植物の立体視をたのしみながら、眼力をきたえ、情報処理能力をのばすことができます。
栗田昌裕著『3D 写真で目がどんどん良くなる本【植物編】』(三笠書房)は、植物の立体視をたのしみながら目をよくしていくための本です。50 種もの植物の 3D 写真(ステレオ写真)が掲載されているだけでなく、 立体視の効能についても医学的な立場から解説しています。




立体視の効果
 自律神経調和効果:ストレス解消!
 眼筋の均等使用効果:肩こり、首こり、頭痛も改善!
 視野の均等使用効果:頭も体もエネルギッシュになる!
 内面空間の確立効果:未来を見通せる力が高まる!


パラレル法とクロス法による立体視をくりかえすことは自律神経を調和させる効果があるそうです。自律神経の状態は、精神(心)のはたらきに連動しているため、自律神経が調和するとストレスが解消し、心がしずまります。

また眼球の筋肉と首や肩の筋肉とは無意識に連動してうごいており、立体視をして眼球の筋肉のひずみを改善すると肩こりや首こり、頭痛が改善します。

あるいは視野の各部分と脳とは一定の対応があり、周辺視野を十分にひろくつかうと脳のひろい範囲に情報がはいり、脳のはたらきが活発になります。身体活動・精神活動ともに元気になる効果がうまれます。

脳には、平面的な映像を処理する領域と立体的な映像を処理する領域とがあり、立体的な処理のほうがはるかに高度な知的操作、「次元が高い」処理をしています。立体視は、高次の知的領域をたかめます。

このほかにも、立体的に見えるしくみ(見るメカニズム)や、立体視のやり方(パラレル法とクロス法)について具体的に解説しています。

わたしも、本書を参考にして植物の立体視にとりくんでいます。立体視をさらにたのしむ実践書としておすすめします。


▼ 参考文献
栗田昌裕著『3D 写真で目がどんどん良くなる本【植物編】』(王様文庫)三笠書房、2005年5月20日