環境は、あなたの情報処理をささえています。旅行をして環境を拡大することが大事です。
人間は基本的に、情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)をする存在です。環境から内面に情報をインプットし、内面で情報を処理し、その結果を環境へアウトプットしながら生きています。

このような情報処理において情報をインプットするとき、あなたはどの範囲からインプットしているでしょうか? ある人は、身のまわりと居住地域や職場だけから情報をとりいれているかもしれません。あるいは旅行をよくする人は日本の各地、あるいはヨーロッパやアメリカなどの外国からも情報をとりいれているでしょう。あるいは特定の地域にしょっちゅう行く人はそこからも情報を取得しているでしょう。

いずれにしても、情報をとりいれる元である環境には、人それぞれに範囲・枠組みがあるとおもいます。図1でみると赤色破線がそれにあたります。

170608a 枠組み
図1 環境には範囲・枠組みがある


あなたの赤色破線はどこまでおよんでいるでしょうか? どこにひかれているでしょうか? 自覚することがまずは必要です。それはあなたの限界でもあります。

環境は、人によって大きくちがいます。環境がちがえばインプットされる情報もことなり、プロセシングもアウトプットもことなってきます。たとえば ある人と、どうもコミュニケーションがとれないといった場合、あなたの環境とその人の環境とがそもそも大きくことなっていることが多いのです。




しかし環境は固定したものではありません。拡大することができます。たとえば積極的に旅行をしてみればおのずと環境はひろがります(図2)。感覚器官も活性化され、感覚の「窓」がひらいてきます。

170608b 枠組み
図2 環境は拡大できる


現在の境界、今の枠組みをこえたところには新発見があります。常識をこえたところにあらたな知性がうまれます。環境が大きくなると心にゆとりが生じます。殻をやぶればれば固定観念からも脱出できます。インプットがゆたかになればプロセシングもすすみます。たりない情報をおぎなうように想像力がはたらきます。こうして環境の拡大は情報処理を変革していきます。

逆に、環境をせばめてしまうと枠組みをせばめ、かたい殻を身につけることになり、情報処理はすすみません。自己防衛をたえずしている人がそうです。

しかし環境なくして情報処理がすすまないのはあきらかです。環境は、あなたの情報処理をささえています。環境をひろげ、情報処理の空間をひろげ、心の場をゆたかにしていくことが大切です。


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