宇宙人の視点から地球環境問題を客観的にとらえることが大事です。人口抑制と森林保全が必要です。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)監修『宇宙からみた地球環境』(大月書店)は、宇宙人が地球をみにきたという設定で、衛星画像とまんがをつかって地球環境について解説しています。子供むけの本ですが大人がみてもためになります。



プロローグ
月から見た地球
増えつづける地球人
かけがえのない大気
地球をまもるバリアー
あたたかくなる地球
乾燥する地球
緑がへる地球
汚される海や川
地球をまもる目
地球観測衛星でわかること


「その繁殖力ったらすごいよ」
宇宙人は、増えつづける地球人の人口について指摘しています。地球環境問題の大きな原因は人間のすごい「繁殖」にあります。現在、先進国の政府開発援助などによる人口抑制事業が発展途上国でとくにおこなわれていますが、もっと重点的に真剣にとりくまないと地球環境はもちません。


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「地球には、巨大なイモ虫がいて緑を食べているのかな〜?」
衛星画像をみてはっきりわかるのは「緑の減少」です。急激にふえた人口をやしなうために森林が農地にかえられているのです。アマゾン川流域など、森林破壊はすさまじいです。


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地球上にはかつて数々の文明が存在しました。そのいずれも、人口増加・森林破壊・農地拡大などにより自然が崩壊し土地がやせて、結果的に農作物がそだたなくなるといったことがおこりました。そして文明は衰退しほろんでいきました。

今日の近代文明(機械文明)においては、このことがグローバルにおこっているのです。




本書をつかえば、宇宙人の視点から客観的に地球をみなおすことができます。中からではなく外からみることができ、これによって地球環境問題の全体像がわかります。人口問題の解決が切迫していることもわかります。

客観的な視点をもたずに主観的でいるとしばしば判断をあやまります。


▼ 参考文献>
宇宙航空研究開発機構(JAXA)監修『宇宙からみた地球環境』(まんが+衛星画像)大月書店、2004年2月9日