「重ねるハザードマップ」を国土交通省が公開しています。土石流や斜面崩壊・洪水などの警戒区域をみることができます。迅速な避難につなげてください。
国土交通省は、パソコンやスマートフォンで土砂災害警戒区域などをしらべることができる「重ねるハザードマップ」を公開しています。

住所を入力すれば、土砂災害や洪水などの警戒区域を地図上あるいは空中写真上でみることができます。災害の種類別に表示することも、すべての種類の災害を重ねて表示することもできます。自分の居住地域がどの程度危険であるかをしり、迅速な避難につなげるために役立ちます。

国土交通省 ハザードマップポータルサイト ~身のまわりの災害リスクを調べる~

ポータルサイトをひらくと、左側が「重ねるハザードマップ」になっています。右側は「わがまちハザードマップ」であり、各市町村が作成したハザードマップへリンクします。




たとえば広島県熊野町内の住宅地の例をみると以下のようになります。


01 地図
住所を入力し、みたい地域の地図を拡大表示させます。


02 空中写真
空中写真を表示させることもできます。


03 土石流危険渓流
土石流危険渓流を表示させました。


04 土石流特別警戒区域(赤)と土石流警戒区域(黄)
土石流特別警戒区域(赤)と土石流警戒区域(黄)です。


05 急傾斜地の崩壊特別警戒区域(赤)と
急傾斜地の崩壊特別警戒区域(赤)と急傾斜地の崩壊警戒区域(黄)です。


06 すべて重ね合わせ
すべての種類の災害を重ねて表示させました。




以上は警戒区域の予測図です。それでは「西日本豪雨」(平成30年7月豪雨)の実際の被災状況はどうだったのか、検証してみます。

NHK NEWS WEB の報道写真からこの地域の被災状況をしらべました。航空写真は Google Earth を利用しました。

被災状況
赤丸(大)は全壊した家屋、赤丸(小)は半壊した家屋です。


2018年7月8日に撮影された現場の写真は以下のとおりです(NHK NEWS WEB による)。

現場写真a


現場写真b


以上から、土石流や斜面崩壊にまきこまれて全壊あるいは半壊した家屋はいずれも、ハザードマップの「土石流危険渓流」と「土石流警戒区域」のなかにはいっていたことがわかりました。また「急傾斜地の崩壊警戒区域」の直下に位置していました。ハザードマップの予測はあたってしまいました。

このように、国土交通省のこのハザードマップはかなり役にたちます。まずは、あなたの居住地域を検索し、何らかの警戒区域にはいっていないかどうかすぐに確認してみてください。




ハザードマップの警戒区域のなかに位置しながらも難をのがれた家屋がありますが、これは予測がはずれたというのではなく、運がよかっただけでしょう。降水量がもっと多かったら実際の被災区域はもっとひろがっていたかもしれません。また一度被災した地域はさらなる災害がおこりやすくなっており、来年以後の雨期には、もっと大きな土砂災害がおこる可能性があります。十分に警戒してください。

たとえ、色がぬられていない白色地域(空白地域)内に自分の家がはいっていても、警戒区域がそばにあるのでしたら、場合によっては危険区域を大きくはみだして土石流などがおそってくるかもしれません。ハザードマップはあくまでも予測図であり、このとおりに実際に災害がおこるというわけではありません。災害は、降水量や地盤(地質)や地形などの条件によりケースバイケースでおこります。色がぬられていないから安全だということではありませんので周辺もよくみて十分に注意してください。

ハザードマップは、これから引っ越しをする人のためにも役立ちます。ハザードマップを確認してから引っ越し先を選択するのが賢明です。

下記記事も参考にしてください。おなじ地域を上空から撮影した写真がみられます。ただしみる角度(方角)はことなります。
居住地の地形と地質を確認しておく - 土砂災害対策 -