国立科学博物館 地球館
「人類の進化」展示室入口
「人類の進化」展示室入口
(交差法で立体視ができます)
人類の祖先は、約700万年前のアフリカで、チンパンジーとの共通祖先からわかれました。最初の人類である猿人は二本足で直立してあるきました。手の機能が向上しました。
ステレオ写真はいずれも交差法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
▼ 関連記事
3D 国立科学博物館「人類の進化」(1)
3D 国立科学博物館「人類の進化」(2)
3D 国立科学博物館「人類の進化」(3)
3D 国立科学博物館 地球館(リンク集)
人類の謎に推理法でいどむ -『名探偵コナン推理ファイル 人類の謎』(小学館学習まんがシリーズ)-
進化論的に人類をとらえなおす - F.A.ハイエク・今西錦司著『自然・人類・文明』(2)-
人間の頭脳と進化について知る -『ホモ・サピエンス』(ニュートンプレス)-
脳に進化をみる - 特別展「人体 - 神秘への挑戦 -」(国立科学博物館)-
眼でみて認知し、行動して確認する - 特別展「生命大躍進」(8)-
手をつかいこなしてアウトプットする - 特別展「生命大躍進」(9)-
目・脳・手のコンビネーション -「サピエンス(1)」(Newton 2019.1号)-
ヒトの文化の起源をさぐる -「なぜヒトは毛を失ったのか」(Newton 2019.10号)-
認知革命、農業革命、科学革命 - ハラリ『サピエンス全史』-
年表と対比 -「チバニアン」(日経サイエンス 2020.04号)-
▼ 注
国立科学博物館
地球館「地球環境の変動と生物の進化」
おうちで体験!かはくVR
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
ほかの哺乳類とサルの比較
(左:エゾジカの頭骨、右:オナガザルの頭骨)
霊長類の比較
(左:チンパンジーの頭骨、右:現代人の頭骨)
ノタルクトゥス頭骨
(米国ワイオミング、中期始新世、
現在のキツネザルに似た動物と推測される)
現在のキツネザルに似た動物と推測される)
エジプトピテクス頭骨
(エジプト、前期漸新世、
もっとも原始的な狭鼻猿の一種)
もっとも原始的な狭鼻猿の一種)
プロコンスル頭骨
(ケニア、前期中新世、
もっとも初期の類人猿の一種)
もっとも初期の類人猿の一種)
STS 5 頭骨
(250万年前、南アフリカ、
アフリカヌス猿人の完形頭骨化石)
猿人 ‘ルーシー’
(エチオピア、320万年前、
アウストラロピテクス・アファレンシスの成人女性)
アウストラロピテクス・アファレンシスの成人女性)
原人 ‘トゥルカナ ボーイ’
(ケニア、150万年前、ホモ・エルガスターの少年)
旧人 ‘ラ・フェラシー’
(フランス、7万年前、
ホモ・ネアンデルターレンシスの成人男性)
ホモ・ネアンデルターレンシスの成人男性)
*
サルの仲間である霊長類は、現在では、アフリカ、東〜南アジア、中南米に生息していますが、進化の初期には北アメリカにも分布していました。
霊長類の祖先は、約5500万年前までに登場し、真猿類は、4000万年前ごろにあらわれました。類人猿は、中新世(約2350万〜530万年前)に繁栄し、中新世末には衰退し、それにかわって、ニホンザルをふくむ旧世界ザル類が台頭し、今日まで繁栄してきました。
霊長類は、さまざまな哺乳類が繁栄していくなかで、森の樹のうえに生活の場を開拓しました。ちかくがよくみえる目、器用な手、発達した脳など、わたしたち人類の特徴のおおくは、わたしたちの祖先が樹上生活に適応していたことをものがたっています。
1924年、レイモンド=ダートが猿人化石を発見して以来、数おおくの初期人類化石がアフリカで発見されるようになります。初期人類化石の大半は、東アフリカと南アフリカで発見され、一部は、アフリカ中央部から発見されています。したがって初期人類はアフリカで誕生し、アフリカで進化したとかんがえられます。
人類の祖先は、約700万年前のアフリカにおいて、チンパンジーとの共通の祖先とわかれ、最初の人類である猿人は、二本足で直立してあるくことにより、生活の場を地上にひろげました。猿人たちの腰や膝の骨の化石は、彼らが、直立二足歩行をしていたことをしめします。また足跡化石もみつかっており、したがって猿人たちはサル類ではなく、あきらかに人類の仲間です。
約400万年前以降、アファレンシス猿人が東アフリカに登場し、ややおくれて、アフリカヌス猿人が南アフリカにあらわれます。270万年前以降になると、ロプストス猿人やボイセイ猿人など、歯や顎などの咀嚼期間がより発達した「頑丈型」とよばれるタイプの猿人があらわれます。
約250万年前にあらわれたガルヒ猿人はアファレンシス猿人の子孫であり、のちのホモ属の人類へつながる種であるといわれています。歯はおおきいですが、手足のながさのプロポーションがホモ属の人類にちかいとされます。石器でうちつけた痕跡のある動物骨もみつかっているので、頑丈型猿人とは別の方向への進化の第一歩にあたるのではないかとかんがえられます。
250万〜200万年前になると、アフリカで、猿人よりも脳が大型化した原人が出現します。他方、猿人たちは約100万年前までに絶滅します。
100万年前以降になると、アフリカで、旧人が進化します。
20万年前ごろになると、アフリカで、新人(わたしたちホモ・サピエンス)が出現します。
人類の最大の特徴は直立二足歩行をすることです。これによって歩行から手が開放され、手の機能が向上しました。それとともに脳が拡大し、こうして高度で複雑な道具をつくり、使用できるようになりました。このことが、その後の文化の発達につながりました。
人類の系統
(猿人 → ホモ属(原人→旧人→新人))
人類の最大の特徴は直立二足歩行をすることです。これによって歩行から手が開放され、手の機能が向上しました。それとともに脳が拡大し、こうして高度で複雑な道具をつくり、使用できるようになりました。このことが、その後の文化の発達につながりました。
▼ 関連記事
3D 国立科学博物館「人類の進化」(1)
3D 国立科学博物館「人類の進化」(2)
3D 国立科学博物館「人類の進化」(3)
3D 国立科学博物館 地球館(リンク集)
人類の謎に推理法でいどむ -『名探偵コナン推理ファイル 人類の謎』(小学館学習まんがシリーズ)-
進化論的に人類をとらえなおす - F.A.ハイエク・今西錦司著『自然・人類・文明』(2)-
人間の頭脳と進化について知る -『ホモ・サピエンス』(ニュートンプレス)-
脳に進化をみる - 特別展「人体 - 神秘への挑戦 -」(国立科学博物館)-
眼でみて認知し、行動して確認する - 特別展「生命大躍進」(8)-
手をつかいこなしてアウトプットする - 特別展「生命大躍進」(9)-
目・脳・手のコンビネーション -「サピエンス(1)」(Newton 2019.1号)-
ヒトの文化の起源をさぐる -「なぜヒトは毛を失ったのか」(Newton 2019.10号)-
認知革命、農業革命、科学革命 - ハラリ『サピエンス全史』-
年表と対比 -「チバニアン」(日経サイエンス 2020.04号)-
▼ 注
国立科学博物館
地球館「地球環境の変動と生物の進化」
おうちで体験!かはくVR