アカアシドゥクラングール
(平行法で立体視ができます)
アジアの熱帯林に生息するサル類をみることができます。動物ともに生態系を理解するようにします。対象とともに 3D 空間全体を視野にいれるようにします。
写真はいずれも、よこはま動物園 ズーラシアの「アジアの熱帯林」ゾーンで撮影しました。平行法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
▼ よこはま動物園 ズーラシア(気候帯と動物たち)リンク集
「アジアの熱帯林」ゾーン
「亜寒帯の森」ゾーン
「オセアニアの草原」ゾーン
「中央アジアの高地」ゾーン
「日本の里山」ゾーン
「アマゾンの密林」ゾーン
「アフリカの熱帯雨林」ゾーン
「アフリカのサバンナ」ゾーン
▼ 注
気候帯で地球をとらえなおす - 気候帯(まとめ)-
よこはま動物園ズーラシア
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
アカアシドゥクラングール
アカアシドゥクラングール
シシオザル
シシオザル
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アカアシドゥクラングールがズーラシアへやってきたのは開園1年前の1998年でした。タイの動物園から、2頭のオス、ラーとコイがきましまた。それから 20 年の歳月がながれ、ズーラシアのアカアシドゥクラングールは今では 10 頭になりました。
アカアシドゥクラングールは、体の各部でわかれる5色の毛色のあざやかさから「世界でもっともうつくしいサル」あるいは「霊長類の女王」などとよばれています。ラオス中西部、ベトナム北部〜中部に生息し、2004 年にはカンボジア北部でも確認されました。
しかし残念ながら、ベトナム戦争時に米軍が散布した枯葉剤により生息地の大半をうしない、また農林業開発のための森林伐採、食料やペットのための密猟などにより個体数をへらし、現在、絶滅の危機にあります。東南アジアの経済開発はいちじるしく、環境保全は軽視されているため、野生のアカアシドゥクラングールの絶滅は時間の問題になっています。
野生動物の絶滅は生態系崩壊の指標(インデックス、目印)です。生態系(自然環境)を崩壊させるという作用をおこせば、その反作用もかならずおこります。作用があれば反作用もあることに人間たちは気づかねばなりません(図1)。それがどんなにおそろしいことか。サルは、動物園にいればよいという問題ではありません。動物とともに生態系にも注目する、対象とともに 3D 空間全体を視野にいれることが大事です。
図1 作用と反作用のモデル
ズーラシアでは今、「アカアシドゥクラングール 来園 20 周年企画展」(パネル展示)をおこなっています。飼育がむずかしいアカアシドゥクラングールを、幾多の困難をのりこえながらチームワークによってそだててきた飼育担当者や動物園関係者の努力のあとがよくわかります。わたしたち一般の来園者もこのような努力に気がつき、動物と生態系の意味についてかんがえなおさなければなりません。
▼ よこはま動物園 ズーラシア(気候帯と動物たち)リンク集
「アジアの熱帯林」ゾーン
- 動物とその環境を同時にみる - ズーラシア「アジアの熱帯林」(1)-
- イメージと文字をむすびつけて記憶する - ズーラシア「アジアの熱帯林」(2)-
- 生命密度が高いところをあるいて元気になる - ズーラシア「アジアの熱帯林」(3)-
- 森林保全プロジェクトをすすめる - ズーラシア「アジアの熱帯林」(4)-
「亜寒帯の森」ゾーン
- 自然環境を想像する - ズーラシア「亜寒帯の森」(1)-
- 動物の生息環境をしる - ズーラシア「亜寒帯の森」(2) -
- 視覚空間に情報を書きこんでいく - ズーラシア「亜寒帯の森」(3)-
- Google マップをつかってゾーンを一望する - ズーラシア「亜寒帯の森」(4)-
- 3次元をみる - ズーラシア「亜寒帯の森」(5)キジ類 -
- 景観を “観賞” する - ズーラシア「亜寒帯の森」(6) -
「オセアニアの草原」ゾーン
「中央アジアの高地」ゾーン
「日本の里山」ゾーン
「アマゾンの密林」ゾーン
「アフリカの熱帯雨林」ゾーン
「アフリカのサバンナ」ゾーン
- 視野を拡大する - ズーラシア「アフリカのサバンナ」(1)-
- 生命のシステムを知る - ズーラシア「アフリカのサバンナ」(2)-
- 環境のひろがりを想像する - ズーラシア「アフリカのサバンナ」(3)-
- 半自然のモデル - ズーラシア「アフリカのサバンナ」(4)ピグミーゴート -
- 〈人間-住居-自然環境〉システム - ズーラシア「アフリカのサバンナ」(5)ダトーガ族の住居 -
- 〈民族-文化-自然環境〉システム - ズーラシア「アフリカのサバンナ」(まとめ)-
▼ 注
気候帯で地球をとらえなおす - 気候帯(まとめ)-
よこはま動物園ズーラシア