人体は、消化器系をとおして環境とつながっています。物質のながれが重要です。
特別展「人体 - 神秘への挑戦 -」が東京・上野の国立科学博物館で開催されています(注)。第2展示室(3)では「消化器系」について展示・解説しています。
消化器系は、消化管と唾液腺・肝臓・膵臓などの消化腺からなります。消化管は、口腔からはじまり、咽頭・食道・胃・小腸・大腸をへて肛門にいたるながい管(腸管)です。管とは、内部が空になっている筒状のくだです。
口からはいった食物は、ここを通過しながら物理的・化学的な作用をうけて体内に吸収される形に変化し、消化管の壁から吸収されます。あまった物質は肛門から排泄されます。すなわち物質の「インプット→プロセシング→アウトプット」がおこっています(図)。
図 物質の「インプット→プロセシング→アウトプット」
人体は、食物をたえず摂取していないと成長も維持もできません。人体は、環境(外界)に依存しています。食物は、環境に存在するものであり、人体は、消化器系をとおして環境とつながっています。こうして、人体と環境はセットになってひとつのシステムをつくっています。人体だけで閉じた系をつくっているのではありません。
腸管は、もっとも原始的な臓器です。発生学的には、1本の単純な管が最初にでき、その後それが、食道・胃・小腸・大腸に分化し、一方で、管の途中から突起がではじめ、それがのびて肝臓・膵臓などができるそうです。
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▼ 注
特別展「人体 神秘への挑戦」
国立科学博物館のサイト
特設サイト
会場:国立科学博物館
会期:2018年3月13日~6月17日
※ 一部をのぞき写真撮影は許可されていません。
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※ 一部をのぞき写真撮影は許可されていません。