未来をイメージします。流れのなかに身をおきます。やる気がでます。
NHK ラジオ英会話、今月のテーマは「これから」です。未来をみすえる発言の台本、未来の行動に関わる台本にとりくんでいます。
Lesson 141 計画 ①:「これから~するよ」を起点とするフロー
最初の文で、「I’ll」と「これから」をのべ、「So, please 〜」の指示へとなめらかにつなぎます。
Lesson 142 計画 ②:「~するつもりです」を起点とするフロー
「be going to」が「つもり」をあらわすのは、このフレーズが「流れの中」をあらわすからです。
Lesson 143 計画 ③:「~する予定です」を起点とするフロー
現在進行形は、未来の「予定(~します)」をあらわします。
Lesson 144 計画 ④:計画を表すそのほかの表現
「plan」は「(これからすることを)計画する」という動詞です。矢印(→)をイメージとしてもち、「これから」を感じさせる「to 不定詞」と強力なコンビネーションをつくります。
Lesson 146 計画 ⑤:相手の都合を尋ねる
「計画」の表明にはしばしば相手の都合が絡みます。
Lesson 147 見込みを述べる
この文のポイントは「may」、「そうなるかもしれない」50%程度の見込みをあらわします。
Lesson 148 申し出をする
矢印(→)をイメージにもち、「これから」を連想させる「to 不定詞」とのコンビネーションでつかいます。
Lesson 149 どうしていいのかわからないことを伝える
現在すでに「原因」があり、出来事は坂道をころがりはじめています。現状をふまえ「これからどうなっていくのか」──その意識が「be going to」をつかわせています。
Lesson 151 決定を伝える
「decide」は「これから」を連想させる「to 不定詞」と抜群のコンビネーションをつくります。
Lesson 152 決意を伝える
「no matter + wh 語」は「どんなに~でも」で、つよい決意を印象づける表現です。「no matter what 〜」で「(何が~であっても)重要じゃない・変わらない」です。
Lesson 153 注意をする ①:通常レベルの注意
相手の気分を害さない配慮が幾重にもなされています。とてもいい「フロー」です。全体の流れを身につけてください。
Lesson 154 注意をする ②:やわらかな注意・強い注意
「You might want to 〜」は「~したほうがいいかもしれません」と相手を注意する際につかいます。
Lesson 156 選択
選択を相手にゆだねる決まり文句です。
Lesson 157 自信を示す
「count」は「頼りになる人間として count(数える)」ということです。
Lesson 158 義務
相手に義務をつたえる典型的なフローです。
Lesson 159 優先事項
「number-one priority(最優先事項)」が「have(has) to」と組み合わされて「そうあるべきだ」がつよく主張されます。
今月は、「これから」に関わる台本を練習しています。「これから」とくれば「to」です。to は矢印(→)のイメージであり、その先には未来がイメージされます。未来が鮮明にイメージできればおのずと to がつかえます。しかしイメージがあやふやだとうまくつかえません。英会話にかぎらず、未来をイメージすることはとても大事です。
このような会話では「流れ」がとくに重要であり、今月の講座では、会話の全体の流れを身につけるようにと指導しています。たとえば「これから~するので」→「…して(おいて)ください」など、直近の計画から、相手にはたらきかける流れがうまれます。このような流れのなかから、相手の気分を害さない配慮もなされます。ストリーミングや CD をつかってスキットをくりかえし きいて、流れのなかに身をおいてみる練習をするとよいでしょう。
流れのなかに身をおくという点では、そもそも、ラジオ英会話の放送(講座)の流れのなかに身をおくことにおおきな意義・効果があります。自分の力だけで勉強しようとするのではなく、放送の流れのなかに身をおき、流れに身をまかせ、あるいは流れになってしまえば、比較的らくに学習がつづけられます。英語にあまり興味のない人でもやる気がでてきます。流れができれば未来もみえてきて、未来がイメージできれば表現したくなります。
わたしも、中高生のころは英語にはあまり興味がありませんでしたが、大西泰斗先生の番組にであってからは英語もおもしろいとおもうようになり、先生の講座を継続的に視聴するようになりました。かならずしもはじめから やる気は必要なく、よい流れがあればやる気はでてきます。そのためには、よくできた流れをさがしだすことも大事でしょう。
▼ 関連記事
場面を想像する - 会話の流れを作る「基本接続詞」(NHK ラジオ英会話, 2020.04)-
反応をよくする -「会話の重要な流れ」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
例示と比喩 -「会話を豊かに展開しよう」(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
ひとまとまりの内容をはなす -「プレゼンテーションを支える表現」(NHK ラジオ英会話, 2020.07)-
情報の流れをよくする -「会話の台本 ①」(NHK ラジオ英会話, 2020.08)-
状況に応じてつかいわける -「会話の台本 ②」(NHK ラジオ英会話, 2020.09)-
不完全さにたえる -「会話の台本 ③」(NHK ラジオ英会話, 2020.10)-
イメージをつかって練習する -「イメージガイダンス」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
「設計図」にポンポンといれる(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
はじめて話題にする「there is/are 〜」 -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.07)-
「遠くに眺める」意識 -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.08)-
うごきをイメージする -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.09)-
似ているが異なる -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.10)-
矢印か、リアルな状況か -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.11)-
▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話』(2020年11月号テキスト)NHK 出版、2020年
▼ CD
▼ 関連教材
2018年度の復習をしたい人、2018年度の番組をきけなかった人のために!
大西泰斗先生が講師をつとめる NHK ラジオ英会話の全講義を収載しています。
本書は、NHK ラジオ英会話の2018年度の内容を再構成してまとめたものです。音声は、NHK ラジオ英会話の CD の2018年度のものを再編集してまとめたもので、NHK 出版サイトからダウンロードできます。コンパクトに録音されているので効率的に学習できます。
▼ 関連教材
2019年度の復習をしたい人、2019年度の番組をきけなかった人のために!
Lesson 141 計画 ①:「これから~するよ」を起点とするフロー
I’ll be right back. So, please wait a few minutes, OK?
最初の文で、「I’ll」と「これから」をのべ、「So, please 〜」の指示へとなめらかにつなぎます。
Lesson 142 計画 ②:「~するつもりです」を起点とするフロー
Eleanor and I are going to go to the Desperate Rats’ farewell concert next week. Would you like to join us?
「be going to」が「つもり」をあらわすのは、このフレーズが「流れの中」をあらわすからです。
Lesson 143 計画 ③:「~する予定です」を起点とするフロー
I’m moving next week.
現在進行形は、未来の「予定(~します)」をあらわします。
Lesson 144 計画 ④:計画を表すそのほかの表現
My old friends from college are planning to hold a rakugo event soon.
「plan」は「(これからすることを)計画する」という動詞です。矢印(→)をイメージとしてもち、「これから」を感じさせる「to 不定詞」と強力なコンビネーションをつくります。
Lesson 146 計画 ⑤:相手の都合を尋ねる
Risa and I are thinking of going out for takoyaki next Thursday. Would you be free to join us?
「計画」の表明にはしばしば相手の都合が絡みます。
Lesson 147 見込みを述べる
I may have to take charge of a project at work. Can you wait until next Monday for my answer?
この文のポイントは「may」、「そうなるかもしれない」50%程度の見込みをあらわします。
Lesson 148 申し出をする
I’ll be happy to help you write it.
矢印(→)をイメージにもち、「これから」を連想させる「to 不定詞」とのコンビネーションでつかいます。
Lesson 149 どうしていいのかわからないことを伝える
Ryan Day is leaving the band? What are they going to do without him?
現在すでに「原因」があり、出来事は坂道をころがりはじめています。現状をふまえ「これからどうなっていくのか」──その意識が「be going to」をつかわせています。
Lesson 151 決定を伝える
I’ve decided to take a gap year.
「decide」は「これから」を連想させる「to 不定詞」と抜群のコンビネーションをつくります。
Lesson 152 決意を伝える
I’m going to make my dream come true, no matter what it takes.
「no matter + wh 語」は「どんなに~でも」で、つよい決意を印象づける表現です。「no matter what 〜」で「(何が~であっても)重要じゃない・変わらない」です。
Lesson 153 注意をする ①:通常レベルの注意
I hate to ask you this, but would you mind keeping the noise down?
相手の気分を害さない配慮が幾重にもなされています。とてもいい「フロー」です。全体の流れを身につけてください。
Lesson 154 注意をする ②:やわらかな注意・強い注意
You might want to check the oven. I can smell something burning.
「You might want to 〜」は「~したほうがいいかもしれません」と相手を注意する際につかいます。
Lesson 156 選択
I’ll leave it up to you.
The choice is yours.
選択を相手にゆだねる決まり文句です。
Lesson 157 自信を示す
No matter what the question is, you can count on me.
「count」は「頼りになる人間として count(数える)」ということです。
Lesson 158 義務
Considering the present situation, we’ll have to be more patient.
相手に義務をつたえる典型的なフローです。
Lesson 159 優先事項
Safety has to be our number-one priority.
「number-one priority(最優先事項)」が「have(has) to」と組み合わされて「そうあるべきだ」がつよく主張されます。
*
今月は、「これから」に関わる台本を練習しています。「これから」とくれば「to」です。to は矢印(→)のイメージであり、その先には未来がイメージされます。未来が鮮明にイメージできればおのずと to がつかえます。しかしイメージがあやふやだとうまくつかえません。英会話にかぎらず、未来をイメージすることはとても大事です。
このような会話では「流れ」がとくに重要であり、今月の講座では、会話の全体の流れを身につけるようにと指導しています。たとえば「これから~するので」→「…して(おいて)ください」など、直近の計画から、相手にはたらきかける流れがうまれます。このような流れのなかから、相手の気分を害さない配慮もなされます。ストリーミングや CD をつかってスキットをくりかえし きいて、流れのなかに身をおいてみる練習をするとよいでしょう。
流れのなかに身をおくという点では、そもそも、ラジオ英会話の放送(講座)の流れのなかに身をおくことにおおきな意義・効果があります。自分の力だけで勉強しようとするのではなく、放送の流れのなかに身をおき、流れに身をまかせ、あるいは流れになってしまえば、比較的らくに学習がつづけられます。英語にあまり興味のない人でもやる気がでてきます。流れができれば未来もみえてきて、未来がイメージできれば表現したくなります。
わたしも、中高生のころは英語にはあまり興味がありませんでしたが、大西泰斗先生の番組にであってからは英語もおもしろいとおもうようになり、先生の講座を継続的に視聴するようになりました。かならずしもはじめから やる気は必要なく、よい流れがあればやる気はでてきます。そのためには、よくできた流れをさがしだすことも大事でしょう。
▼ 関連記事
場面を想像する - 会話の流れを作る「基本接続詞」(NHK ラジオ英会話, 2020.04)-
反応をよくする -「会話の重要な流れ」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
例示と比喩 -「会話を豊かに展開しよう」(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
ひとまとまりの内容をはなす -「プレゼンテーションを支える表現」(NHK ラジオ英会話, 2020.07)-
情報の流れをよくする -「会話の台本 ①」(NHK ラジオ英会話, 2020.08)-
状況に応じてつかいわける -「会話の台本 ②」(NHK ラジオ英会話, 2020.09)-
不完全さにたえる -「会話の台本 ③」(NHK ラジオ英会話, 2020.10)-
イメージをつかって練習する -「イメージガイダンス」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
「設計図」にポンポンといれる(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
はじめて話題にする「there is/are 〜」 -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.07)-
「遠くに眺める」意識 -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.08)-
うごきをイメージする -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.09)-
似ているが異なる -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.10)-
矢印か、リアルな状況か -「中学英文法」(NHK ラジオ英会話, 2020.11)-
▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話』(2020年11月号テキスト)NHK 出版、2020年
▼ CD
▼ 関連教材
2018年度の復習をしたい人、2018年度の番組をきけなかった人のために!
大西泰斗先生が講師をつとめる NHK ラジオ英会話の全講義を収載しています。
本書は、NHK ラジオ英会話の2018年度の内容を再構成してまとめたものです。音声は、NHK ラジオ英会話の CD の2018年度のものを再編集してまとめたもので、NHK 出版サイトからダウンロードできます。コンパクトに録音されているので効率的に学習できます。
▼ 関連教材
2019年度の復習をしたい人、2019年度の番組をきけなかった人のために!