ミーアキャット(Meerkat / Suricata suricatta)
(食肉目マングース科)
(交差法で立体視ができます)
(食肉目マングース科)
(交差法で立体視ができます)
生命の基本システムは〈身体-環境〉系であり、その機能は〈インプット→プロセシング→アウトプット〉です。
ステレオ写真はいずれも交差法で立体視ができます。よこはま動物園ズーラシア(注1)「アフリカのサバンナ」ゾーンで撮影しました。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>
ミーアキャットは、マングースの仲間でありネコではありません。アフリカ南部のひらけた荒れ地やかわいたサバンナに分布します。5k㎡ のなわばり内に、5つ前後の巣をふくむ地下トンネルをほって10~30頭の群れでくらしています。
ズーラシアでは、動物を飼育・展示するだけでなく、それぞれの動物の生息環境も再現しています。
動物は、環境(外界)から、物質・エネルギー・情報をとりいれ(インプット)、それらを処理し(プロセシング)、そして行動したり排泄物をだしたりしています(アウトプット)。このように、動物と環境とはつねに一体になって、〈インプット→プロセシング→アウトプット〉がおこなわれています(注2)。これは生命のシステムといってもよいでしょう(図1)。
このように、動物(の身体)と環境はセットにしてとらえなければなりません。わたしは、生命とは身体だけさすのでなく、身体と環境をあわせた全体のことであるとかんがえています。生命とは、〈身体-環境〉系であり、その機能は〈インプット→プロセシング→アウトプット〉であるということです。〈インプット→プロセシング→アウトプット〉という機能をかんがえると、身体だけでは生命は決して完結しません。
人間も動物の一種です。おなじシステムです。図1の「動物」を「人間」におきかえればよいです。ただし人間の場合は、情報の〈インプット→プロセシング→アウトプット〉が高度・強力です。
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▼ 注1
よこはま動物園ズーラシア
▼ 注2
動物は、目や鼻や耳などの感覚器官をとおして環境から情報をえています。何かを見て(インプット)、それが餌だとわかると(プロセシング)、そこにちかづいていきます(アウトプット)。そして餌を食べ(インプット)、消化し栄養をとり(プロセシング)、余分なものは排泄します(アウトプット)。あるいは何かを見て(インプット)、たとえばそれが危険なものだとわかると(プロセシング)、鳴き声を発して(アウトプット)、仲間にそれをつたえます。〈インプット→プロセシング→アウトプット〉は動物の基本的ないとなみです。
▼ 参考文献
村田浩一監修『よこはま動物園ズーラシアガイドブック 改訂版 II』公益財団法人横浜市緑の会発行、2015年4月22日(正門ちかくのショップで購入できます)
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>
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ミーアキャットは、マングースの仲間でありネコではありません。アフリカ南部のひらけた荒れ地やかわいたサバンナに分布します。5k㎡ のなわばり内に、5つ前後の巣をふくむ地下トンネルをほって10~30頭の群れでくらしています。
リカオン(African wild dog / Lycaon pictus)
(食肉目イヌ科)
サハラ砂漠以南のアフリカの草原やサバンナに分布します。複数のオス・複数のメスと子どもたちで構成される「パック」とよばれる10頭前後の群れでくらしています。ほかの肉食動物にくらべて狩りの成功率が高く、「アフリカの狩猟犬」ともよばれます。(食肉目イヌ科)
ケープハイラックス(Cape Hyrax / Procavia capensis)
(イワダヌキ目イワダヌキ科)
アフリカ中部・南部の岩山の割れ目などをすみかとし、草・果実・花などをたべます。大きなネズミのように見えますが、分類的にはゾウにちかい特徴をもつ原始的な動物です。ヒガシクロサイ
(Eastern Black Rhinoceros / Diceros bicomis michaeli)
(奇蹄目サイ科)
アフリカ中南部に分布します。なわばりをおもに単独でつくって生活します。木の葉を主食とし、200種類以上の植物を採食します。
視力はあまりよくありませんが、嗅覚が鋭く、音にも敏感です。皮膚は乾燥に弱くデリケートです。保湿や寄生虫を防ぐため、泥浴びや水浴びが大好きです。
装飾品や漢方薬としてサイの角を利用するため、アジア・アフリカに生息する五種類のサイは、1960年からの35年間に全生息数の98%が消滅しました。サイの角は、ヒトの髪とおなじケラチンが主成分であるため薬効はないと科学的にはかんがえられています。
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ズーラシアでは、動物を飼育・展示するだけでなく、それぞれの動物の生息環境も再現しています。
動物は、環境(外界)から、物質・エネルギー・情報をとりいれ(インプット)、それらを処理し(プロセシング)、そして行動したり排泄物をだしたりしています(アウトプット)。このように、動物と環境とはつねに一体になって、〈インプット→プロセシング→アウトプット〉がおこなわれています(注2)。これは生命のシステムといってもよいでしょう(図1)。
図1 生命のシステム
このように、動物(の身体)と環境はセットにしてとらえなければなりません。わたしは、生命とは身体だけさすのでなく、身体と環境をあわせた全体のことであるとかんがえています。生命とは、〈身体-環境〉系であり、その機能は〈インプット→プロセシング→アウトプット〉であるということです。〈インプット→プロセシング→アウトプット〉という機能をかんがえると、身体だけでは生命は決して完結しません。
人間も動物の一種です。おなじシステムです。図1の「動物」を「人間」におきかえればよいです。ただし人間の場合は、情報の〈インプット→プロセシング→アウトプット〉が高度・強力です。
▼ サバンナ(サバナ気候)関連記事
モデルをつかって気候帯をとらえる -『気候帯でみる! 自然環境〈1〉熱帯』(少年写真新聞社)-
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視野を拡大する - ズーラシア「アフリカのサバンナ」(1)-
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立体視をして遠近の両方をしっかり見る - ホノルル動物園(2)-
見慣れない生物をみて感受性の鈍化をふせぐ - 上野動物園(1)両生爬虫類館 -
3D画像が生じる仕組みをかんがえる - 上野動物園(2)「パンダ」-
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立体視をして奥行きもとらえる - バンコク・ドゥシット動物園 -
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▼ 注1
よこはま動物園ズーラシア
▼ 注2
動物は、目や鼻や耳などの感覚器官をとおして環境から情報をえています。何かを見て(インプット)、それが餌だとわかると(プロセシング)、そこにちかづいていきます(アウトプット)。そして餌を食べ(インプット)、消化し栄養をとり(プロセシング)、余分なものは排泄します(アウトプット)。あるいは何かを見て(インプット)、たとえばそれが危険なものだとわかると(プロセシング)、鳴き声を発して(アウトプット)、仲間にそれをつたえます。〈インプット→プロセシング→アウトプット〉は動物の基本的ないとなみです。
▼ 参考文献
村田浩一監修『よこはま動物園ズーラシアガイドブック 改訂版 II』公益財団法人横浜市緑の会発行、2015年4月22日(正門ちかくのショップで購入できます)