外国の動物園で日本の動物にであうと、客観的にそれらをとらえなおすことができます。
『ナショナルジオグラフィック』(2017.8号)では「海を渡った日本の動物たち」を紹介しています(注)。

日本の動物園では、パンダ・ペンギン・コアラ・ライオン・ゾウ・・・、外国からきた動物ばかりが人気です。しかし外国の動物園では、日本からやってきた動物たちが魅力的な存在になっています。




たとえばタンチョウは、19世紀末には、英国やオーストラリアの動物で飼育・展示されていました。そのほか、アオダイショウ、リュウキュウヤマガメ、オオサンショウウオ、タヌキ、イボイモリ、ウズラ、ニホンザル、シリケンイモリなどが写真とともに紹介されています。

タヌキは、日本をふくむ東アジアの一角だけにすむめずらしい動物であり、シンガポール動物園などで飼育されています。シンガポール動物園は、「open zoo」をコンセプトにしたすぐれた動物園です。

外国の動物園で日本の動物に出会うと、それまでとはちがった視点で動物をとらえなおすことができます。外国にでて日本をとらえなおすことには大きな意義があります。


▼ 注
『ナショナルジオグラフィック(日本版)』2017年8月号、日経ナショナルジオグラフィック社