大きな博物館にいく場合は、ガイドブックを事前に見てからいくとよいです。
国立民族学博物館のあたらしい『展示案内』が発売されました(注)。2008年よりはじまった本館展示の全面改修が完了し、開館40周年を記念してあらたに刊行されたガイドブックです。わたしもさっそく買ってみました。

のべ232ページにわたる、たいへん見ごたえのある内容になっています。地域別の解説にくわえて、衣・食・住・生業・娯楽・人生儀礼・宗教の7つの通文化テーマでよみとくエッセーも収録されており、民博回遊ガイドとして最適です。

国立民族学博物館は非常に大きな博物館です。しょっちゅういける人は別として、普通の人は、あらかじめこのガイドブックを見てお気に入りをさがしておき、現地にいったら重点的にそこを見るようにした方がよいです。そのほうが、全体的にひろくあさく うすく見るよりも、体験がふかまることまちがいなしです。


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▼ 注
国立民族学博物館編集・発行『国立民族学博物館 展示案内』(2017年11月8日)
国立民族学博物館 展示案内(Online Museum Shop)