平原地域にすむクローの革製の衣装、高地マヤの衣装、アンデス高地の衣装など、実にさまざまでした。衣装は、それぞれの自然環境を反映しています。


また、トーテムポールもありました。

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写真4 トーテムポール

これは、北アメリカの北西海岸先住民が巨木をつかってつくった木柱であり、祖先の功績をたたえる記念柱、死者を安置する墓柱、家の前に立てる入口柱、家のなかの家柱などです。

その他、「出会う」「食べる」「祈る」「創る」などの展示でも多様性を見ることができました。 


このように、アメリカ展示は、アメリカの多様性を大観できる仕組みになっています。大観という方法は、全体(大局)を一気に見る方法であり、対象のすべてを大きくとらえる方法です。要点だけを見る「飛ばし見」や「拾い見」ではありません。要約あるいは分析ともちがう方法です。

多様性とは、大観することによってこそわかることです。国立民族学博物館のアメリカ展示は、大観し、多様性を知るために適した展示だとおもいました。


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携帯用無線 LANルーター(トラベルルーター)の “ちびファイ3” です。ホテルの有線LAN端子と接続するだけで、その場ですぐに、無線LAN環境を構築することができます。

最近は、iCloud などのクラウドを利用する人が増え、無線LAN環境がつねに必要なケースが多くなってきています。

しかし、旅行や出張先で、ホテルに入ってから有線LANしか利用できなかったり、無線LANが用意されていても速度がおそかったり、3G や LTE の電波状態がわるかったりしてこまることがあります。

そのようなときに “ちびファイ3” が役立ちます。

プラグをおこしてそのままコンセントにさしこみ、ホテルのLANコネクターとつなげるだけです。USB充電器やACアダプタは必要ありません。

小型軽量であるため旅行に持っていくことができ、簡単に、無線LAN環境をつくれます。


まとめ
  • 無線LAN環境を構築できるトラベルルーター。
  • コンセントにさしこみ、LANコネクターにつなげるだけ。
  • 旅行に最適。

注)LANケーブルは別途もっていくか、ホテルでかりてください。

国立民族学博物館などの博物館のなかをあるきながら、さまざまなことをまなんでいくことはとてもたのしいことです。最近の博物館には、音声ガイドや電子ガイドもあるので、このようなガイドもつかえば理解と記憶は一層すすみます。

博物館のなかをあるきながら学習をすすめる方法は、本を読むだけの学習とは大いにことなります。

博物館では、歩行という行為が基礎になって、それに視覚や聴覚がくみあわさって情報のインプットがすすみます。自分がどこをどうあるいたかは、博物館のフロアーマップを見ればわかります。すると、あるいた場所に、さまざまな情報がむすびついて記憶されることになります。

こうして、すべての情報は、博物館のなかにおける独自の体験として心のなかに蓄積されていきます。体験のなかには、おどろいたり感動したりしたこともふくまれます。

アウトプットをおこなうときにも、その体験からおこなえばよいです。

このような方法は、行動しながら情報処理をすすめることだと言ってもよいでしょう。

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写真1 国立民族学博物館の西アジア展示

国立民族学博物館の西アジア展示では、西アジアの信仰、砂漠のくらし、パレスチナ・ディアスポラ(離散)、日本人と中東、音文化とポップカルチャーの展示がありました。わたしは、西アジアあるいは中東には行ったことがないので勉強になりました。



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写真2 西アジア展示であつかっている地域(北アフリカがふくまれている) 

国立民族学博物館の西アジア展示には北アフリカがふくまれています。これは、イスラム教徒の分布を意識した地域割りです。写真2で、「マシュリク」とは日出でる地を意味し、「マグリブ」とは日没する地を意味するそうです。この地域が、文化的にまとまりのある一つの地域になっているために「マシュリク」と「マグリブ」ということになるのでしょう。
 


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写真3 「覆う」文化とイスラム教の展示

印象にのこったのは、「覆う」文化とイスラム教の展示でした。つぎのような説明がありました。

頭部を覆い隠す風習はイスラム以前からあった。コーランでは、女性はうつくしさを身内以外にはみせないようにとされたため、その習慣はムスリム女性のたしなみとなった。被り物の名称や形は地域によってさまざまで、覆う範囲や巻き方には個人差や流行もある。


また、イスラム教は、予言者ムハンマドの後継者選出をめぐる対立から、スンナ派シーア派に分裂したそうです。スンナ派に反対して、預言者のいとこで、娘婿でもあるアリーとその子孫のみを指導者とみとめた人々がシーア派です。

現在、イスラム教徒の大多数(85%)がスンナ派ですが、イラン・イラク・バーレーン・アゼルバイジャンなどはシーア派が多数を占めています。イランはシーア派を国教としています。


このように、西アジア〜北アフリカの地域は、ひとまとまりのある文化圏になっています。そして、この地域を理解するためにはイスラム教について知らなければなりません。

世界を認識するときには、文化的にひとまとまりのある地域を地図上でまずおさえ、その地域に、さまざまな情報をむすびつけて理解し記憶していくとよいです。そのときには、地形的あるいは物理的な境界にとらわれる必要はないのです。すると、その地域は、意味のある情報のひとまとまり、つまりファイルとしてとりあつかえるようになります。国立民族学博物館の「西アジア展示」はそのための参考になります。


注)イラク共和国の大統領だったサダム=フセインはスンナ派でした。


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旅行は、現地をあるくたのしみだけではなく、事前の計画・準備、そして、かえってきてからの取りまとめ、ふりかえりというたのしみもあります。つまり旅行には、旅の計画、現地での行動、旅の取りまとめ、という3回のたのしみがあります。

150104b 旅の3段階
図 旅行は3回たのしむ

そして、このような、旅行の3つの段階のそれぞれにおいて情報処理がおこります。


1. 計画する
旅行のガイドブックや地図・ウェブサイトを見ることはインプット、ガイドブックなどの内容を理解し、行き先を決めることなどはプロセシング、日程などを書きだしたりすることはアウトプットです。

 インプット: ガイドブックなどを見る
 プロセシング:ガイドブックなどを理解する
 アウトプット:日程などを書く


2. 行動する
旅行にでかけて現地をあるいて、見たり聞いたり、あるいは五感を総動員してさまざまな体験をすることはインプット、感動したり理解したりして心の内面に変化がおこることはプロセシング、メモをとったりスケッチをしたりすることはアウトプットです。

 インプット: 五感をはたらかせる
 プロセシング:内面の変化がおこる
 アウトプット:メモ・スケッチなどを書きだす


3. 取りまとめる
かえってきてから、旅先でとった写真やメモ、あつめた資料などを見なおすことはインプット、それらをとらえなおし、内容を消化することはプロセシング、旅の記録などを書きだすことはアウトプットです。この3段階目ではアウトプットが重視されます。

 インプット: 写真やメモを見なおす
 プロセシング:とらえなおす
 アウトプット:旅の記録などを書きだす



このように、旅行には3つの段階があり、これらの段階の内部で情報処理がおこっていることに注目するとよいでしょう。

旅行は、かえってきてから、とらえなおしをおこない、取りまとめをしてこそ完結するとおもわれます。取りまとめをおこなうことによって、旅の体験は、現地にいたときよりもさらにふかまります。

また、取りまとめをしておけば、しばらく日にちがたってからでも、それを見なおすことにより、たのしかった旅行の体験をありありとおもいおこすことができます。

この、しばらくしてからの旅の想起をいれると、旅は4回たのしめると言ってもよいかもしれません。あるいは、旅の思い出はいつでも再利用できると言ってもよいでしょう。




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