震災発生当時の状況を追体験します。東京電力福島第一原子力発電所の事故が被害を拡大しました。教訓をいかしてあらたな災害にそなえます。
特別企画「震災と未来」展(東日本大震災10年)が日本科学未来館で開催されています。ステレオ写真は平行法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
「黒い津波」は、実際の津波(海水)であり、黒い部分の主成分は、海の底に沈殿していたこまかい「ヘドロ」であり、この堆積物のこまかい粒子は水とまざりやすく、黒い津波は、通常の海水よりもおよそ10%重くなりました。その結果、破壊力をまし、被害を拡大させ、おおくの人々の命をうばいました。
「記者の取材ノート」は、当時の状況をなまなましくつたえる貴重な記録です。
「失われた街」模型復元は、被災地へはこばれ、その土地にくらしてきたみなさんとともにワークショップをおこない、白かった模型は、かつての街の色に彩られ、無数の「記憶」が旗となってたてられました。全国の建築学生が協力して、被災前の街を縮尺1/500の模型で復元するプロジェクトがすすめられています。
「NHKスペシャルで使用した原子炉模型」は、2011年3月20日に放送された番組で実際に使用されたものです。これにより、ほとんどの人々は原子炉の構造をはじめてしりました。地域住民と国民を煙に巻いていた東京電力らの実態も浮き彫りになりました。原子炉は、一見すると複雑なようですが基本構造はとても単純です。
「災害対策用プライベートルーム」は、新型コロナウイルス感染症などの拡大防止にも役立つ飛沫感染防止用のテントです。たとえば千葉県流山市では、台風や地震などの大規模災害時に開設する避難所での感染をふせぐため、簡易型のテント600張りを購入し、配備しています。避難所の整備・工夫が全国各地で急務です。
「スリッパ」と「トイレ」は、災害時に必須です。あらかじめ用意しておくべきですが、もし用意できなかった場合はダンボールやビニール袋をつかえばその場でつくれます。
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失敗をいかせ -「100億人でサバイバル」(日本科学未来館)-
モデルをつかって理解する -「100億人でサバイバル」(日本科学未来館)-
どこにいても大地震にそなえる -「幻の地震“予知” 日本を揺るがした大論争」(NHK「フランケンシュタインの誘惑」)-
▼ 注
特別企画「震災と未来」展 -東日本大震災10年-
会場:日本科学未来館(1階 企画展示ゾーン)
会期:2021年3月6日〜 28日
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
ZONE 1:震災の記憶
ZONE 2:その後の人々が生んだ絆
ZONE 3:未来への課題
*
「黒い津波」は、実際の津波(海水)であり、黒い部分の主成分は、海の底に沈殿していたこまかい「ヘドロ」であり、この堆積物のこまかい粒子は水とまざりやすく、黒い津波は、通常の海水よりもおよそ10%重くなりました。その結果、破壊力をまし、被害を拡大させ、おおくの人々の命をうばいました。
壁に衝突するときの力の比較
・通常の水:256kg重/㎡
・黒い津波:556kg重/㎡
「記者の取材ノート」は、当時の状況をなまなましくつたえる貴重な記録です。
まだ状況を飲み込めず、被害の大きさに茫然としている人たちの姿を見て、目にしたもの、耳にした話、それらすべてを発信しなければならないと自分に言い聞かせて、全力で取材にあたった。
11日の夕方、「福島第一原発で電源喪失」という情報が入り、取材を開始。当初は、現場に電源車さえ到着すれば、すぐに復旧するだろうと考えていたが、現実は全く違った。
釜石の避難所ではストーブはあっても灯油がなく、3人で1枚の毛布をかぶり寒さをしのいでいる人の姿も。
「失われた街」模型復元は、被災地へはこばれ、その土地にくらしてきたみなさんとともにワークショップをおこない、白かった模型は、かつての街の色に彩られ、無数の「記憶」が旗となってたてられました。全国の建築学生が協力して、被災前の街を縮尺1/500の模型で復元するプロジェクトがすすめられています。
「NHKスペシャルで使用した原子炉模型」は、2011年3月20日に放送された番組で実際に使用されたものです。これにより、ほとんどの人々は原子炉の構造をはじめてしりました。地域住民と国民を煙に巻いていた東京電力らの実態も浮き彫りになりました。原子炉は、一見すると複雑なようですが基本構造はとても単純です。
「災害対策用プライベートルーム」は、新型コロナウイルス感染症などの拡大防止にも役立つ飛沫感染防止用のテントです。たとえば千葉県流山市では、台風や地震などの大規模災害時に開設する避難所での感染をふせぐため、簡易型のテント600張りを購入し、配備しています。避難所の整備・工夫が全国各地で急務です。
「スリッパ」と「トイレ」は、災害時に必須です。あらかじめ用意しておくべきですが、もし用意できなかった場合はダンボールやビニール袋をつかえばその場でつくれます。
*
地震と津波におそわれた福島第一原子力発電所は、冷却できなくなった原子炉が破壊され、大量の放射性物質が放出されました。「原発事故タイムライン」を特別企画展会場でしめしています。
2011年3月11日、核燃料をひやしつづけるために必要な電源が津波によってすべてうしなわれます。「全電源喪失」です。
制御不能におちいった原子炉はつぎつぎとメルトダウンします。そして水素爆発、放射性物質の放出へ連鎖します。地域住民は避難します。しかしどの方向ににげればよいのか? 住民には何もしらされません。
原子炉から放出された放射性物質は、さまざまな方向へ風にのってはこばれます。東日本の広大な地域が汚染されます。
福島では、337k㎡ もの広大な土地が帰還困難区域に指定され、10年が経過した今日でも立ち入りが制限されています。避難指示が解除された地区でも、以前の人口の15%の人々しか帰還していません。地域社会は壊滅しました。
東日本大震災により、自然の猛威に対して現代の機械文明は脆弱であることがあきらかになりました。今回の災害を、哲学者・梅原猛は「文明災」とよびました。このことを前提にして、わたしたちは、想像している以上の被害がでることを念頭において対策をたてなければなりません。
家具の固定、避難所までの経路の確認、スリッパやトイレなど、いまから準備しておきます。地震予知・火山噴火予知はまったくできなことを政府はすでにみとめています。大災害はいつおこるかわかりません。
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再生可能エネルギーを選択する -「Lesson #3.11 7年目の選択」(日本科学未来館)-
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▼ 注
特別企画「震災と未来」展 -東日本大震災10年-
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会期:2021年3月6日〜 28日