立体視の訓練をすることにより視力が回復できます。つかれ目にも効果があります。観察力と大観力がきたえられます。
立体視をして視力を回復する「マジカル・アイ」シリーズに、みやすくてつかいやすい横とじ(横長ワイド版)が登場しました。名景100点を収録、さまざまな風景を立体視しながら視力を回復でき、またスマホやパソコンの画面をみつづけてつかれた目がいやせます。



目 次
空のある風景
草花のある風景
水のある風景
建物のある風景
以前は「一度、視力が落ちてしまったら、二度と元には戻らない」といわれていましたが、今ではそうではないことがわかってきており、視力回復のためのさまざまな方法が開発されています。その中でも「マジカル・アイ」は、スポーツ選手のトレーニングとしても使用されている代表的な視力回復の方法であり、一般にも人気の高い方法です。


本書は、アメリカを代表するトップ 3D アーティストである、ジーン=レビーン氏とゲイリー=プリースター氏のオリジナル作品のなかから、視力回復に効果的かつうつくしい作品を掲載しています。

作品を立体視すると、みえていなかったものが絵のなかからうかんできたり、絵そのものが立体的にみえたりします。立体視は、目の筋肉をほぐし、本来の目の機能をとりもどすはたらきがあるので、視力回復だけでなくつかれ目にも効果があります。

100の作品は、立体視が容易なものからむずかしいものまでさまざまであり、容易なものから順に配列されているわけではないので、最初からすべてを立体視しようとはせずに、立体視がすぐにできるものからとりくめばよいでしょう。

立体視が容易な作品で立体視ができたと感じたら、立体視をすぐにやめずに、その状態をしばらく保持するようにしてください。そのような練習をくりかえしていると立体視のコツがつかめます。コツがつかめればあとは簡単です。立体視がむずかしい作品にもチャレンジしてみてください。

また最初は、立体的にうかんできた対象をしっかりみるということでよいですが、なれてきたら風景(画面全体)もみるようにします。これによって観察力だけでなく大観力もきたえられます。

目から情報を内面にインプットする方法として観察が重要なことは誰もがしっていますが、大観の重要性に気がついている人はあまりいません。大観することによって、対象の背後や周囲・環境、対象が存在する空間からも情報がえられます。大観は、物事の背後にあるものや物事の経緯などの理解のために役だちます。

さらに上級者むけの訓練としては、見開き2ページ(2つの作品)を同時に立体視する訓練があります。おどろくべきことに見開き2ページを同時に立体視することも可能です。これができるということは視野がひろがった証拠であり、大観力がつよまったことをしめします。



▼ 参考文献
徳永貴久監修『横とじだから見やすい! どんどん目が良くなるマジカル・アイ 美しい風景』宝島社、2018年