ひとつの感覚器官にたよらないで総合的にインプットすることが重要です。
国立科学博物館の情報誌『milsil』58号に色と感情についての記事がありました(注)。
このように色の情報は、わたしたちの心のなかのイメージや感情に作用し、選択や行動に影響をあたえています。逆に、色と香りが不調和になった場合にはストレスが生じてしまいます。
たとえば「暖色系」「寒色系」といういいかたをします。橙色には暖かさを、青色には寒さや冷たさを感じます。あるいはオーディオファンはスピーカーの音をきいて、これは暖色系だとか、こっちは寒色系だとかいいます。あるいは寒色系の服を着ている人をみて、あのひとは冷たい人だと誤解することがあるかもしれません。あるいはそれぞれの民族の歴史や文化のなかで、色に対するおもいこみやすりこみがおこっているかもしれません。
イメージや感情にどれだけ色が作用していることか。それを自覚することが大事です。
したがって色にもっと注目しなければなりません。毎日すごす自宅やオフィスの壁の色はどうでしょうか。家具や食器の色はどうでしょうか。壁紙や張り紙を変えて色を変えてみると予想外の効果があります。手軽に張り替えられる壁紙などが最近はうられています。あるいは夏は、カーテンを青色に変えてみるといいかもしれません。
そしてさまざまな感覚が調和したときに相乗効果がうまれることを再認識すべきでしょう。たとえば料理では、味だけでなく色や香りも重要です。そのときの部屋の気温やバックグランドミュージックもきいてきます。色(視覚)・味(味覚)・香り(嗅覚)・気温(皮膚感覚)・音(聴覚)が調和したときに、いちじるしいプラスの相乗効果がうまれます。
感覚というのは、感覚器官をつかって情報を内面にインプットすることです。ひとつの感覚器官にたよらないで総合的にインプットすることが大切です。
▼ 関連記事
情報処理をすすめるて世界を認知する -『感覚 - 驚異のしくみ』(ニュートン別冊)まとめ -
▼ 注:参考文献
「色にまつわる印象や感情はどこからくるのか」(色の世界 第10回), milsil, 58号, 国立科学博物館, 2017年7月
ピンク色とピーチの香りを合わせると、被験者は快さをより強く感じ唾液中のストレス物質が減ります。(中略)緩和ケアの現場などで気持ちが落ち着く空間をつくりたい場合は、色を一つの結び目として、そのイメージに調和する香りや音楽などを組み合わせると効果が上がるのではないかと考えられます。
このように色の情報は、わたしたちの心のなかのイメージや感情に作用し、選択や行動に影響をあたえています。逆に、色と香りが不調和になった場合にはストレスが生じてしまいます。
たとえば「暖色系」「寒色系」といういいかたをします。橙色には暖かさを、青色には寒さや冷たさを感じます。あるいはオーディオファンはスピーカーの音をきいて、これは暖色系だとか、こっちは寒色系だとかいいます。あるいは寒色系の服を着ている人をみて、あのひとは冷たい人だと誤解することがあるかもしれません。あるいはそれぞれの民族の歴史や文化のなかで、色に対するおもいこみやすりこみがおこっているかもしれません。
イメージや感情にどれだけ色が作用していることか。それを自覚することが大事です。
したがって色にもっと注目しなければなりません。毎日すごす自宅やオフィスの壁の色はどうでしょうか。家具や食器の色はどうでしょうか。壁紙や張り紙を変えて色を変えてみると予想外の効果があります。手軽に張り替えられる壁紙などが最近はうられています。あるいは夏は、カーテンを青色に変えてみるといいかもしれません。
そしてさまざまな感覚が調和したときに相乗効果がうまれることを再認識すべきでしょう。たとえば料理では、味だけでなく色や香りも重要です。そのときの部屋の気温やバックグランドミュージックもきいてきます。色(視覚)・味(味覚)・香り(嗅覚)・気温(皮膚感覚)・音(聴覚)が調和したときに、いちじるしいプラスの相乗効果がうまれます。
感覚というのは、感覚器官をつかって情報を内面にインプットすることです。ひとつの感覚器官にたよらないで総合的にインプットすることが大切です。
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▼ 注:参考文献
「色にまつわる印象や感情はどこからくるのか」(色の世界 第10回), milsil, 58号, 国立科学博物館, 2017年7月