語順の練習をします。会話の流れが大事です。情報を統合してアウトプットします。
NHKラジオ英会話、2020年度最終月は「会話のコツ」をまなびながら「台本」の練習をつづけています。
Lesson 221 フローを作り出す
「無難な発言+ゆっくり本題」が初対面では有効です。
Lesson 222 フローを引き寄せる ①:その場のフローに絡めて話題を持ち出す
まず、「フローを引き寄せて」から、その上に、「 そっと乗せ」ていきます。
Lesson 223 フローを引き寄せる ②:フローを断ち切り話題を持ち出す
その場のフローを一度たちきり、発言の下地をつくります。
Lesson 224 フローを相手に渡す
いいリズムです。
Lesson 226 会話を放棄する
会話をなげだす表現です。
Lesson 227 発言を正しく位置づける ①:発言に関わる感情を示す
unfortunately のおかげで相手の心情によりそった発言となります。
Lesson 228 発言を正しく位置づける ②:発言態度を明確にする
発言態度を明確にしなければならない場合があります。
Lesson 229 発言を正しく位置づける ③:発言を切り分ける
上司の発言であることをしめし発言に力をあたえています。
Lesson 231 発言を正しく位置づける ④:発言のリスクを避ける
不必要なリスクをさけるのも大切です。
Lesson 232 引いて押せ(日常会話で)
まずは、しっかり相手の言い分をうけとります。
Lesson 233 説得する ①:議論での「引いて押せ」
「言い分はわかりますが、でも~」と自分の主張をみちびきます。
Lesson 234 説得する ②:受け入れて主張する
「受け入れ+主張」のリズムが大切です。
Lesson 236 説得する ③:重大な看過を指摘する
この台本では、「認めなくてはならない」が基本です。
Lesson 237 説得する ④:新しいものの見方
「新しいものの見方」をうながすのは説得のすぐれた手法です。
Lesson 238 相手への配慮
会話で重要なのは「相手を不快にさせない」ことです。
Lesson 239 さようなら
すこし言葉をたしてあげましょう。
▼ 関連記事
場面を想像する - 会話の流れを作る「基本接続詞」(NHK ラジオ英会話, 2020.04)-
反応をよくする -「会話の重要な流れ」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
例示と比喩 -「会話を豊かに展開しよう」(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
ひとまとまりの内容をはなす -「プレゼンテーションを支える表現」(NHK ラジオ英会話, 2020.07)-
情報の流れをよくする -「会話の台本 ①」(NHK ラジオ英会話, 2020.08)-
状況に応じてつかいわける -「会話の台本 ②」(NHK ラジオ英会話, 2020.09)-
不完全さにたえる -「会話の台本 ③」(NHK ラジオ英会話, 2020.10)-
流れのなかに身をおく -「会話の台本 ④」(NHK ラジオ英会話, 2020.11)-
その場をのりきる -「会話の台本 ⑤」(NHK ラジオ英会話, 2020.12)-
情報処理における記憶法 -「会話の台本 ⑥」(NHK ラジオ英会話, 2021.01)-
インプットとアウトプット -「会話の台本 ⑦」(NHK ラジオ英会話, 2021.02)-
イメージをつかって練習する -「イメージガイダンス」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
「設計図」にポンポンといれる(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
はじめて話題にする「there is/are 〜」 -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.07)-
「遠くに眺める」意識 -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.08)-
うごきをイメージする -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.09)-
似ているが異なる -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.10)-
矢印か、リアルな状況か -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.11)-
説明はうしろに -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.12)-
説明ルールがリズムをうみだす -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2021.01)-
前においた修飾語句は後ろを指定する -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2021.02)-
▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話』(2021年3月号テキスト)NHK 出版、2021年
▼ CD
▼ 関連教材
2018年度の復習をしたい人、2018年度の番組をきけなかった人のために!
大西泰斗先生が講師をつとめる NHK ラジオ英会話の全講義を収載しています。
本書は、NHK ラジオ英会話の2018年度の内容を再構成してまとめたものです。音声は、NHK ラジオ英会話の CD の2018年度のものを再編集してまとめたもので、NHK 出版サイトからダウンロードできます。コンパクトに録音されているので効率的に学習できます。
▼ 関連教材
2019年度の復習をしたい人、2019年度の番組をきけなかった人のために!
▼ 関連教材
Lesson 221 フローを作り出す
Hi, lovely day, isn’t it? My name’s Gary.
「無難な発言+ゆっくり本題」が初対面では有効です。
Lesson 222 フローを引き寄せる ①:その場のフローに絡めて話題を持ち出す
That reminds me. I received another order today.
まず、「フローを引き寄せて」から、その上に、「 そっと乗せ」ていきます。
Lesson 223 フローを引き寄せる ②:フローを断ち切り話題を持ち出す
Changing the subject, did you know that Tom is dating Masami?
その場のフローを一度たちきり、発言の下地をつくります。
Lesson 224 フローを相手に渡す
So, that’s my basic tap dance routine. What do you think?
いいリズムです。
Lesson 226 会話を放棄する
They can say what they like. It doesn’t bother me.
会話をなげだす表現です。
Lesson 227 発言を正しく位置づける ①:発言に関わる感情を示す
Unfortunately, almost nobody uses them now.
unfortunately のおかげで相手の心情によりそった発言となります。
Lesson 228 発言を正しく位置づける ②:発言態度を明確にする
To put it mildly, it’s the worst Chinese food I’ve ever had.
発言態度を明確にしなければならない場合があります。
Lesson 229 発言を正しく位置づける ③:発言を切り分ける
As the boss mentioned before, we need to put our desk number on all our boxes.
上司の発言であることをしめし発言に力をあたえています。
Lesson 231 発言を正しく位置づける ④:発言のリスクを避ける
As far as I am aware, the water pressure can’t be changed.
不必要なリスクをさけるのも大切です。
Lesson 232 引いて押せ(日常会話で)
Right, but there are more important things to consider.
まずは、しっかり相手の言い分をうけとります。
Lesson 233 説得する ①:議論での「引いて押せ」
I can see your point, but I think you need to be more specific.
「言い分はわかりますが、でも~」と自分の主張をみちびきます。
Lesson 234 説得する ②:受け入れて主張する
You have a point, but don’t you think we should do something less drastic?
「受け入れ+主張」のリズムが大切です。
Lesson 236 説得する ③:重大な看過を指摘する
You must admit that the All Blacks are a strong team.
この台本では、「認めなくてはならない」が基本です。
Lesson 237 説得する ④:新しいものの見方
We always do that. We have to start thinking outside the box.
「新しいものの見方」をうながすのは説得のすぐれた手法です。
Lesson 238 相手への配慮
No disrespect intended, but I don’t think you understand the seriousness of the damage.
会話で重要なのは「相手を不快にさせない」ことです。
Lesson 239 さようなら
See you around!
すこし言葉をたしてあげましょう。
*
NHK ラジオ英会話では語順の練習を重視しています。「指定ルール」と「説明ルール」を理解し、つかいこなすことが大事です。言葉の語順はその人の意識の流れであり、心のふかいところのうごきを反映します。
そして語順は、今年度のテーマであった会話の「フロー」に発展します。
これまでやってきたように会話では、まず、相手の話をしっかりうけとることが大事です。そして主張すべきは主張します。すると会話にリズムがうまれます。会話は、一方的な意見をのべる場ではありません。相手の話をうけることはインプット、相手の話を理解することはプロセシング、自分のかんがえをのべることはアウトプットといってもよいでしょう。〈インプット→プロセシング→アウトプット〉という情報の流れがここにはあります。
こうして、意識の流れは、語順の流れ、会話の流れとなります。
〈インプット→プロセシング→アウトプット〉は情報処理といってもよく、インプットを徹底的におこなう人のほうが情報処理がすすみます。自己主張をしているだけの人は情報処理がすすみません。情報処理は、相手の話をよくきく人、大量インプットをする人のほうが有利です。
大量インプットに対して、アウトプットはどうかというと、今年度練習してきたように、みずからのメッセージをわかりやすくつたえることが大切です。何でもかんでも一方的にしゃべりまくればよいというわけではありません。情報をまとめていうことがもとめられます。つまり、情報を統合してアウトプットするようにします。そもそも言語には、情報を統合する力があります。統合アウトプット訓練が大事です。
あたらしい NHK ラジオ英会話は、2018年度の「文法」からはじまり、「言葉のイメージ」「会話のフロー」と訓練がつづいてきました。今年度のレッスンはこれでおわりですが来年度も講師陣はかわらず、あらためて「文法」にとりくむそうです。たのしみです。
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状況に応じてつかいわける -「会話の台本 ②」(NHK ラジオ英会話, 2020.09)-
不完全さにたえる -「会話の台本 ③」(NHK ラジオ英会話, 2020.10)-
流れのなかに身をおく -「会話の台本 ④」(NHK ラジオ英会話, 2020.11)-
その場をのりきる -「会話の台本 ⑤」(NHK ラジオ英会話, 2020.12)-
情報処理における記憶法 -「会話の台本 ⑥」(NHK ラジオ英会話, 2021.01)-
インプットとアウトプット -「会話の台本 ⑦」(NHK ラジオ英会話, 2021.02)-
イメージをつかって練習する -「イメージガイダンス」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
「設計図」にポンポンといれる(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
はじめて話題にする「there is/are 〜」 -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.07)-
「遠くに眺める」意識 -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.08)-
うごきをイメージする -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.09)-
似ているが異なる -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.10)-
矢印か、リアルな状況か -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.11)-
説明はうしろに -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.12)-
説明ルールがリズムをうみだす -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2021.01)-
前においた修飾語句は後ろを指定する -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2021.02)-
▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話』(2021年3月号テキスト)NHK 出版、2021年
▼ CD
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2018年度の復習をしたい人、2018年度の番組をきけなかった人のために!
大西泰斗先生が講師をつとめる NHK ラジオ英会話の全講義を収載しています。
本書は、NHK ラジオ英会話の2018年度の内容を再構成してまとめたものです。音声は、NHK ラジオ英会話の CD の2018年度のものを再編集してまとめたもので、NHK 出版サイトからダウンロードできます。コンパクトに録音されているので効率的に学習できます。
▼ 関連教材
2019年度の復習をしたい人、2019年度の番組をきけなかった人のために!
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