わたしたち人間は、感覚器官で刺激をうけ、中枢神経で情報を処理し、運動器官をつかって反応をおこしています。
湯村幸次郎著『図でわかる中学理科(2分野[生物・地学])』はとてもよくできた中学理科の参考書です(注)。本書の第2章「人体のしくみ」の第2節「刺激と反応」にわかりやすい図がでています。



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湯村幸次郎著『図でわかる中学理科(2分野[生物・地学])』
42ページより引用


光・音・におい・味・圧力・温度など、外界(環境)からの情報を刺激といい、刺激をうけて行動することを反応といいます。わたしたち人間は、ものを見たり、危険から身をまもったりするために、身のまわりの情報を感じとり、それに応じて行動しています。


 

このことを情報用語をつかって整理すると、感覚器官をつかって刺激をうけることはインプット、中枢神経(脳やせきずい)で情報を処理するのはプロセシング、運動器官(筋肉など)をつかって反応をおこすことはアウトプットということができます。アウトプットとは、声帯をつかって声を発したり、手をつかて文字を書いたり、足をつかって行動することです。

  1. インプット :刺激→感覚器官
  2. プロセシング:中枢神経
  3. アウトプット:運動器官→反応

情報処理のしくみを理解するうえでわかりやすいのでここに引用させていただきました。

湯村幸次郎著『図でわかる中学理科』は何といっても図がすばらしいです。わかりやすいです。図による理解は情報処理の第一歩です。 記憶法の教材としてもつかえます。


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情報処理のしくみを理解する - 湯村幸次郎著『図でわかる中学理科』-

▼ 注:引用文献
湯村幸次郎著『図でわかる中学理科(2分野[生物・地学])』(改訂新版)(中1〜中3:未来を切り開く学力シリーズ)文藝春秋、2010年2月25日
図でわかる中学理科 2分野(生物・地学)  (未来を切り開く学力シリーズ)