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クレマチス 'ビル・ド・リオン'
(平行法で立体視ができます)
「蔓性植物の女王」とよばれるクレマチスは野生種から多数の園芸種がつくられ、多様性にとてもとんでいます。
茨城県つくば市にある国立科学博物館・筑波実験植物園内のクレマチス園が一般公開されています(注)。これほど多彩なクレマチスを一度にみられるところはほかにはありません。

クレマチスはキンポウゲ科センニンソウ属の植物であり、約 300 種の野生種と数千にもおよぶ園芸品種とがあり、そのうつくしい花は色や形の変化にとみ、「蔓性植物の女王」とよばれています。

ステレオ写真はいずれも平行法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -



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カザグルマ
湿地の林縁などに生育する日本の固有種であり、欧米に導入されて大輪系クレマチス園芸品種の親となりました。ふるくから観賞用に育成されてきましたが、野生の集団が確認されたのは日本国内では 30 ヵ所程度であり、現在、準絶滅危惧植物に環境省により指定されています。



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クレマチス '美佐世'



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クレマチス 'ビビアン・ペンネル'



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クレマチス '弥一'



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クレマチス 'ドクター・ラッペル'



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クレマチス 'ヘンダーソニー'



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クレマチス '手塩'



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専門家によるガイドツアー



筑波実験植物園の一角には全国的にもめずらいクレマチス園(約 800 平方メートル)があり、約 250 種 1200 株を栽培、日本屈指の展示種類数をほこり、またクレマチスの遺伝的多様性の調査・研究などもおこなわれています。ここにいけば、カザグルマなどの野生種とともにそれらをもとに誕生した園芸種の数々をみることができます。

クレマチスは、北半球の温帯地域を中心に約 300 の野生種が分布、日本にも 31 種が自生しており、その多くは蔓性です。クレマチスの園芸化は 19 世紀のヨーロッパで大きく花開きました。鉢植えや花壇で観賞したり、フェンスや壁面の装飾などにつかわれたりしています。

今年は、4月の高温の影響で例年と比べ1~2週間 開花がはやく、すでに約 100 種が開花したそうです。筑波実験植物園の入り口(教育棟)ではクレマチスの販売もおこなっていて、おおぜいのクレマチス・ファンでにぎわっていました。


▼ 注
クレマチス園公開
会場:国立科学博物館・筑波実験植物園内のクレマチス園
会期:2018年4月28日〜6月3日

国立科学博物館 筑波実験植物園
利用案内



■ バス利用の場合
つくば駅(つくばセンター)バス乗り場
5番から「テクノパーク大穂」行、「筑波実験植物園前」下車すぐ
6番から「筑波大学循環左回り」、「天久保二丁目」下車 徒歩8分
時刻表(2017.11.1および2017.9.16 現在)
※ 時刻は予告なく変更になることがあります。