テーマ、論点、話の順序だて・転換、まとめ・結論が大事です。ひとまとまりの内容をはなします。ファイルをつくり活用します。
NHK ラジオ英会話、今月は、プレゼンテーション(まとまりのあるながい発言)をささえる表現技術にとりくんでいます。
Lesson 61 目標の設定:purpose、goal の作る形
to 不定詞がつかわれるのは、to が「矢印(→)」のイメージをもつからです。
Lesson 62 論点の配列 ①:「最初に・次に・最後に」の流れ
ながく複雑な発言では、論点を、ブロックにきりわけて順序だてることが大事です。
Lesson 63 論点の配列 ②:「最後に」のバリエーション
finally は「最後に・ついに」を意味する万能語であり、順序をあらわすつかい方にくわえ、「ついに・困難の末」のつかい方をあわせもちます。
Lesson 64 論点の配列 ③:次の話題に移る then、next
then のメージは「視線を移す」です。
Lesson 66 論点の配列 ④:時の副詞を論点配列に使う
時の副詞のおおくは論点の配列にもつかえます。
Lesson 67 論点の配列 ⑤:論点の配列で使われる before、after
before は、「ヨガの説明→レッスン開始」と、出来事の順序関係をしめします。
Lesson 68 話題の転換:さまざまな「つなぎ言葉」
自分のそれまでの発言を「清算して」本筋をのべるフレーズです。
Lesson 69 情報の出どころの明確化
「情報の出どころ」を明確にして自分の意見とほかの人の意見をきりわけることが大切です。
Lesson 71 焦点化 ①:とりわけ・特に
above all は「重要度がほかのすべてより上」だということです。
Lesson 72 焦点化 ②:最上級を使う
最上級 most をつかってスポットライトをあてます。
Lesson 73 焦点化 ③:especially
とくに目だつ顕著なものをとりあげるときにつかいます。
Lesson 74 焦点化 ④:the を用いる
スポットライトをあてて強調するのにうってつけの単語が the です。
Lesson 76 まとめ・結論 ①
それまでの内容をまとめます。
Lesson 77 まとめ・結論 ②
The bottom line is that ~ は「要するに・結論は~」という意味でつかわれます。bottom line は、「損益計算書の最終行」ということからこうした意味がうまれます。
Lesson 78 まとめ・結論 ③
「要するに・手短に言えば」と、話をコンパクトにまとめます。
Lesson 79 まとめ・結論 ④
whole は「1つのものの全部」です。on the whole は「全体としては・概して」と、全体的な印象をのべる文となります。
以上のように、プレゼンテーションでは、目標設定(テーマ・タイトルをしめす)、論点の配列(順序だててはなす)、焦点化(ポイントをしぼる)、結論(話のまとめ)が大事です。
具体的には、テーマ(タイトル)をまずしめし、ポイントを3点にしぼり、その3つのことを順序だててはなし、最後に、全体を要約して結論をのべるというながれになります。
話のポイントは、1〜2点よりも3点のほうが内容がゆたかになり、一方で、4点以上になると内容がおおすぎて複雑になるので、3点にしぼりこむとよいでしょう。1点目から2点目、2点目から3点目に話を転換するときに「話題の転換(つなぎ言葉)」が役だちます。また他者の情報を引用するときにはそのことを明示します。
これらのなかでまとめ・結論はもっとも重要です。今月号ではつぎの用例を解説しています。
今月の訓練は、日本語で、プレゼンテーションをおこなうためにも役だちます。またブログなどをかくときの参考にもなります。
重要なことは、ひとまとまりの内容をのべることにつきます。1回の話は、ひとまとまりにかならずします。このような情報のひとまとまりを情報処理用語ではファイルといいます(図)。
ファイルをつくることが重要です。ファイルは記録としも有用ですし、記憶にもよくのこります。後日ひっぱりだしてきて再利用することもできます。そのためには、タイトルと結論をはっきりさせることが必要です。
▼ 関連記事
場面を想像する - 会話の流れを作る「基本接続詞」(NHK ラジオ英会話, 2020.04)-
イメージをつかって練習する -「イメージガイダンス」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
反応をよくする -「会話の重要な流れ」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
例示と比喩 -「会話を豊かに展開しよう」(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
「設計図」にポンポンといれる(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話』(2020年7月号)NHK 出版、2020年
▼ CD
▼ 関連教材
2018年度の復習をしたい人、2018年度の番組をきけなかった人のために!
大西泰斗先生が講師をつとめる NHK ラジオ英会話の全講義を収載しています。
本書は、NHK ラジオ英会話の2018年度の内容を再構成してまとめたものです。音声は、NHK ラジオ英会話の CD の2018年度のものを再編集してまとめたもので、NHK 出版サイトからダウンロードできます。コンパクトに録音されているので効率的に学習できます。
▼ 関連教材
2019年度の復習をしたい人、2019年度の番組をきけなかった人のために!
Lesson 61 目標の設定:purpose、goal の作る形
The main purpose of this chat is to discuss how to improve our students’ level of English.
to 不定詞がつかわれるのは、to が「矢印(→)」のイメージをもつからです。
Lesson 62 論点の配列 ①:「最初に・次に・最後に」の流れ
First, fry the chopped onion. Second, add the tomatoes, garlic and herbs. Lastly, add the al dente pasta to the sauce and mix everything together.
ながく複雑な発言では、論点を、ブロックにきりわけて順序だてることが大事です。
Lesson 63 論点の配列 ②:「最後に」のバリエーション
Finally, they reached the summit of Everest at 11:30 a.m.
finally は「最後に・ついに」を意味する万能語であり、順序をあらわすつかい方にくわえ、「ついに・困難の末」のつかい方をあわせもちます。
Lesson 64 論点の配列 ③:次の話題に移る then、next
First, I’ll define what I mean by “success” and then give some examples.
then のメージは「視線を移す」です。
Lesson 66 論点の配列 ④:時の副詞を論点配列に使う
Our company will soon be introducing two exciting new products.
時の副詞のおおくは論点の配列にもつかえます。
Lesson 67 論点の配列 ⑤:論点の配列で使われる before、after
Before we begin today’s lesson, let me give you some information about yoga.
before は、「ヨガの説明→レッスン開始」と、出来事の順序関係をしめします。
Lesson 68 話題の転換:さまざまな「つなぎ言葉」
Having said that, she is one of the most popular teachers at our school now.
自分のそれまでの発言を「清算して」本筋をのべるフレーズです。
Lesson 69 情報の出どころの明確化
According to Plato, the story was passed down through the ages.
「情報の出どころ」を明確にして自分の意見とほかの人の意見をきりわけることが大切です。
Lesson 71 焦点化 ①:とりわけ・特に
Above all, you should enjoy yourself.
above all は「重要度がほかのすべてより上」だということです。
Lesson 72 焦点化 ②:最上級を使う
I like many kinds of music, but most of all I love classical.
最上級 most をつかってスポットライトをあてます。
Lesson 73 焦点化 ③:especially
It’s a bad idea. Especially when you consider the cost.
とくに目だつ顕著なものをとりあげるときにつかいます。
Lesson 74 焦点化 ④:the を用いる
It’s OK that you didn’t win the game. The point is that you did your best.
スポットライトをあてて強調するのにうってつけの単語が the です。
Lesson 76 まとめ・結論 ①
To sum up, let’s do everything possible to avoid relegation.
それまでの内容をまとめます。
Lesson 77 まとめ・結論 ②
The bottom line is that we need to hire more people.
The bottom line is that ~ は「要するに・結論は~」という意味でつかわれます。bottom line は、「損益計算書の最終行」ということからこうした意味がうまれます。
Lesson 78 まとめ・結論 ③
You are smart, funny, and efficient. You are, in short, perfect.
「要するに・手短に言えば」と、話をコンパクトにまとめます。
Lesson 79 まとめ・結論 ④
On the whole, I like your plan. But some changes need to be made.
whole は「1つのものの全部」です。on the whole は「全体としては・概して」と、全体的な印象をのべる文となります。
*
以上のように、プレゼンテーションでは、目標設定(テーマ・タイトルをしめす)、論点の配列(順序だててはなす)、焦点化(ポイントをしぼる)、結論(話のまとめ)が大事です。
具体的には、テーマ(タイトル)をまずしめし、ポイントを3点にしぼり、その3つのことを順序だててはなし、最後に、全体を要約して結論をのべるというながれになります。
話のポイントは、1〜2点よりも3点のほうが内容がゆたかになり、一方で、4点以上になると内容がおおすぎて複雑になるので、3点にしぼりこむとよいでしょう。1点目から2点目、2点目から3点目に話を転換するときに「話題の転換(つなぎ言葉)」が役だちます。また他者の情報を引用するときにはそのことを明示します。
これらのなかでまとめ・結論はもっとも重要です。今月号ではつぎの用例を解説しています。
to sum up(要するに)、in summary(手みじかにいえば)、in conclusion(結論として)、The bottom line is that(要するに)、When all is said and done(結局のところ)、at the end of the day(要するに)、in short(手みじかにいえば)、in a word(ひと言でいえば)、to put it briefly(はやい話)、in a nutshell(簡単にいえば)、on the whole(全体として)、all in all(全体として)
今月の訓練は、日本語で、プレゼンテーションをおこなうためにも役だちます。またブログなどをかくときの参考にもなります。
重要なことは、ひとまとまりの内容をのべることにつきます。1回の話は、ひとまとまりにかならずします。このような情報のひとまとまりを情報処理用語ではファイルといいます(図)。
図 ファイルのモデル
ファイルをつくることが重要です。ファイルは記録としも有用ですし、記憶にもよくのこります。後日ひっぱりだしてきて再利用することもできます。そのためには、タイトルと結論をはっきりさせることが必要です。
▼ 関連記事
場面を想像する - 会話の流れを作る「基本接続詞」(NHK ラジオ英会話, 2020.04)-
イメージをつかって練習する -「イメージガイダンス」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
反応をよくする -「会話の重要な流れ」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
例示と比喩 -「会話を豊かに展開しよう」(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
「設計図」にポンポンといれる(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話』(2020年7月号)NHK 出版、2020年
▼ CD
▼ 関連教材
2018年度の復習をしたい人、2018年度の番組をきけなかった人のために!
大西泰斗先生が講師をつとめる NHK ラジオ英会話の全講義を収載しています。
本書は、NHK ラジオ英会話の2018年度の内容を再構成してまとめたものです。音声は、NHK ラジオ英会話の CD の2018年度のものを再編集してまとめたもので、NHK 出版サイトからダウンロードできます。コンパクトに録音されているので効率的に学習できます。
▼ 関連教材
2019年度の復習をしたい人、2019年度の番組をきけなかった人のために!