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日本の高山植物(平行法で立体視ができます)
日本列島は、「生物多様性スポット」に選定されています。日本の高山植物は多様性に富んでいます。
企画展「高山植物  ~かけがえのない高嶺の花たち~」が茨城県つくば市にある国立科学博物館・筑波実験植物園で開催されています(注)。日本列島にもさまざまな高山植物が生えています。

ステレオ写真は平行法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -


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ゼンテイカ(別名:ニッコウキスゲ)
Hemerocallis dumortieri var. esculenta, ワスレグサ科)



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ミヤマオダマキAquilegia flabellata var. pumila, キンポウゲ科)



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コマクサ(「高山植物の女王」とよばれる)
Dicentra peregrina, ケシ科)



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キヌガサソウ(Kinugasa japonica var. japonica, ユリ科)




日本の高山植物は、DNA データを利用した分子系統解析により、本州中部系統と北方系統の2系統があることがあきらかになっています。このことから、氷河時代の氷期だったころ高緯度地方から日本列島に植物が進出してくるときに、2つのことなる段階(時期)があったのではないかという仮説がたてられています。

日本列島は、生物多様性に非常に富んでいるため、コンサーベーション・インターナショナルによって「生物多様性スポット」に指定されています。世界の 36 地域が2017年までに選定されています。

日本列島内における生物多様性スポット地域としては、小笠原諸島や屋久島などとともに、高山植物が生育する地域が上位にランクされています。たとえば北海道の夕張岳・アポイ岳、本州の南アルプス(北岳や赤石岳)・八ヶ岳・早池峰山などです。これらの地域には絶滅危惧種が多いという特徴もあります。


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▼ 注
企画展「高山植物  ~かけがえのない高嶺の花たち~」
会場:国立科学博物館 筑波実験植物園
会期:2018年5月19日〜5月27

▼ 注
国立科学博物館 筑波実験植物園
利用案内



■ バス利用の場合
つくば駅(つくばセンター)バス乗り場
5番から「テクノパーク大穂」行、「筑波実験植物園前」下車すぐ
6番から「筑波大学循環左回り」、「天久保二丁目」下車 徒歩8分
時刻表(2017.11.1および2017.9.16 現在)
※ 時刻は予告なく変更になることがあります。