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アカツクシガモ(交差法で立体視ができます)
Google マップ をつかってあるいたところを一望すれば記憶が高次元化し、情報の活用が容易になります。
よこはま動物園 ズーラシアの「亜寒帯の森」ゾーンでは、寒帯〜冷帯、高山帯に生息する動物を飼育・展示しています(注1)。ステレオ写真はいずれも交差法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 -



アカツクシガモ(カモ目 / カモ科)は、 ユーラシア大陸中部を繁殖地とし、北アフリカ・南アジア・中国・朝鮮半島で越冬する、 雑食性の大型のカモです。淡水の湖沼、泥地河岸などに生息、付近に池などがあれば比較的乾燥した地域でも生息できます。日本では冬鳥として稀にみられます。全体は鮮やかなオレンジ色をしており、頭部はやや淡色、雌雄ほぼ同色ですが、夏期の雄は黒い頸輪(首輪状の模様)をもちます。 



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オウギバト(ハト目 / ハト科) 
ニューギニア島北部と周辺の小島の低地の熱帯雨林や湿地帯にすみ、ちいさな群れをつくって地上におちた果実や種子などを食べています。ハト類の中では最大の種です。外敵などがちかづくと木の上ににげますが飛ぶ力はよわく、長距離は飛べません。



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ギンケイ(キジ目 / キジ科) 
中国南西部からミャンマー北部の比較的高地の藪や竹林などにすみ、新芽や種子・昆虫などを食べています。雌(写真)は茶色で地味ですが、雄は、白・緑・青・黄・赤など多彩な羽の色をしており、白黒の縞模様のある長い上尾筒をもっています。



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ウミネコ(チドリ目 / カモメ科)
サハリンから日本・中国・朝鮮半島沿岸部に分布、青森県の蕪島、岩手県の椿島、宮城県の江ノ島、山形県の飛島、島根県の経島がウミネコの集団繁殖地として国の天然記念物に指定されています。嘴の先端部に赤と黒の縞があることと、成鳥の尾羽に黒い帯があることで識別できます。海面近くをおよぐ魚や、昆虫などの小動物、海岸の海生動物などを食べています。冬季には、やや南下して本州以南の海岸や河口部、港湾などで数多くみられます。



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シロフクロウ(フクロウ目 / フクロウ科) 
北極圏周辺(ユーラシア大陸北部、北米大陸北部、グリーンランド)の島々や大陸部の海沿いのツンドラ地帯で繁殖し、冬には、ステップ地帯にまで南下して越冬します。日本へは稀な冬鳥として、北海道などに飛来することがあります。木の少ないひらけた土地にすみ、レミングやウサギなどを捕食します。あかるい時間帯に活動するめずらしいフクロウです。雄はほとんど全身真っ白ですが、雌には黒い斑があるので見分けられます。 



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トウホクノウサギ(ウサギ目 / ウサギ科) 
本州の日本海側及び東北地方の丘陵地から山地にかけてのわかい植林地や草地にすみ、草や木の葉・小枝・樹皮を食べます。夏毛は茶色に、冬毛は白色になります。単独で生活し、夕方と夜明けちかくにおもに活動します。野生下では、生態系の下部に位置し、天敵につねにねらわれる存在のため、素早く敵の存在をキャッチするための長い耳や360度の視野をもつ眼、強靭な跳躍力をもつ大きな後ろ足をもっています。




ズーラシア「亜寒帯の森」ゾーンは非常にたくさんの動物を展示していておぼえるのが大変なようですが、空間記憶法をつかえば比較的容易に記憶ができます。
視覚空間に情報を書きこんでいく - ズーラシア「亜寒帯の森」(3)-

そして帰宅したら Google マップ&アースをみてください。すると展示サイト 11番、12番、13番と順番にみてきた連続的・時系列的な "ストーリー" が、今度は、一枚の地図あるいは写真として一望できます。これは全体の見取り図(インデックス)としてつかえます。この見取り図を記憶しておけば、それぞれの場所から個々の情報を想起できます。

亜寒帯の森
「亜寒帯の森」ゾーンの衛星写真(Google マップから引用)


現地では1次元的に順番に記憶していましたが、 Google マップ&アース をつかって一気に上空にまいあがると、そこにはもっと大きな3次元空間がひろがります。記憶の高次元化がおこります。

記憶の高次元化は記憶の強化にとどまらず、情報処理の効率を格段に高めます。たとえば地上において全速力ではしることと、飛行機にのって上空にまいあがることは文字どおり次元がちがいます。次元を高めただけで、とくに努力をしなくても、できなかったことが簡単にできてしまうということはありえます。


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▼ 注
よこはま動物園 ズーラシア
開園時間・入園料
園内マップ



▼ 注2
記憶法は、「記銘→保持→想起」という3つの段階からなります。

▼ 参考文献
村田浩一監修『よこはま動物園ズーラシアガイドブック 改訂版 II』公益財団法人横浜市緑の会、2015年4月22日発行(正門ちかくのショップで購入できます)

栗田昌裕著『絶対忘れない! 記憶力超速アップ術』(日文新書)2010年5月28日