ケニア北部では、政府・NGO/NPO・現地住民が協力してみなしごゾウをすくう活動がはじまりました。
『ナショナル ジオグラフィック日本版』(2017年9月号)では「みなしごゾウを救う」と題して、親や群れからはぐれたおさないゾウたちをすくうケニア北部の先住民たちの姿が紹介されています。



ケニア北部にあるレテティ・ゾウ保護施設で、みなしごゾウがミルクをもらう。2016年に設立された施設では、地元のサンブル族のスタッフが、ゾウを野生に戻そうと取り組む。

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レテティ・ゾウ保護施設は、ケニア北部に位置する面積およそ 400 平方キロのナムニャク野生生物保護トラストの中にあります。おさないゾウたちを保護する目的でサンブルの人々によって設立されました。コンサーベーション・インターナショナルや、サンディエゴ・ズー・グローバル、タスク UK といった団体から資金援助をうけ、ケニア野生生物局とノーザン・レンジランド・トラストが活動をサポートしているそうです。

野生動物の保護活動や環境保全のためには、政府、NGO/NPO、現地住民の三者の協力が不可欠です。この協力関係を維持・発展させることができるかどうか。レテティ・ゾウ保護施設の活動ははじまったばかりです。今後の活動が注目されます。




おもしろいことに、ゾウは、水のにおいがわかり、ほれば地下に水があることを知っています。そこでサンブルの人々は、水をもとめてゾウがほった穴を手がかりにして自分たちのための井戸をほり、水を手にいれています。そのふかさは約5メートル、乾季になると、井戸はさらにふかくなるそうです。

その井戸に、水をもとめてゾウもやってきて、足もとの地面がくずれて井戸におちてしまうことがよくあります。そのゾウを救出しています。

するとそもそもゾウが井戸におちないようにするにはどうすればよいかという問題があるわけです。そして問題の本質は、地域住民とゾウがどのように共生していけばよいかということなります。


▼ 参考文献
ナショナルジオグラフィック編集部『ナショナル ジオグラフィック日本版』(2017年9月号)、日経ナショナルジオグラフィック社、2017年8月30日