ジオ・コスモスをつかって地球を大観し、グローバルに環境問題をとらえることが大事です。
日本科学未来館の常設展示の一部がリニューアルされ(注)、地球ディスプレイ「ジオ・コスモス(Geo-Cosmos)」も新コンテンツが上映されています。ステレオ写真は交差法で立体視ができます。


新コンテンツ
  • 「『いぶき』がとらえた二酸化炭素の変化」
  • 「化学天気予報 - 光化学スモッグの原因物質」

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」は、地球全体の二酸化炭素濃度を観測しています。この観測データから、地球温暖化をもたらす二酸化炭素のグローバルな変化を表示しています。


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二酸化炭素の変化



「化学天気予報」では、大気汚染物質のシミュレーションデータ(化学天気予報)を可視化しています。大気汚染物質が、都市部や工業地帯で発生し、国境をこえて拡散していく様子がよくわかります。


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化学天気予報 - 大気汚染物質の移動・拡散


インド、東南アジア、中国、日本は、大気汚染がとくにすすんでいることがわかります。

大気汚染物質は、地球面をはうように移動・拡散していきます。環境問題に国境はありません。また大気汚染物質も重力に支配されているということがわかります(汚染物質は地球にとどまりつづけます)。

これは、平面の世界地図をみているときとはかなりことなる視覚体験であり、地球の出来事としてリアリティをもって認識できます。地球を大観し、グローバルにとらえることが大事です。


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▼ 注
日本科学未来館
平成30年度 常設展示の一部リニューアルオープン
地球を感じる Geo-Cosmos