定型表現は「大きな単語」です。すぐにつかえ、役立ちます。コミュニケーションがすすみます。
NHK ラジオ英会話、今月は、会話の定型表現にとりくんでいます。「Thank you.」や「I’m sorry.」などを「大きな単語」としてとらえ、すばやく気軽につかえるようにします。





Lesson 201 英語のクセ:ことばを尽くす ① 謝罪の情景

I’m sorry, I can’t. I have to prepare for a meeting in the afternoon.

「謝罪―理由」などとおぼえるのではなく、「言葉を尽くす」という英語のクセ、コミュニケーションの姿勢を身につけます。




Lesson 202 英語のクセ:ことばを尽くす ② 感謝の情景

Thanks for a great evening. You really made me feel at home.

きちんとしたお礼では「感謝の言葉+感想・心情」がパッケージになります。「言葉を尽くす態度」になれてください。




Lesson 203 英語のクセ:ことばを尽くす ③ 初対面の情景

I’m so glad to finally meet you in person. I’ve heard so much about you.

気恥ずかしさは無用です。率直に言葉で表現してください。




Lesson 204 英語のクセ:結論は最初に

Learning a foreign language has many advantages.

意見表明は冒頭に。大切なことは先に、説明はあとに。




Lesson 206 便利な定型表現:感謝する ①

Thank you so much for telling me about that new French chocolate shop.

for のイメージは「向かって」です。 何に向けて感謝をしているのか、その理由をつまびらかにします。




Lesson 207 便利な定型表現:感謝する ②

I really appreciate your clearing the snow from the path.

「感謝する」というつかい方がうまれるのは「やってくれたことを高く評価する」という意味からです。




Lesson 208 便利な定型表現:感謝する ③

Don’t mention it, my little princess. I’ll always be there for you.

mention は「軽く触れる・言及する」という動詞です。




Lesson 209 便利な定型表現:謝罪する ①

Sorry. It’s my fault. It won’t happen again.




Lesson 211 便利な定型表現:謝罪する ②

Allow me to apologize. I’ll make a new one right away.

「Sorry.」ではちょっと軽すぎる局面でつかわれます。




Lesson 212 便利な定型表現:謝罪する ③

I’m very sorry. — Don’t worry about it.




Lesson 213 便利な定型表現:正確に理解する ① 聞き返す

Sorry, I didn’t catch you. Could you repeat that?

相手の発言をききのがすことは頻繁におこります。




Lesson 214 便利な定型表現:正確に理解する ② 相手の真意を尋ねる

What do you mean by that?

単純な聞き返しではありません。




Lesson 216 便利な定型表現:正確に理解する ③ 詳しい情報を聞き出す


Could you explain that in a little more detail?

相手の言い分が、漠然としていて明瞭に理解できないときにつかいます。




Lesson 217 便利な定型表現:正確に理解する ④ 自分の理解を確認する


Are you saying that I have to do all that too?

「相手の言葉を自分の言葉に置き換えて確認してもらう」テクニック です。




Lesson 218 便利な定型表現:正確に理解させる ① 誤解を正す


What I meant was it’s the most natural look for you.

自分の意見を誤解なく相手につたえることは会話の基本です。




Lesson 219 便利な定型表現:正確に理解させる ② 相手の理解を万全にする


The point I was trying to make is that we can’t wait.

相手の理解を万全なモノにする効果的な方法は論点を明確にまとめて相手に手渡すことです。







今月は、すぐにつかえる英語が満載です。外国人と話をするときに、この場面ではこの定型表現ということをイメージとともにおぼえておけば会話はとても楽になります。定型表現は「考えなくてもいい表現」であり、“英作文” をしなくてもそのまま便利につかえる表現です。定型表現のおかげで、気軽で迅速・的確なものに会話はなり、“学校英語” や “受験英語” から「卒業」することもできます。

会話では、相手のメッセージをうけとり(インプット)、こちらのメッセージをつたえること(アウトプット)がスムーズにできなければなりません。

はじめて外国にいったときなど、まず、相手が何をいっているのかうまくききとれない、よくわからないことを誰もが経験します。ききとれない、わからないときにはかならずききかえします。定型表現がつかえます。そしてこちらのメッセージをつたえるときには、相手に何をつたえたいのか、要点をはっきりさせなければなりません。

英会話とはかぎらず会話では、2人や少人数でしたら、わからないことがあっても相手にすぐに確認できますが、会議など、10人〜10数人ぐらいでの話し合いの場合は、どんどん議論がすすんでいってしまい、わからないことがあってもすぐに確認できないので苦労します。外国でくらしていたときにわたしも、会議に参加していてよくききとれない会話があって、意見を突然もとめられて苦労したことがたびたびありました。しかしそのような場合でもわかったふりをせず、わかるまで、何回でもいってもらったり、別の言葉で説明してもらったりして、わからないことをそのままにしないようにします。はずかしいなどとおもっている余裕はありません。

今月の講座は、英会話とはかぎらず、コミュニケーションをすすめるためにとても参考になる内容になっています。




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▼ 参考文献
『NHK ラジオ英会話 2020年2月号』NHK出版、2020年


▼ CD:放送内容をコンパクトにまとめており、復習のために最適です。


▼ NHK ラジオ英会話はインターネットでもきくことができます。
NHK らじる★らじる
ラジオ英会話ストリーミング


▼ 今月のメッセージ
大西先生と番組パートナーのクリス&ろーざからのメッセージ動画をおたのしみください。


▼ 年間学習予定表
スクリーンショット 2019-11-28 19.19.05


▼ 関連教材
2018年度の復習をしたい人、2018年度の番組をきけなかった人のために!
大西泰斗先生が講師をつとめる NHK ラジオ英会話の全講義を収載しています。

本書は、NHK ラジオ英会話の2018年度の内容を再構成してまとめたものです。音声は、NHK ラジオ英会話の CD の2018年度のものを再編集してまとめたもので、NHK 出版サイトからダウンロードできます。コンパクトに録音されているので効率的に学習できます。