課題をアウトプットする方法のひとつとして、キーワードと関係線をつかう「点メモ花火」があります 。課題を明確にすることはとても重要です。
情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)や問題解決をすすめるためには課題を明確にすることが重要です。今回は、体験をふまえて課題をアウトプットする(書きだす)方法として有効な「点メモ花火」という方法を紹介します(注1)。



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図1 Microsoft Word(アプリ)をつかいます。「ページ設定」は A4 横にします。「挿入」→「図形」で円を選択し、中央に楕円をえがき、なかに「課題設定」と記入します。



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図2 これまでの体験(これまでに内面にインプットされたこと)を想起しながら、「挿入」→「テキスト」→「横書き」をつかって、おもいついた課題のキーワードを大項目主義で書きだします。文にする必要はありません。



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図3 キーワードを書きだしたら、「挿入」→「図形」で線を選択し、関係線をひきます。



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図4 おもいついた課題をさらに書きだします。



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図5 さらに書きだします。全体的なバランスをみながらキーワードを空間配置します。



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図6 すでに書きだした課題に関連する課題は関係線でむすびつけて追加していきます。



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図7 キーワードと関係線をさらに追加していきます。



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図8 さらに追加していきます。



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図9 追加していきます。



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図10 追加していきます。



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図11 追加していきます。



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図12 これ以上もうでないところまできたら終了です。






課題は、箇条書きで簡略には書きだせばよいですが、箇条書きが1次元的であるのに対し、このような図解にすると情報が2次元化され、情報のネットワークができ、あたらしいアイデアがでやすくなります。パッとみてわかる(みやすい)という効果もあります。

そしてたくさんの課題のなかから主要な課題(テーマ)を発見するのも簡単になります。テーマを明確にして、それを中心にして、情報処理や問題解決にとりくんでいけばよいです。

「点メモ花火」は、民族地理学者 川喜田二郎が創始した「KJ法」の一部として元来はつかわれましたが、課題設定のために単独でつかうこともできます。中心から周辺へ、点メモ(キーワード)が打ち上げ花火のようにひろがっていくので「点メモ花火」と命名されました。

今回は、Microsoft Word をつかいましたが(注2)、手書きでもでもできますし、ポストイットをつかってやってもよいです。



▼ 関連記事
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問題意識にもとづいて情報を収集する - 点メモ花火(4)- 
キーワードをアウトプットする - 点メモ -


▼ 注1:参考文献
川喜田二郎著『川喜田二郎著作集 第13巻 創造と伝統』中央公論社、1997年7月25日
川喜田二郎著『創造と伝統 -人間の深奥と民主主義の根元を探る-』祥伝社、1993年10月
川喜田二郎著『発想法 創造性開発のために(改版)』(中公新書)中央公論新社、2017年


▼ 注2
Mac でしたら Pages をつかってもよいです。