近年、集中豪雨による災害がふえています。スマホアプリをつかって、長期予報を参考にしながら、現在および6時間後までの現在地の状況をつかんで、はやめに非難するようにします。
『天気予報の科学』(Newton)は、気象と天気予報の仕組みをわかりやすく解説した入門書です。天気予報は、現代人にとってなくてはならないものです。気象災害にそなえるためにとくに重要です。




かつてはめずらしかった、1時間に 100 ミリという集中豪雨は、近年夏になるとほぼ必ずみられるようになっている。(中略)

こうした大気の状態のもとでは、細長くのびた線状の降水帯が発達し、これが豪雨の原因になる。


集中豪雨は、もっとも警戒しなければならない気象現象です。集中豪雨を知るためには、「Yahoo! 天気」や「Yahoo! 防災情報」などのスマホアプリをつかって、現在地の気象状況をリアルタイムでつかむようにします。これらのアプリでは、1時間きざみで6時間先まで、もしくは5分きざみで1時間先までの予報も配信しています。1時間先までの予想は、降水だけでなく、雷と竜巻(突風)についてもおこなわれています。これらを地図上でみることができ、とても役立ちます。

一方、気象アプリでは、明日以降の天気予報も配信しています。天気予報は、あさってまでの予報精度は技術の進歩によりかなりあがってきていますが、3日後から先の予報は今でもむずかしいのが実情です。降水確率にみられるように天気予報は確率で発表されます。確率は、計算結果であって予知ではないので、当たったりはずれたりします。

気象現象にはカオス(混沌)性があるので(大気は複雑系なので)、観測技術がどれだけ発達しても現象の予知はできず、確率でしめすしかありません。確率というのは、当たったりはずれたりするものだということを認識して天気予報をつかっていくことが大切です。

具体的には、長期予報を参考にしながら、現在および6時間後までの現在地の状況をつかんで、そして避難するということになります。大局をみて、局所を知り、そして行動するということです(図)。

170903 行動
図 問題解決の3段階


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▼ 参考文献
Newton 著 『天気予報の科学』ニュートンプレス、2015年9月14日

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