説明は後ろにおきます(説明ルール)。指定は前におきます(指定ルール)。語順ルールが学習を加速します。
2021年度の NHK ラジオ英会話がはじまりました。4月のテーマは「なぜ日本人は英語を話せないのか?」です。講師陣は今年度も、大西泰斗先生、Paul Chris McVay さん、秋乃ろーざさんです。






LESSON 1 語順が大切 ①:場所表現の位置

I met her at a flea market in Yoyogi Park.

「I met her」を説明する意識で「at a flea market」を、「a flea market」を説明する意識で「in Yoyogi Park」をいいます。英語には、「説明ルール」(説明は後ろに置く)という単純な原則があり、説明は、うしろへ、うしろへとおくります。英語は、語順さえ身につければすぐに はなせます。




LESSON 2 語順が大切 ②:リポート文

I think you’re right.

まず、「I think」としっかりいいきったあとに、説明の「you’re right」をつづけます。いいきって説明、いいきって説明というリズムです。「動詞句+節」の形は「リポート文」といい、主語の思考や知識・感情・発言内容などをリポートします。




LESSON 3 語順が大切 ③:関係代名詞節

You don’t want to do something you’ll regret later.

まず、「You don’t want to do something」といいきります。そしてどんな何かなのかの説明をつけくわえます。




LESSON 4 語順が大切 ④: to 不定詞

I went to London to do research.

まず、動詞句「went to London」をしっかりつかんでください。説明であることを意識しながら「to do research」を展開します。




LESSON 6 語順が大切 ⑤:助動詞

If we don’t go to his party again, he may get disappointed.

「指定ルール」(指定は前に置く)により動詞句の前に助動詞がおかれます。




LESSON 7 語順が大切 ⑥:否定の not

They didn’t listen to my advice.

「not」も、指定ルールにしたがいます。




LESSON 8 語順が大切 ⑦:時表現の前置き

I left my wallet in the taxi!

「I」 をのべている段階で「過去」を意識します。




LESSON 9 語順が大切 ⑧:前置きと後ろ置き

Seriously, I didn’t practice at all before they filmed it.

「Seriously」で、「真面目な話なんだけど」と文内容を指定する意識ではじめます。




LESSON 11 基本文型 他動型 ①:基本設計図

I wash my car every day.

「主語の位置にポン!」「動詞の位置にポン!」「目的語の位置にポン!」




LESSON 12 基本文型 他動型 ②:動詞のイメージと文型

Can you see this line on your palm here?

「see」は、目的語を視覚でとりこんでいることをあらわします。「見える」「目に入っている」を意識します。




LESSON 13 基本文型 他動型 ③:状態に使われる他動型

Does she really love him?

「love」の心情が彼におよんでいます。




LESSON 14 基本文型 他動型 ④:文型と動詞

Can you explain that story?

「explain」で、対象に力が直接およんでいることを意識します。平たくするイメージです。




LESSON 16 基本文型 自動型 ①:単なる動作

He runs fast.

文型が、文全体の意味をきめます。他動型は「対象に直接」ですが自動型は「単なる動作」、文型のちがいと意味のちがいを意識します。




LESSON 17 基本文型 自動型 ②:何に向けて・どのように

Could you look after Paul while I’m away?

まずは、「look」(視線を向ける)と「after」(ついていく)をイメージしてくみあわせ、なれてきたら「ひとつの単語」としてあつかいます。




LESSON 18 他動型・自動型

Did you hear that noise?

「hear」は「他動型」、むこうから音がやってきて聴覚がとらえます。




LESSON 19 英語は配置が意味を決める

Sheila just friended me.

「friend」が動詞の位置にあります。






英語は「配置の言葉」であり、「説明ルール」と「指定ルール」を基本とする語順のルールを習得することがとても重要です。ルールがわかると見通しがよくなり、学習が加速します。記憶もすすみます。結果として学習時間が短縮されます。

英文和訳の訓練をくりかえしているといつまでたっても英会話はできません。たとえば「Sheila just friended me.」という英文を、日本語におきかえて理解するのではなく、「friended」を配置でとらえ、「Sheila just friended me.」を語順で理解することが大事です。

数学や物理でも、定理や法則など、ルールがわかると全体が見通せ、ルールをつかえば学習を加速させることができます。学習時間もみじかくなります。

大西泰斗先生らが指導するラジオ英会話の方法はこれと似ていて、非常に少数のルールをあきらかにし、ルールをつかって練習していきます。むずかしい文法用語はいりません。今年度からは、「PRACTICE」のコーナーが新設されましたのでここを中心に練習するとよいでしょう。

ルールには、多様・多量な情報を統合し、それらをうごかす力があります。ルールを理解し、ルールをつかった学習にとりくんだほうがよいでしょう。



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▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話』(2021年4月号テキスト)NHK 出版、2021年
2021-05-06 11.28.43


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