「拡散した人類」展示室
(交差法で立体視ができます)
250万〜200万年前にアフリカで出現した原人は、175万年前にユーラシアへ進出しました。100万年前以降にアフリカで進化した旧人は、50万年前かそれ以前にユーラシアへ進出しました。20万年前頃にアフリカで出現した新人は、4万年前にユーラシアへ進出しました。
ステレオ写真はいずれも交差法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
西アジア・コーカサス
ヨーロッパ
東アジア
ジャワ
フローレス島
人類の拡散
4万年前になると、新人は、アフリカから世界へひろがりはじめます。3万年前には、ユーラシアに存続していた原人と旧人は、フローレス島の原人以外は姿をけします(フローレス島の原人は1万数千年前までいきのこっていたようです)。その後、新人は、1万年前までに五大陸に進出し、約1000年前には、南極をのぞくすべての陸地に進出します。
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3D 国立科学博物館 地球館(リンク集)
人類の謎に推理法でいどむ -『名探偵コナン推理ファイル 人類の謎』(小学館学習まんがシリーズ)-
進化論的に人類をとらえなおす - F.A.ハイエク・今西錦司著『自然・人類・文明』(2)-
人間の頭脳と進化について知る -『ホモ・サピエンス』(ニュートンプレス)-
脳に進化をみる - 特別展「人体 - 神秘への挑戦 -」(国立科学博物館)-
眼でみて認知し、行動して確認する - 特別展「生命大躍進」(8)-
手をつかいこなしてアウトプットする - 特別展「生命大躍進」(9)-
目・脳・手のコンビネーション -「サピエンス(1)」(Newton 2019.1号)-
ヒトの文化の起源をさぐる -「なぜヒトは毛を失ったのか」(Newton 2019.10号)-
認知革命、農業革命、科学革命 - ハラリ『サピエンス全史』-
年表と対比 -「チバニアン」(日経サイエンス 2020.04号)-
▼ 注
国立科学博物館
地球館「地球環境の変動と生物の進化」
おうちで体験!かはくVR
▼ 関連書籍
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西アジア・コーカサス
初期の原人
(175万年前、ジョージア)
(175万年前、ジョージア)
旧人(ネアンデルタール人)
(約5万年前、イラク)
ヨーロッパ
ヨーロッパ最古級の人類化石
(80万年前、スペイン、系統は不明)
旧人(ネアンデルタール人)
(約6万年前、ドイツ)
東アジア
原人(115万年前?、中国)
原人(北京原人)
(75万年前、中国)
旧人(20万年前、中国)
ジャワ
原人(ジャワ原人)
(150万〜120万年前、インドネシア)
原人(ジャワ原人)
(5万年前?、インドネシア)
フローレス島
原人(ホモ・フロレシエンシス)
(10万〜1.5万年前、インドネシア)
‘ホビット’(ホモ・フロレシエンシス、復元模型)
(10万〜1.5万年前、インドネシア)
人類の拡散
200万年前
初期の人類である猿人と、250万〜200万年前に出現した原人がアフリカにいます。
170万〜120万年前
4万年前になると、新人は、アフリカから世界へひろがりはじめます。3万年前には、ユーラシアに存続していた原人と旧人は、フローレス島の原人以外は姿をけします(フローレス島の原人は1万数千年前までいきのこっていたようです)。その後、新人は、1万年前までに五大陸に進出し、約1000年前には、南極をのぞくすべての陸地に進出します。
*
このように、「猿人 → ホモ属(原人 → 旧人 → 新人(ホモ・サピエンス))」という人類の進化は、アフリカで基本的におこりました。アフリカは進化の現場でした。
そして原人・旧人・新人はアフリカからユーラシアへ順次 進出しました。こうしてかつては、ユーラシアのことなる地域にことなる人類がおり、さまざまな人類がすみわけて共存していました。
そして原人・旧人・新人はアフリカからユーラシアへ順次 進出しました。こうしてかつては、ユーラシアのことなる地域にことなる人類がおり、さまざまな人類がすみわけて共存していました。
しかし新人が世界に拡散するにつれて原人・旧人はしだいにほろんでいき、現在は、新人のみが存続しています。
かつて存在した人類はどのようにしてほろんだのでしょうか? 新人が彼らをころし、絶滅させたのでしょうか?
博物館の展示をみて、化石人骨などが多数展示されていて複雑でわかりにくいと感じたら、まずは、「猿人→原人→旧人→新人」という人類進化の大局を歴史的・時間的に理解するとよいです。そのためにアフリカに注目します。
そのうえで、それぞれの人類が、ユーラシアそして世界へ拡散していった様子を想像します。今度は、地理的・空間的にとらえます。
歴史的・時間的な見方と地理的・空間的な見方という2つの視点をもつと複雑で多様な情報が整理できます。
このようにみてくると、新人は、ほかの人類ともほかの生物ともかなりことなる特殊な生物であることがわかります。おどろくべき適応力・生命力をもっています。このような新人をよりふかく理解するために人類の進化と拡散についてみておくとよいでしょう。
博物館の展示をみて、化石人骨などが多数展示されていて複雑でわかりにくいと感じたら、まずは、「猿人→原人→旧人→新人」という人類進化の大局を歴史的・時間的に理解するとよいです。そのためにアフリカに注目します。
そのうえで、それぞれの人類が、ユーラシアそして世界へ拡散していった様子を想像します。今度は、地理的・空間的にとらえます。
歴史的・時間的な見方と地理的・空間的な見方という2つの視点をもつと複雑で多様な情報が整理できます。
このようにみてくると、新人は、ほかの人類ともほかの生物ともかなりことなる特殊な生物であることがわかります。おどろくべき適応力・生命力をもっています。このような新人をよりふかく理解するために人類の進化と拡散についてみておくとよいでしょう。
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目・脳・手のコンビネーション -「サピエンス(1)」(Newton 2019.1号)-
ヒトの文化の起源をさぐる -「なぜヒトは毛を失ったのか」(Newton 2019.10号)-
認知革命、農業革命、科学革命 - ハラリ『サピエンス全史』-
年表と対比 -「チバニアン」(日経サイエンス 2020.04号)-
▼ 注
国立科学博物館
地球館「地球環境の変動と生物の進化」
おうちで体験!かはくVR
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