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ヒメコウホネ(スイレン科)
(交差法で立体視ができます)
絶滅危惧植物を保護して、日本列島の多様な自然環境を保全していかなければなりません。
新宿御苑で、「日本絶滅危惧植物」展がひらかれています。希少な野生動植物種の保全についてまなぶことができます。写真は交差法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>




ヒメコウホネ(スイレン科)は、本州・四国・九州に分布する、湖沼・ため池・河川に生える多年草です。開発や水質汚濁により減少しています。



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マルヤマシュウカイドウ(シュウカイドウ科)
沖縄に分布します。亜熱帯の山地の陰湿な林床に生える常緑の多年草です。園芸用の採集と森林伐採で個体数が減少しています。



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コバノミヤマノボタン(ノボタン科)
沖縄本島の北部地域である やんばるにのみ分布する固有種です。河川ぞいの崖、林道ぞいなど、ややあかるい場所に生育しています。



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ツルラン(ラン科)
九州・沖縄に分布します。常緑樹の樹林下などに生える多年草です。夏から秋に白色の花をつけます。花の唇弁が2段にさけるため「大」の字にみえます。園芸採取のために減少しています。



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オガワワラシコウラン(ラン科)
小笠原諸島に特産する常緑の着生ランです。生息地がかぎられ、環境が悪化しているため絶滅が危惧されます。



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ピレオギク(キク科)
北海道の日本海側の海岸に分布します。夏から秋に白色の花をつけます。 




植物の絶滅をひきおこす最大の原因はわたしたち人間の活動です。たとえば森林の伐採や開発、環境の汚染、観賞目的のための採取などが原因になっています。また外来種がもちこまれることにより日本の固有種が減少することがあります。里山の放置により環境があれて生育できなくなる植物もあります。さらに地球温暖化も影響しています。

日本列島は、山・海・湿原・島など変化にとんだゆたかな自然環境をもっています。日本には、種子植物とシダ植物をあわせると約7000種類が生育しており、そのうち2800種類が日本固有種です。種数が多いことと固有種の割合が高いことは日本の植物の大きな特徴です。現在、日本の野生植物およそ7000種のうちおよそ4分の1の植物が絶滅の危機にさらされているとかんがえられています。残念なことです。