環境破壊をやめて環境を保全することにより、環境からの悪影響をくいとめ、環境からよい作用をうけることができます。
上野動物園のジャイアントパンダのメス「シンシン」が、2017年6月12日、赤ちゃん1頭を出産しました(注1)。上野動物園でのパンダの赤ちゃんの誕生は2012年以来5年ぶりです。これにともない地元・上野の飲食店の株価も急上昇したそうです(注2)。
パンダは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで、1990年に絶滅危惧種に指定されましたが、2016年9月4日にその指定からはずされ、危急種にひきさげられました。
中国政府によるジャイアントパンダの保護が効果をあげている背景には、1980年代に横行していた密猟がいちじるしく減少したことと、パンダの保護区域が大きくひろがったことがあげられています。
しかし一方で、野生環境でパンダが実際に増加しているという結論をだすのは早急であるという意見もあります。野生のパンダをかぞえる技術が発達しただけかもしれないというのです。実際、観測精度があがったために、これまで観測にひっかからなかったものも観測されるようになって、見かけ上の数がふえるということはあらゆる分野でおこりうることです。
国際自然保護連合(IUCN)が更新した最新のレッドリストには、8万2954種の生物がふくまれており、そのうち2万3928種に絶滅の恐れがあるといいます。地球史的にみて現代は大量絶滅の時代です。これは人間活動によるものですが、一方で、パンダの例のような保護活動を懸命におこなっている人々もいます。
自然環境を破壊すれば、破壊された自然環境から悪影響がおよんできます。環境破壊はかならずはねかえってきます。〈インプット→プロセシング→アウトプット〉の原理からいって当然のことです(図1)。

開発か保全か? 現実的には、"開発屋" のほうが圧倒的なパワーをもっていますが、人間は、環境なくして生きていけません。わたしは保護活動に荷担しています。
パンダは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで、1990年に絶滅危惧種に指定されましたが、2016年9月4日にその指定からはずされ、危急種にひきさげられました。
中国政府の調査によると、野生のジャイアントパンダの個体数は着実に増えつづけており、2014年までの10年間でおよそ16%増加した。中国全土において、2014年時点の野生のジャイアントパンダは約1850頭、前回調査が行われた2003年は約1600頭だった。(注3)
中国政府によるジャイアントパンダの保護が効果をあげている背景には、1980年代に横行していた密猟がいちじるしく減少したことと、パンダの保護区域が大きくひろがったことがあげられています。
しかし一方で、野生環境でパンダが実際に増加しているという結論をだすのは早急であるという意見もあります。野生のパンダをかぞえる技術が発達しただけかもしれないというのです。実際、観測精度があがったために、これまで観測にひっかからなかったものも観測されるようになって、見かけ上の数がふえるということはあらゆる分野でおこりうることです。
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国際自然保護連合(IUCN)が更新した最新のレッドリストには、8万2954種の生物がふくまれており、そのうち2万3928種に絶滅の恐れがあるといいます。地球史的にみて現代は大量絶滅の時代です。これは人間活動によるものですが、一方で、パンダの例のような保護活動を懸命におこなっている人々もいます。
自然環境を破壊すれば、破壊された自然環境から悪影響がおよんできます。環境破壊はかならずはねかえってきます。〈インプット→プロセシング→アウトプット〉の原理からいって当然のことです(図1)。

図1 環境破壊と悪影響
開発か保全か? 現実的には、"開発屋" のほうが圧倒的なパワーをもっていますが、人間は、環境なくして生きていけません。わたしは保護活動に荷担しています。