数々のエピソードから、問題解決のヒントをえることができるおもしろい本です。
著者らの言葉です。
ストーリーから学んだことをいかに日々の生活に生かせるかを考えてみます。そのストーリーは心に何を呼び覚ましてくれるか、どんな示唆を与えてくれるか、読んだ後にどんな気持ちになり、どんなことがしたくなったか、自分に問いかけてみましょう。あなたにインスピレーションを与え、何かをしたい気持ちにさせることこそ、この本の意図するところです。チキンスープが身体をいやすように、この本のストーリーが読む人の心や魂をいやすことができればいいという願いを込めて、こうしたタイトルをつけました。
本文からいくつかピックアップしてみます。
できない理由を探し出すのではなく、どうやったらできるかを考え全力で取り組めば、どんなことでも可能になる。チャンスが、いつ来るかなんて誰にも予想できない。だけど前もって準備しておけば、いざという時にあわてないですむだろう。危険を避けて大きくなろうとしない人は、かえって運命にのみこまれてしまう。情報を仕入れ、別の攻め方を考えてみる。ものごととをまだ種のうちに見抜けるなら、それを天才という。他人は、自分を映す鏡。他人の好きな部分も嫌いな部分も、すべて自分の内に持っている。他人を見るとき、そこには自分が映し出されてくるのだ。今までにしたことを後悔する人より、むしろそれまでにしなかったことを悔やむ人の方が多かった。すべての答えは、自分の内にある。人生で生じる疑問への答えは、自分の中にある。大切なのは自分を見つめ、内なる声に耳を傾け、それを信じることだ。決して、自分の夢を人に奪われてはならない。心に描いたものが何であれ、自分の心に素直に従って生きてほしい。
すべての出来事は「学び」のチャンスです。チキンスープを味わうように、まずはじっくり本書を味わってみてください。 あせってはいけません。そして、本書にでているストーリー(エピソード)をよんで、自分の体験や経験をおもいうかべてみれば、問題解決のための何らかのヒントがえられるとおもいます。
文献:ジャック・キャンフィールド&マーク・ビクターハンセン著『こころのチキンスープ』ダイヤモンド社、1995年7月20日