誕生仏(Little Buddha)
(平行法で立体視ができます)
ルンビニ(現ネパール領)はブッダの生誕地です。仏教の四大聖地のひとつとして大規模な整備がすすみます。時代の転換期をブッダは生きました。
ステレオ写真はいずれも平行法で立体視ができます(注)。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
ティラウラコットの位置
クダンの位置
のちにブッダとなるシッダッタは、シャーキャ族(釈迦族)のシャーキャ国のスッドーダナ王とマーヤー王妃(コーリア国の王女)とのあいだにできた王子であり、当時は、母親の実家にもどって出産するのがこの地の慣例だったため、マーヤーは、シャーキャ王国の城都カピラヴァストゥからコーリア国の城都デヴァーダーハにむかっていたところ、ルンビニで産気づき、シッダッタを出産しました。
ルンビニ博物館のとなりにはルンビニ国際研究所があり、希望すれば、なかにある図書館を見学させてくれます。わたしがいったときは専任の司書の人が案内してくれました。
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▼ 参考文献
地球の歩き方編集室編集『地球の歩き方 -ネパールとヒマラヤトレッキング-』(2018~2019)ダイヤモンド・ビッグ社、2018年
佐々木閑著『ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』(本当の仏教を学ぶ一日講座)NHK出版、2013年
佐々木閑著『ブッダ 真理のことば』( NHK「100分de名著」ブックス)NHK出版、2012年
小嶋光昭著『お釈迦様のルーツの謎 王子時代の居城カピラヴァストゥは何処に?』東京図書出版会、2011年
▼ 参考サイト
Lumbini Development Trust
特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」(Internet Museum レポート)
▼ 注
写真は、2015年7月に撮影しました。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
聖園(Sacred Garden)の池
アショーカ王の石柱
(Ashoka Pillar)
(Ashoka Pillar)
マヤ・デヴィ寺院(マーヤー聖堂)
(Maya Devi Temple)
(Maya Devi Temple)
(手前はプスカリニ池)
ルンビニ、マヤ・デヴィ寺院の位置
ルンビニ博物館
(Lumbini Museum)
(Lumbini Museum)
マーヤーの夢(Maya's Dream)
(ルンビニ博物館)
ブッダ(Buddha)
(ルンビニ博物館)
(ルンビニ博物館)
タラ(Tara、多羅菩薩)
(ルンビニ博物館)
ティラウラコット(カピラヴァストゥ王宮跡)
(Tilaurakot/Kapilvastu)
(Tilaurakot/Kapilvastu)
ティラウラコット(カピラヴァストゥ東門跡)
(Tilaurakot/Kapilvastu)
(シッダッタ王子はここから出家した)
(シッダッタ王子はここから出家した)
ティラウラコットの出土品
(カピラヴァストゥ博物館)
(Kapilvastu Museum)
(カピラヴァストゥ博物館)
(Kapilvastu Museum)
ティラウラコットの位置
双子仏塔(墳墓遺跡)
(Twin Stupa)
クダン(僧院遺跡)(Kudan)
(ブッダと父王が再会したところ)
クダンの位置
*
ルンビニは、ネパールの首都カトマンドゥから西へ約280km、バイラワ(現在は、シッダルタナガルともいう)から西へ約22kmに位置し、ゴータマ=シッダッタ(シッダールタとも表記される、のちのブッダ)の生誕地としてしられ、仏教の四大聖地(ほかにブッダガヤ、サールナート、クシナガラ)のひとつとして大規模な整備がすすみます。
1970年、ルンビニを、巡礼・観光のセンターとするために国際委員会が国連本部に設置され、1985年、ルンビニ開発公団が発足、「ルンビニ園」のマスタープランを日本の建築家・丹下健三がつくりました。
園内は南から、マヤデヴィ寺院(マーヤー聖堂)のある聖園(Sacred Garden)、各国の寺院がある寺院地区(Monastic Zone)、博物館や売店・ホテルなどがある新ルンビニ村(New Lumbini Village)の3区にわかれます。
聖園(Sacred Garden)は、ブッダの聖母マーヤー王妃(マヤデヴィ王妃)の胎内をイメージしてつくられ、中心には、アショーカ王の石柱とマヤデヴィ寺院・プスカリニ池などが配置され、その周囲は、おおきな池になっています。
アショーカ王の石柱は、古代インド、マウリヤ朝第3代の王(在位前268年頃〜前232年頃)であったアショーカ王がインド地域各地にたてた石柱のひとつであり、1896年に、インド北西州の考古学調査官をしていたA.フェラー博士らが発見・発掘しました。この石柱には、つぎのようなことがきざまれていました。
神に愛されしピヤダン王は即位20年を記念し 自らここを訪れ礼拝しシャキアの賢者ブッダがここに誕生したことを思い馬を表した石(の柱頭)と石柱を建立した聖なるものが(ここに)生まれしルンビニ村は租税を軽減される(注)ピヤダン王はアショカ王の別称。(小嶋光昭著『お釈迦様のルーツの謎』東京図書出版会より)
これは、この地がブッダの生誕地であることをしめす歴史的な大発見となりました。
石柱のそばにあるマヤデヴィ寺院(マーヤー聖堂)は、もともとは19世紀にたてられたお堂であり、日本の調査隊がそこを発掘したところ、アショーカ王がおいたとかんがえられるブッダ誕生地を意味するマーカーストーンが発見されました。また紀元前3〜7世紀にかけて存在した聖堂の礎石も発掘されました。現在の聖堂は、遺跡保存館をかねて2003年にたてられたものであり、ゴータマ=シッダッタ王子の誕生をえがいた石像が安置されています。ただしその表面は、偶像崇拝を禁止しているイスラム教徒により攻撃をかつてうけたときにけずりとられました。
のちにブッダとなるシッダッタは、シャーキャ族(釈迦族)のシャーキャ国のスッドーダナ王とマーヤー王妃(コーリア国の王女)とのあいだにできた王子であり、当時は、母親の実家にもどって出産するのがこの地の慣例だったため、マーヤーは、シャーキャ王国の城都カピラヴァストゥからコーリア国の城都デヴァーダーハにむかっていたところ、ルンビニで産気づき、シッダッタを出産しました。
プスカリニ池は、王子誕生時に産湯としてつかわれたとされる池であり、1930年代に現在の形に整備されました。ほとりには、おおきな菩提樹がはえ、その下で人々が瞑想をします。菩提樹は、ネパール・マヘンドラ国王が仏暦2500年を記念して植樹したものです。
ルンビニ園内北部の新ルンビニ村にはルンビニ博物館があり、このあたりでの出土品を多数展示するとともに、仏教の歴史を理解するために、ネパール国立博物館とコルカタのインド博物館が所蔵する仏像などのレプリカも展示しています。博物館内部の写真撮影が許可されています(有料)。
ルンビニ園内北部の新ルンビニ村にはルンビニ博物館があり、このあたりでの出土品を多数展示するとともに、仏教の歴史を理解するために、ネパール国立博物館とコルカタのインド博物館が所蔵する仏像などのレプリカも展示しています。博物館内部の写真撮影が許可されています(有料)。
ルンビニ博物館のとなりにはルンビニ国際研究所があり、希望すれば、なかにある図書館を見学させてくれます。わたしがいったときは専任の司書の人が案内してくれました。
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伝記と歴史書をあわせて読む - 釈迦の生涯と生きた時代 -
ブッダの生涯と時代的背景を理解する - 中村元著『ブッダ入門』-
都市国家の時代の末期を検証する - 中村元著『古代インド』-
▼ 参考文献
地球の歩き方編集室編集『地球の歩き方 -ネパールとヒマラヤトレッキング-』(2018~2019)ダイヤモンド・ビッグ社、2018年
佐々木閑著『ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』(本当の仏教を学ぶ一日講座)NHK出版、2013年
佐々木閑著『ブッダ 真理のことば』( NHK「100分de名著」ブックス)NHK出版、2012年
小嶋光昭著『お釈迦様のルーツの謎 王子時代の居城カピラヴァストゥは何処に?』東京図書出版会、2011年
▼ 参考サイト
Lumbini Development Trust
特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」(Internet Museum レポート)
▼ 注
写真は、2015年7月に撮影しました。