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地球深部探査船「ちきゅう」(100分の1模型)
(平行法で立体視ができます) 
物的証拠により実証します。〈仮説→検証〉という方法が重要です。
科博 NEWS 展示「南海トラフ地震発生帯掘削に『ちきゅう』が挑む」(ミニ展示)が国立科学博物館で開催されています(注)。

ステレオ写真は平行法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -

海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が、南海トラフの地震発生帯掘削にいどんでいます。「ちきゅう」とはどんな船か、どうやって海底を掘るのか、何がわかるのか、パネル展示と映像で解説しています。

「ちきゅう」は、海底のさらに下の地球の内部をしらべる探査船です。ながいパイプの先端につけたドリルを海底におろして回転させ、最大水深は2500m、海底下700mまでほることができます。自動船位保持システムをそなえており、全地球測位システムにより船の位置をつねに確認し、海底掘削中は、風や潮流などにながされることなく、船の位置を一定に保持できます。

「ちきゅう」のスペック
  • 全長:210m
  • 幅:38.0m
  • 船底からのたかさ:130m
  • 総トン数:56,752トン
  • 最大速力:12ノット(時速約22km)
  • 定員:200名

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ドリル先端の掘削刃(ビット)
左:かたい地層用、右:やわらかい地層用


「ちきゅう」は、国際深海科学掘削計画の主力船としてつぎのミッションにとりくんでいます。
  • 巨大地震の謎をとく
  • マントルまでほる
  • 生命の謎をとく
  • 地球の歴史をさぐる

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地球内部の構造


現在は、「南海トラフ地震発生帯掘削計画」にとりくんでおり、これは、南海トラフ巨大地震の震源付近とかんがえられている巨大分岐断層を掘削して柱状地質試料(コア試料)を採取し、掘削した孔のなかで地層の状態を計測することにより、巨大地震のメカニズムを解明しようというプロジェクトです。

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掘削地点付近の断面図


ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界および境界付近がどのようになっているのかは、地震波や重力波などの観測により間接的に推測・想像されています。

しかし今回は、構成物質を採集して地質を実際にたしかめようとしています。上記の断面図を実証しようとしているのであり、仮説の検証といってもよいでしょう。

何事も、仮説は、物的証拠により検証されることがおおいです。事件捜査もそうです。〈仮説→検証〉という観点から今回のプロジェクトもみなおしてみるとよくわかってきます。

 
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▼ 注
南海トラフ地震発生帯掘削に『ちきゅう』が挑む
会場:地球館1階 オープンスペース(1階最奥)
会期:2018年11月13日(火)~ 2019年3月30日(土)