キーワードがでているページについて、中心視野でキーワードを、周辺視野でページを見て、そしてイメージすると記銘がすすみます。
『すべてがわかる世界遺産大事典〈上〉』 (マイナビ出版)を見ていたら、32ページに「文化的景観」についての解説がありました。世界遺産や環境保全をかんがえるうえでこの「文化的景観」は重要なキーワードのひとつになるとおもいました。

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「文化的景観」というキーワードは32ページの中央左に赤字ででていました。そこでそれを中心視野で見、ページ全体は周辺視野で見ました。

人の目は中心は、はっきりくっきり見えます。これは中心視野です。そして周辺にいくほどぼやけて見えます。しかしこの周辺視野では、全体的な目前の状況、全体像をつかむことができます。今回の例でいえば、キーワードは中心視野で、ページ全体は周辺視野でとらえることができます。中心視野と周辺視野をつかって、キーワードとページの両方を同時に見るようにします(目はキョロキョロさせません)。

そしていったん目を閉じて、いま見たキーワードとページをイメージしてみます。周辺視野で見たことがどこまで正確にイメージできるか。今回のページには、ページ内の下部に写真が掲載されていましたのでイメージはしやすいです。

これは記銘の実践になります。記銘は、記憶さらに情報処理をすすめるために役立ちます。ページを画像としてインプットし記銘するのがポイントです(図1)。周辺視野から情報をとりいれることの重要性にぜひ気がついてください。

170623 記憶法
図1 インプットし記銘する


このような作業はどのような本でもおこなうことができます。各ページについて5〜10秒ぐらいでできる簡単なことですので、キーワードがでているページについてはやってみる意義があるとおもいます。理解や記憶がすすみます。


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▼ 参考文献
世界遺産検定事務局著・NPO法人 世界遺産アカデミー監修『すべてがわかる世界遺産大事典〈上〉-世界遺産検定1級公式テキスト-』マイナビ出版、2016年1月21日