前においた修飾語句はうしろを指定します。決断します。語順どおりに意識をはこびます。
NHK ラジオ英会話、今月は、「指定ルール」をまなびました。このルールは、「前に置いた修飾語句は後ろを指定する」というシンプルなルールであり、「説明ルール」とともに英語の語順を決める決定的な原則です。






LESSON 101 形容詞 ①:前に置いて指定する

What’s that delicious smell?

「基本文型」「説明ルール」につづき「指定ルール」がわかれば英語の語順が身につきます。




LESSON 102 形容詞 ②:形容詞を接続詞でつなぐ

It’s a sad but beautiful piece of music.

名詞を修飾するのは形容詞ひとつであるときまっているわけではありません。




LESSON 103 形容詞 ③:形容詞を重ねて使う

Look at that huge old building!

名詞と本質的なふかいかかわりがある形容詞が名詞のちかくに配置されます。たとえばこの文では、「old」のあらす「新・旧」に対して「huge」のしめす「大・小」は話し手の主観であり、建物の本質的特徴からよりも距離があるため「huge old building」となります。




LESSON 104 形容詞 ④:形容詞を作ってみる

I have a 22-year-old son, who lives in Canada.

名詞の前におけば名詞の指定となります。「year」が単数であることに注意してください。




LESSON 106 副詞 ①:程度を表す副詞

That restaurant is very expensive.

程度を表す「very」が、「expensive」のレベルを指定します。




LESSON 107 副詞 ②:さまざまな指定

You went bungee jumping just because your friends told you to?

「just」が「because」以下を「唯一の理由」に指定します。




LESSON 108 副詞 ③:頻度を表す副詞1

You never let me try your food.

「never」は動詞句内容の頻度レベルを「0(ゼロ)」に指定します。




LESSON 109  副詞 ④:頻度を表す副詞2

They are always helpful and friendly.

この文の焦点は、「helpful and friendly」という説明語句にあるため「always」がしばります。この配置パターンは「not」とおなじであり、たとえば「I am not a teacher.」をおもいだせば「always」の配置にまよいません。




LESSON 111 副詞 ⑤:確信の度合いを表す副詞

You probably think I’m crazy for dumping her, right?

確信のレベルを表す単語はいずれも前置きです。




LESSON 112 副詞 ⑥:話し手の評価

Obviously, you need to be more focused on this mission.

「明らかなことですが」と文全体を指定するため文頭が定位置となります。




LESSON 113 副詞 ⑦:話し手の発言態度

As far as I know, it is the oldest site in the world.

発言態度をあらすフレーズはさまざまなものがありますがやはり文頭が定位置です。




LESSON 114 否定 ①:基礎

I didn’t watch any TV yesterday.

「指定ルール」により、否定したい表現の前が「didn’t」の定位置です。




LESSON 116 否定 ②:否定は「前」が定位置

I tried not to cough, but I just couldn’t stop.

「not」をおくことによってうしろを否定します。この文の「not」は「to cough」を否定します。




LESSON 117 否定 ③:強い表現とのコンビネーション1

Not everybody is happy about these new devices.

つよい意味をもった表現を否定すればそのつよさを減じた意味となります。




LESSON 118 否定 ④:強い表現とのコンビネーション2

The bed wasn’t very comfortable. I couldn’t sleep well.

刺激のつよい言い方をさける効能があります。




LESSON 119 否定 ⑤:否定の前倒し

I don’t think that’s a good idea.

「I think that’s not a good idea」よりも「I don’t think〜」が優先する「否定の前倒し」は think のほか、 believe、imagine、suppose、expect、seem など、意味のうすい動詞でみられます。






たとえば否定文をつくるとき、学校では、「I play golf.」とつくってから、「don’t」を文にくわえて「I don’t play golf.」とするようにおそわりましたがそれはまちがいであり、まず、「I don’t」とのべてから、そのあと何をしないのか、「play golf」とつづけます。「not」は、「指定ルール」によりあとの表現を否定する指定表現であり、語順どおりに「not」を意識してならべなければなりません。肯定文と否定文を相互に変換するような従来の勉強法はやめたほうがよいです。

たとえば「I didn’t watch any TV yesterday.」という文について、肯定文に変換して「(×)I watched any TV yesterday.」ということはできず、このような「元の肯定文」は存在しません。「any」は「not」 とくみあわされて「何も~ない」という意味をはじめてむすぶのであり、肯定文に「not」をたして否定文がつくれるわけではありません。

けっきょく、むずかしいことは必要なく、「指定ルール」にしたがって語順どおりに練習すればよいです。

前においた修飾語句はうしろを指定するという「指定ルール」は、あとにつづく語句を限定する、しばりつける、あるいは支配するといったニュアンスでとらえることもでき、したがってそれは、強力な作用を後方におよぼすため、そこには決断が必要であり、この練習をしていると英語に対するあらたな感覚、新鮮な気持ち生じます。くるしかった従来の学校英語・受験英語から脱却でき、外国語がたのしくなります。たのしくなると加速します。結果的に、筆記試験・資格試験などの点数もたかくなります。




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▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話』(2021年9月号テキスト)NHK 出版、2021年
2021-09-29 3.24.51



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