陸上とはちがい海のなかには自然がのこされています。
『ナショナルジオグラフィック』2018年9月号の「日本列島、きらめく生命」(パート2)では「身近な海でつながる生命」と題して日本近海の魚たちを紹介しています。




夏の終わり、静岡県伊豆半島の大瀬崎で卵を世話するクマノミ。一つひとつの卵に語りかけるような親の姿に感動を覚えた。

9月下旬、ひと足早く孵化した1匹を、マダコの親が見つめる。この大瀬崎の海で生き残って、無事に成長できるだろうか。

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水中写真家の粕谷徹さんは、海岸からあるいて海にはいる「ビーチエントリー」というめずらしいスタイルで水中撮影をしています。

すぐそばで人がくらしているにもかかわらず、陸上とはちがって海のなかには自然がまだのこされています。海では、野生動物たちの活気あふれるすがたがいまだにみられます。陸上で、人間によって保護されている保護区の動物たちは本当の意味での野生動物とはいえません。

水中でくりひろげられるシーンのなかでもいちばん心をうたれるのは、後世に命をつなぐ場面だそうです。繁殖行動にあわせて撮影にでかけます。

写真には、浮世絵などの日本画の構図や場面の切りとり方をとりいれるようにし、極端なデフォルメや画面からはみでるほどの被写体によって迫力のある表現を実現しています。

海のなかの身近な自然を今後とも紹介していただきたいとおもいます。


▼ 参考文献
『ナショナルジオグラフィック日本版』(2018年9月号)日経ナショナルジオグラフィック社、2018