助動詞は心理をあらわす表現です。それぞれの助動詞のイメージをおもいうかべてアウトプットする練習をします。
NHK ラジオ英会話の7月のテーマは「助動詞」です。
will は、「見通す」イメージの単語です。これからを見通し、ある状況を実現する「意志」のつかい方と、これからを鮮明に見通す「予測」のつかい方があります。
「トンネル」を想像してください。むこうの出口では雨が降っているのがはっきりと見えています。will はそうした「見通す」感覚です。
may のイメージは「開かれたドア」です。ここから、推量(~かもしれない)のつかい方がまずとびだしてきます。
may は、許可(~してよい)をあらわすこともできます。権威あるものがドアを開けてあげるところを想像するとこの意味になります。
must のイメージは「圧力」です。それもあらがいようのない非常に「高い圧力」です。そこから「義務(~しなければならない)」のつかい方がうまれてきます。
非常に強力な論理的「圧力」が感じられるつよい「確信(〜にちがいない)」です。
can には特有の「目つき」があります。それは「内部に潜在するもの」を見通す目つきです。表にあらわれているものをのべる表現ではなく、内部に秘められたものをのべる助動詞です。
may の許可は権威主義的な「上から目線」であるのに対し、 can はフレンドリーな気軽な許可です。潜在的にもつ自由度に焦点があたっているために気軽さがうまれます。今日では「許可」は、may よりも can が圧倒的に優勢です。
潜在的な性質についてのべています。can は、中を見通す感覚をもっています。
should のイメージは「進むべき道」です。 should は must のマイルドバージョンです。shall の過去形から独立した助動詞なので過去形はありません。
このように、それぞれの助動詞のイメージ(映像)をおもいうかべながら声をだして練習するようにします。あくまでも、イメージをおもいうかべるのであって、言葉でかんがえるのではありません。 「イメージ→言葉(英語)」です。イメージがうまくうかばないときはテキストブックの絵を参照すればよいでしょう。とてもわかりやすく、よくできています。じっくりみつめて(内面にインプットして)、目をとじてもおもいうかべられるようにします。
これは、大変有効な情報処理訓練(「インプット→プロセシング→アウトプット」訓練)になります。イメージ訓練と言語訓練が同時にできます。このようなことができるようになれば、アウトプットは英語でなくても何語でもできます。日本語でもできます。
こうして、視覚系の情報処理と聴覚・言語系の情報処理の一体的な運用が可能になり、イメージと言語が融合したあたらしい世界がひろがってきます。
▼ 関連記事
「ハートでつかめ! 英語の極意」(NHK ラジオ英会話)
状況をおもいうかべて言う - NHK ラジオ英会話 -
英語の基本文型と語順ルール - NHK ラジオ英会話(4-5月)-
時表現を完成させる - NHK ラジオ英会話(6月)-
助動詞をつかいこなす - NHK ラジオ英会話(7月)-
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to 不定詞 と 動詞 -ing 形 - NHK ラジオ英会話(10月)-
過去分詞・受動態・節 - NHK ラジオ英会話(11月)-
倒置・疑問文 - NHK ラジオ英会話(12月)-
関係詞節による修飾 - NHK ラジオ英会話(1月)-
仮定法と it - NHK ラジオ英会話(2月)-
英語のリズムを身につけよう -「文法力と語順の成熟」(NHK ラジオ英会話 3月)-
▼ 参考資料
『NHK ラジオ英会話 2018年7月号』(テキスト)NHK出版
『NHK CD ラジオ英会話 2018年7月号』(CD)NHK出版
助動詞は「できる」「だろう」「かもしれない」など、話し手の心理を表す表現です。助動詞の学習を終えれば、皆さんは自由に気持ちを表現できるようになりす。
I’ll lend you some money.
will は、「見通す」イメージの単語です。これからを見通し、ある状況を実現する「意志」のつかい方と、これからを鮮明に見通す「予測」のつかい方があります。
You’d better take an umbrella because it will rain later.
「トンネル」を想像してください。むこうの出口では雨が降っているのがはっきりと見えています。will はそうした「見通す」感覚です。
I may go to Spain in August.
may のイメージは「開かれたドア」です。ここから、推量(~かもしれない)のつかい方がまずとびだしてきます。
May we use a dictionary during the test?
may は、許可(~してよい)をあらわすこともできます。権威あるものがドアを開けてあげるところを想像するとこの意味になります。
You must finish the report on time.
must のイメージは「圧力」です。それもあらがいようのない非常に「高い圧力」です。そこから「義務(~しなければならない)」のつかい方がうまれてきます。
You must be delighted.
非常に強力な論理的「圧力」が感じられるつよい「確信(〜にちがいない)」です。
You can do it.
can には特有の「目つき」があります。それは「内部に潜在するもの」を見通す目つきです。表にあらわれているものをのべる表現ではなく、内部に秘められたものをのべる助動詞です。
You can use mine.
may の許可は権威主義的な「上から目線」であるのに対し、 can はフレンドリーな気軽な許可です。潜在的にもつ自由度に焦点があたっているために気軽さがうまれます。今日では「許可」は、may よりも can が圧倒的に優勢です。
He can be very selfish at times.
潜在的な性質についてのべています。can は、中を見通す感覚をもっています。
You should be more careful.
should のイメージは「進むべき道」です。 should は must のマイルドバージョンです。shall の過去形から独立した助動詞なので過去形はありません。
*
このように、それぞれの助動詞のイメージ(映像)をおもいうかべながら声をだして練習するようにします。あくまでも、イメージをおもいうかべるのであって、言葉でかんがえるのではありません。 「イメージ→言葉(英語)」です。イメージがうまくうかばないときはテキストブックの絵を参照すればよいでしょう。とてもわかりやすく、よくできています。じっくりみつめて(内面にインプットして)、目をとじてもおもいうかべられるようにします。
図 イメージして英語にする
これは、大変有効な情報処理訓練(「インプット→プロセシング→アウトプット」訓練)になります。イメージ訓練と言語訓練が同時にできます。このようなことができるようになれば、アウトプットは英語でなくても何語でもできます。日本語でもできます。
こうして、視覚系の情報処理と聴覚・言語系の情報処理の一体的な運用が可能になり、イメージと言語が融合したあたらしい世界がひろがってきます。
▼ 関連記事
「ハートでつかめ! 英語の極意」(NHK ラジオ英会話)
状況をおもいうかべて言う - NHK ラジオ英会話 -
英語の基本文型と語順ルール - NHK ラジオ英会話(4-5月)-
時表現を完成させる - NHK ラジオ英会話(6月)-
助動詞をつかいこなす - NHK ラジオ英会話(7月)-
修飾の語順を身につける - NHK ラジオ英会話(8月)-
否定と比較 - NHK ラジオ英会話(9月)-
to 不定詞 と 動詞 -ing 形 - NHK ラジオ英会話(10月)-
過去分詞・受動態・節 - NHK ラジオ英会話(11月)-
倒置・疑問文 - NHK ラジオ英会話(12月)-
関係詞節による修飾 - NHK ラジオ英会話(1月)-
仮定法と it - NHK ラジオ英会話(2月)-
英語のリズムを身につけよう -「文法力と語順の成熟」(NHK ラジオ英会話 3月)-
▼ 参考資料
『NHK ラジオ英会話 2018年7月号』(テキスト)NHK出版
『NHK CD ラジオ英会話 2018年7月号』(CD)NHK出版