自然環境を保全するための方法としてエコツーリズムが重要です。野生動物と住民が共存できる道をさぐらなければなりません。
『ナショナルジオグラフィック』(2018年3月号)では、野生生物の保護活動がめざましい成果をあげているフォークランド諸島を紹介しています。



住民の間では環境保護に対する意識が高くなってきた。年間6万人以上の観光客が訪れるようになった今、エコツーリズムは諸島で2番目に大きな収入源になっているのだ。


南大西洋に位置するフォークランド諸島は約 3200 人がくらす英国領の諸島です。紛争や放牧がおこなわれてきたにもかかわらず、自然保護活動が成功し、おどろくほどゆたかな自然が再生されています。

  • マユグロアホウドリの世界最大のコロニー
  • 世界最大のジェンツーペンギンの繁殖地
  • ケルプの海
  • 海生哺乳類・鳥類の楽園
  • 7500 頭のオタリア

環境保全活動をすすめるにあたってどこでも問題になるのが野生動物と住民との共存です。外部の活動家がいくら保護しようとしても、地元住民がたちあがらなければうまくいきません。そこで重要な方法になるのがエコツーリズムです。

エコツーリズムがないと一時的にはうまくいっても、たとえば漁業や開発、外来種の侵入などにより、食物連鎖はくずれ生態系がかわってしまいます。

世界各地で環境破壊がすすむなかで、フォークランド諸島のような成功事例をクローズアップすることも大切です。


▼ 参考文献
『ナショナルジオグラフィック 日本版』(2018年3月号)日経ナショナルジオグラフィック社、2018年2月28日