本書で著者は、「人生のポジティブで素晴らしいものを得るパワーとは愛なのです」と説明し、自分自身について知ること、感情をこめた想像(イメージング)の大切さをおしえています。

むずかしいことは何も書いておらず、とてもわかりやすい本です。

目次はつぎの通りです。

序文
感謝の言葉
はじめに
ザ・パワーとは何なのでしょう?
感情のパワー
感情の周波数
ザ・パワーと創造
感情こそが創造
人生はあなたに従います
ザ・パワーへの鍵
ザ・パワーと人間関係
ザ・パワーと健康
ザ・パワーとあなた
ザ・パワーと人生

ポイントをピックアップしてみます。
 
人生のポジティブで素晴らしいものを得るパワーとは愛なのです!

引き寄せが人間をお互いに結びつけている力です。一般的な言い方では、引き寄せの法則を「類は友を呼ぶ」と言います。

良い感情を持つことで愛のパワー、つまり、人生の素晴らしいもの全てを得るパワーを使うことが出来ます。そのためには、まず良い気分を放射しなければなりません

幸せになるためには、まず最初に自分が幸せになり、次に幸せを人に与えてください。

多くの人は感情を自動操縦任せにしています。しかし、彼らは自分たちに起きたことの原因が自分の感情であることに気付きません。

あなたの感情が周囲に地場を形成し、あなたを完全にとり囲みます。

あなたの周波数の正体は実はあなたの気持ちなのです! どんな事であろうと、あなたの感じている事は全て、それと同じ周波数を持つ物を全てあなたにもたらします。

あなたが否定的なものを出せば出す程、否定的なものが返ってきます。

愛するものを想起することによって、良い感情を増幅しましょう。感謝は偉大な増幅器なのです。

素敵な人生を送っている人たちは、好きなことについてよく話します。

心地よい感情のボリュームを上げることによって、その感情の力を最大限まで利用することができます。わくわくした気持ちを強めるには、その感覚に浸りきり、その感覚に集中することによって、できる限りその感情を引き出して下さい。

良い気分になるための時間をとることの方がずっと簡単です。人は気持ちを変えることによって、日々の生活を変えることが出来ます。

その日一日を想像します。私は、その日が素晴らしいものとなるようにイメージし愛を感じます。その日の事柄を想像し、それぞれがうまくゆくように愛を感じます。何かをする前には、自分の内側でできる限り多くの愛を感じるのです。気分が良くなってからでないと、Eメールや小包を開、重要な電話に出る、あるいは大事なことをするといったことをしません。

小道具を活用しましょう。あなたの周りを衣服、絵画、写真などの関連する物で囲みましょう。そうするとあなたが欲しい物をすでに手に入れた時の姿をイメージでき、その感覚を感じることができるでしょう。

笑わせてくれる映画を見て、気持ちを明るくしましょう。

人生で出会う人々を自分の個人トレーナーだと見なせば、どんなに難しい人間関係においても、それはあなたの役にたつでしょう。

人生の全てのものは、あなたが愛するものを選ぶために差し出されています! 人生はカタログなのです。あなたこそ、その中から自分が欲しいものを選ぶ責任者です!

あなたの欲しいものに意識(マインド)を集中し、それを想像して下さい。その望みを実現した自分を想像して下さい


このように、わたしたちの生活や人生のなかで感情はとても重要な役割をになっています。感情には、イメージ(心象)に味付けをしそれをを大きく増幅するという役割があります。感情は、人間の比較的原始的な領域での働きであり、潜在意識にも大きくひびきます。

1.インプット
感情をよくするもの、感情を改善するものを心の中に日々インプットするのがよいです。音楽、美術、風景、写真、映画、ペットなど、自分のすきなものにかこまれて生活してください。芸術は感情に直接作用するので効果的です。また、自分が心底すきな分野、本当に興味のある分野の勉強をはじめてみましょう。自分がどう感じるか(どうインプットするか)はとても大事なことです。表情をかえるだけでも感情を改善できることがあります。

2.感動
よい感情で人が動くところには「感動」があります。感動がある風景に接し、感動がある映像を見て、感動がある音声を聞いて、感動体験をふやしていきましょう。感動することを通して価値をみいだしてください。

3.アウトプット
 外界でおこったことに対して感情が生じたという、受け身の姿勢だけではなく、もっと主体的・積極的に感情をつくりだすことが大切です。感情をつかうのです。感情は道具です。

イメージ訓練(心象法)をおこなうときに、イメージによい感情をこめるようにします。 そして、感情を形にしてアウトプットします。 文章、写真、 美術、 音楽、その他、 自分にあった方法で感情をこめて表現します。 感動の素材を発見し情報処理に役立ててください。 感情は主体的にうごかすものです。


本書は、とてもわかりやすく書かれています。折にふれてくりかえし読んでいけば感情を改善することができるでしょう。


文献:ロンダ=バーン著『ザ・パワー』角川書店、2011年4月27日