空白領域に進出するように生物は進化してきました。
『ナショナルジオグラフィック』(2017年11月号)では、「空を飛ぶ世にも奇妙なモンスター」と題して、脊椎動物としては最初に空を飛んだ翼竜について特集しています。相次ぐ化石の発見によって、謎にみちた姿や生態があきらかになってきました。
およそ2億3000万年前、かるくて頑丈な体をした爬虫類が獲物にとびかかるようになり、やがて翼竜になったという仮説がたてられています。昆虫をつかまえたり、捕食動物からにげたりすることが、飛びあがり、しばらく空中にどどまる生態へと進化したようです。最近の化石の研究から、翼竜は、たくみに空を飛べる精巧な体をした動物だったらしいことがわかってきています。
人間をふくむ生物は、進化によって、海から陸へ、陸から空へと活動の領域をひろげてきました。私たち人間も、アフリカで誕生し、当初は陸路で、その後は海路もつかってグローバルにひろがり、そして飛行機をつくって空へ、宇宙船をつくって宇宙へと活動の領域をひろげてきました。
すなわち生物には、空白領域に進出するというという習性が本源的にあるようです。このような観点から生物の進化をとらえなおしてみるとおもしろいとおもいます。
▼ 注:参考文献
『ナショナルジオグラフィック』日経ナショナルジオグラフィック社、2017年10月30日
翼竜は飛ぶために多くの筋肉を使っていて、体重に占める筋肉の割合は鳥類よりも大きかった。脳も飛行に適した進化をしていたようで、飛膜から伝わる複雑な感覚情報を処理する部分がとても発達していた。
およそ2億3000万年前、かるくて頑丈な体をした爬虫類が獲物にとびかかるようになり、やがて翼竜になったという仮説がたてられています。昆虫をつかまえたり、捕食動物からにげたりすることが、飛びあがり、しばらく空中にどどまる生態へと進化したようです。最近の化石の研究から、翼竜は、たくみに空を飛べる精巧な体をした動物だったらしいことがわかってきています。
人間をふくむ生物は、進化によって、海から陸へ、陸から空へと活動の領域をひろげてきました。私たち人間も、アフリカで誕生し、当初は陸路で、その後は海路もつかってグローバルにひろがり、そして飛行機をつくって空へ、宇宙船をつくって宇宙へと活動の領域をひろげてきました。
すなわち生物には、空白領域に進出するというという習性が本源的にあるようです。このような観点から生物の進化をとらえなおしてみるとおもしろいとおもいます。
▼ 注:参考文献
『ナショナルジオグラフィック』日経ナショナルジオグラフィック社、2017年10月30日