こちらの状況をはなします。相手にたずねます。説明ルールをつかいます。
NHK ラジオ英会話、今月は、難易・正誤などの「判断」、「印象を述べる」、説明や意見などを「求める」といった台本を練習しています。






Lesson 161 判断 ①:難易の判断

It’s hard to find people’s contact information!

「It’s hard」で文をはじめ、主語の it を to 不定詞で説明・展開します。




Lesson 162 判断 ②:安全性の判断

I’m going to play it safe.

「play it safe」は「安全策をとる・大事をとる」の決まり文句です。




Lesson 163 判断 ③:重要性の判断

It’s important to practice painting regularly.

「It’s important」といいきって、何が重要なのか to 以下で説明・展開します。




Lesson 164 判断 ④:正誤の判断

Well, I suppose you’re right.

相手に同意しながらも、諸手をあげての大賛成ではありません。




Lesson 166 判断 ⑤:判断を求める

In my opinion, we should practice before the party. What do you think?

「we should」と自分のかんがえをしめし、「What do you think?」で質問します。




Lesson 167 印象 ①:印象を述べる

Looks like his new company is succeeding.

カジュアルに、状況をうける主語の It を省略しています。




Lesson 168 印象 ②:印象を尋ねる

What do you make of the new lead singer of the Desperate Rats?

make がつかわれ、「~からどういった印象を作り上げていますか」、そこから「どんな印象?」というわけです。




Lesson 169 求める ①:説明を求める

You’re always so positive and happy. Why is that?

why は、説明をもとめるもっとも便利な単語です。




Lesson 171 求める ②:意見を求める

If it’s OK with you, could you share your opinion with us?

「もしよかったら」と、相手にことわる権利をゆるすクッションによって負担を軽減します。




Lesson 172 求める ③:承認を求める

May I send you my résumé?

may は「上から下へ」の許可、「May I 〜?」は相手の権威をおもんじるニュアンスをもちます。おなじ助動詞による許可でも can は気軽な許可です。




Lesson 173 求める ④:行動の是非を尋ねる

It’s tap dancing. What do you think?

日本語訳が「どう思う」なので how をつかってしまいそうになりますがそれは不可です。




Lesson 174 求める ⑤:おすすめを尋ねる

I want to look good for the date. Can you recommend a good hair salon?

「事情→おすすめを尋ねる」のフローが標準的です。




Lesson 176 求める ⑥:アドバイスを求める

We need some entertainment. What would you advise me to do?

「困っている事情→アドバイスお願い!」の順番です。




Lesson 177 求める ⑦:助力を求める

I have to turn it in by six. I could really use a hand with this tree.

「事情→手伝って!」といったフローを基本とします。




Lesson 178 求める ⑧:変更を求める

I realize your dream is important to you, but could you perhaps reconsider?

大切なのは「状況を読む」ことです。




Lesson 179 求める ⑨:やめさせる

Stop taking pictures of your food!

stop は「リアリティ動詞」、何か具体的なことがおこなわれていることを前提とするため、躍動感のある動詞 -ing 形がつかわれます。








今月は、みずから判断したり、判断をもとめたり、説明や助力をもとめたり、何らかの行動をするときに相手にたすけてもらうような場面でつかえる「台本」を練習しています。

外国にいくと、予期せぬことがおこります。計画どおりにはすすみません。わたしも、自分あるいは同行者が盗難にあって警察にいったり、急病で病院にいったり入院したり、ストライキにまきこまれたりしたときに現地の人にたすけてもらったことが何回もあります。

いずれにしても、こちらの状況をまずはなして、相手にきいてみるという順序になります。今月の台本をおぼえておけばいざというときにかならず役立ちます。

番組のなかでも説明しているとおり、基本的な台本をおぼえるとともに「説明ルール」をいまいちどおもいだして練習するとよいです。

英語は「説明ルール:説明は後ろに置く」を原則とする言葉であり、それをつよく意識すると英語が簡単に口からでてきます。大西泰斗先生は、「この気持ちのよい順序性に気がつくことが、英会話の一丁目一番地。これ以外にない、スタート地点なのです」といいきります。

予期せぬことがおこると動揺してしまいますが、重要なことをまずいい、そして必要があればそのあとに説明をつけくわえればいいのだという「説明ルール」をおもいだして何とかのりきります。




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▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話』(2020年12月号テキスト)NHK 出版、2020年
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▼ CD

▼ 関連教材
2018年度の復習をしたい人、2018年度の番組をきけなかった人のために!
大西泰斗先生が講師をつとめる NHK ラジオ英会話の全講義を収載しています。

本書は、NHK ラジオ英会話の2018年度の内容を再構成してまとめたものです。音声は、NHK ラジオ英会話の CD の2018年度のものを再編集してまとめたもので、NHK 出版サイトからダウンロードできます。コンパクトに録音されているので効率的に学習できます。


▼ 関連教材
2019年度の復習をしたい人、2019年度の番組をきけなかった人のために!


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