生命の起源の仮説のひとつに深海熱水起源説があります。起源を知ることは、その分野をトータルにとらえるためにも役立ちます。
国立科学博物館で、特別展「深海 2017 ~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」が開催されています(注1)。
公式ホームページ
会場では、「生命の起源」に関する展示・解説もあります。
生命とは、膜をもち、エネルギー代謝と遺伝をおこなうことができる個体のことです。ごく簡単にいえば、膜とは、生命と環境をへだてるものであり、エネルギー代謝とは、「インプット→プロセシング→アウトプット」のことであり、遺伝とは、自己複製(親から子がうまれる)の機能のことです。
このような生命において、最初の生命はどのような場所で誕生したのでしょうか?
今回の特別展に関連して興味ぶかい仮説は「深海熱水起源説」です。
深海の調査により、熱水噴出孔が深海底にあることが知られています。熱水噴出孔からは、非常に原始的な微生物が発見され、原始的な生物が好熱性であることと調和的です。地質学的なデータから、約38億年前から現在にいたるまで海底熱水活動があったことがわかっていて、原始生命が必要とするエネルギー源を持続的に供給できる場として有力です。最近の研究では、熱水中にふくまれる水素を主要なエネルギー源のひとつとする古細菌の「メタン生成菌」が、わたしたちの共通の祖先であるとかんがえられています。
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ある分野について認識をふかめようとおもったら、その分野なり対象の全体的・空間的な構造をイメージするとともに、もうひとつは起源をしらべてみる、最初はどうだったのかをさぐってみるとよいです。起源へのアプローチはあらゆる課題に通じる基本的な方法です。
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▼ 注1
特別展「深海 2017 ~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」(国立科学博物館)海底熱水噴出孔から採取された岩石標本(チムニー)
(平行法で立体視ができます)
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ある分野について認識をふかめようとおもったら、その分野なり対象の全体的・空間的な構造をイメージするとともに、もうひとつは起源をしらべてみる、最初はどうだったのかをさぐってみるとよいです。起源へのアプローチはあらゆる課題に通じる基本的な方法です。
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▼ 注1
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