巨大なハチと対面
(交差法で立体視ができます)
昆虫の多様な世界を紹介しています。昆虫の環境への適応能力はすごいです。昆虫学が、昆虫の生態や進化についてあきらかにしつつあります。
東京・上野の国立科学博物館で特別展「昆虫」が開催されています(注1)。昆虫の多様な世界を、膨大な標本と展示演出で紹介しています。
ステレオ写真はいずれも交差法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
昆虫とは、節足動物の一グループの総称であり、基本的には、3対6本の脚と2対4枚の翅をもち陸上に生息している生物です。
昆虫の最大の特徴は、その変化にとんだ姿かたたちです。あるものは体長 60 cm にもなり、あるものは 0.2 mm にもみちません。うつくしいいろどりを身にまとうものもいれば、奇妙な形に変化するものもいます。
第3展示室 昆虫の生態
昆虫が生息する環境は陸上から水中までさまざまです。市街地、里山、奥山、土壌、草地、洞窟、川や渓流、池や沼、田んぼ、海。昆虫は、さまざまな環境に適応して進化してきました。昆虫の身体や生態から環境への適応をよみることができます。
第4展示室 昆虫の能力
「虫けら」といって昆虫をバカにする人がいますが、昆虫の能力を知ったらおどろくとおもいます。人間にはないすぐれた能力をもっています。
昆虫といえば標本箱をおもいうかべる人も多いのではないでしょうか。昆虫標本は、種類ごとに整理・保存されて、昆虫分類学にとどまらず、昆虫の機能や構造・進化などの研究の基礎材料となります。昆虫は多種多様であるからこそ、標本コレクションや分類学がとりわけ重要な意義をもちます。分類学的な基礎研究があってこそ、その後の分析的研究や生態学的研究がなりたちます。
近年、昆虫学の進歩がいちじるしいです。昆虫の分類学的研究の段階をふまえ、現代の技術をつかった分析的研究、昆虫の生態学的研究(野外科学的研究)がすすんでいます。
昆虫の環境への適応能力のたかさ、長距離を移動する身体能力のすごさ、生態系のバランスをたもつ役割などがつぎつぎにあきらかになってきています。
昆虫は、人間とはちがうもう一方の地球の「王者」かもしれません。「虫けら」だなんてとてもいえません。最近の都会の人たちは、昆虫はいない方が清潔だとおもって昆虫を排除しようとしているようですが、昆虫からまなべることは実はたくさんあります。今回の特別展はいい機会です。
▼ 関連記事
多様で神秘的な世界 - 特別展「昆虫」の概観(国立科学博物館)-
昆虫の進化 - 特別展「昆虫」第1展示室(国立科学博物館)-
昆虫の多様性 - 特別展「昆虫」第2展示室(国立科学博物館)-
棲み分けて共存する - 特別展「昆虫」第3展示室(国立科学博物館)-
昆虫も情報処理をしている - 特別展「昆虫」第4展示室(国立科学博物館)-
少年の心をわすれない - 特別展「昆虫」第5展示室「昆虫研究室」(1)-
相似と相異に着目する - 特別展「昆虫」第5展示室「昆虫研究室」(2)-
昆虫の構造と機能 - 特別展「昆虫」(国立科学博物館)-
昆虫の社会 - 特別展「昆虫」(国立科学博物館)-
【閲覧注意:Gの部屋】自分の家の環境にも心をくばる - 特別展「昆虫」(国立科学博物館)-
分化とシステム化 - 特別展「昆虫」第1展示室(国立科学博物館)-
特別展「昆虫」(国立科学博物館)(まとめ)
▼ 注1
特別展「昆虫」
特設サイト
会場:国立科学博物館
会期:2018年7月13日~10月8日
ステレオ写真はいずれも交差法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -
第1展示室 昆虫とは第2展示室 昆虫の多様性第3展示室 昆虫の生態第4展示室 昆虫の能力第5展示室 昆虫研究室
会場マップ
第1展示室 昆虫とは
昆虫とは、節足動物の一グループの総称であり、基本的には、3対6本の脚と2対4枚の翅をもち陸上に生息している生物です。
昆虫は、大まかに 30 ぐらいのグループ(目)に分かれますが、その総種類数は、名づけられているだけでも 80 万とも 150 万ともいわれています。名づけられていない種に関しては、現在しられている種の数十倍ともいわれています。
こんなにも多様で複雑な生き物はほかにいません。そして人間にまさるともおとらず、地球上で大繁栄しています。いったい、かれらはどのように進化してきたのでしょうか? どのような「社会」をつくって生きているのでしょうか? 昆虫の世界は底知れず、その神秘性にかぎりない魅力を感じます。
第2展示室 昆虫の多様性
昆虫の最大の特徴は、その変化にとんだ姿かたたちです。あるものは体長 60 cm にもなり、あるものは 0.2 mm にもみちません。うつくしいいろどりを身にまとうものもいれば、奇妙な形に変化するものもいます。
カブトムシの多様性
第3展示室 昆虫の生態
昆虫が生息する環境は陸上から水中までさまざまです。市街地、里山、奥山、土壌、草地、洞窟、川や渓流、池や沼、田んぼ、海。昆虫は、さまざまな環境に適応して進化してきました。昆虫の身体や生態から環境への適応をよみることができます。
昆虫とさまざまな住みか
第4展示室 昆虫の能力
「虫けら」といって昆虫をバカにする人がいますが、昆虫の能力を知ったらおどろくとおもいます。人間にはないすぐれた能力をもっています。
昆虫の「見る能力」
第5展示室 昆虫研究室
昆虫といえば標本箱をおもいうかべる人も多いのではないでしょうか。昆虫標本は、種類ごとに整理・保存されて、昆虫分類学にとどまらず、昆虫の機能や構造・進化などの研究の基礎材料となります。昆虫は多種多様であるからこそ、標本コレクションや分類学がとりわけ重要な意義をもちます。分類学的な基礎研究があってこそ、その後の分析的研究や生態学的研究がなりたちます。
ある方針をもってあつめられた大量の標本は「標本コレクション」とよばれます。プロ・アマをとわずたくさんの昆虫研究家が個性的な標本コレクションをつくってきました。まさに努力の結晶です。
膨大な標本コレクション
*
近年、昆虫学の進歩がいちじるしいです。昆虫の分類学的研究の段階をふまえ、現代の技術をつかった分析的研究、昆虫の生態学的研究(野外科学的研究)がすすんでいます。
昆虫の環境への適応能力のたかさ、長距離を移動する身体能力のすごさ、生態系のバランスをたもつ役割などがつぎつぎにあきらかになってきています。
昆虫は、人間とはちがうもう一方の地球の「王者」かもしれません。「虫けら」だなんてとてもいえません。最近の都会の人たちは、昆虫はいない方が清潔だとおもって昆虫を排除しようとしているようですが、昆虫からまなべることは実はたくさんあります。今回の特別展はいい機会です。
▼ 関連記事
多様で神秘的な世界 - 特別展「昆虫」の概観(国立科学博物館)-
昆虫の進化 - 特別展「昆虫」第1展示室(国立科学博物館)-
昆虫の多様性 - 特別展「昆虫」第2展示室(国立科学博物館)-
棲み分けて共存する - 特別展「昆虫」第3展示室(国立科学博物館)-
昆虫も情報処理をしている - 特別展「昆虫」第4展示室(国立科学博物館)-
少年の心をわすれない - 特別展「昆虫」第5展示室「昆虫研究室」(1)-
相似と相異に着目する - 特別展「昆虫」第5展示室「昆虫研究室」(2)-
昆虫の構造と機能 - 特別展「昆虫」(国立科学博物館)-
昆虫の社会 - 特別展「昆虫」(国立科学博物館)-
【閲覧注意:Gの部屋】自分の家の環境にも心をくばる - 特別展「昆虫」(国立科学博物館)-
分化とシステム化 - 特別展「昆虫」第1展示室(国立科学博物館)-
特別展「昆虫」(国立科学博物館)(まとめ)
▼ 注1
特別展「昆虫」
特設サイト
会場:国立科学博物館
会期:2018年7月13日~10月8日