宇宙人と通信するためには周波数(波長)を合わせなければなりません。
グラフィックサイエンスマガジン『Newton 2017.7号』の特集「宇宙人を科学する」では、第1回「宇宙人を探し出せ」と題して宇宙人のさがし方について解説しています。
宇宙人(地球外知的生命)は本当にいるのでしょうか? 2016年1月、史上最大規模の宇宙人探し計画「ブレイクスルー・リッスン」の探査が開始されました。
宇宙人をさがすもっとも基本的な方法は、宇宙人が送信した電波を受信することです。その宇宙人が知的であるならば電波をつかってメッセージを送信しているとかんがえられるからです。
アメリカの物理学者のコッコニーとモリソンは、宇宙でもっとも基本的で豊富に存在する元素である水素原子(H)がだす電波「1.42 GHz」の電波を観測すればよいとかんがえました。波長が21センチメートルであることから「21センチ波」ともよばれます。
あるいは宇宙人は、電波のかわりに可視光線をつかっているかもしれません。可視光線は、電波よりも周波数が大きい電磁波です。周波数が大きいとたくさんの情報をのせておくることができます。このとき、おくった可視光線が拡散しないようにレーザー光をつかっているかもしれません。これを観測すればよいのです。
いずれにしても宇宙人と通信するためには波長を合わせなければなりません。波長を合わせるのはコミュニケーションの基本中の基本です。これがきわめてむずかしいのです。
波長が会うかどうかということに関しては人間(地球人)同士でも似たようなことがいえます。「なぜか彼とは波長が合う」などという人がいます。波長の合う人がいる一方で波長が合わない人がいます。
あるいは外国人とコミュニケーションをしよとおもったら波長を合わせる努力をしなければならないことが多いです。
あるいは何かの原因で怒りくるっている人がいます。そのときに、その人に波長をあわせればその人との同調・共鳴がおこり、怒りは2倍4倍8倍というように増幅されます。このようなことは意図せずにおこってしまう(まきこまれてしまう)ことがあります。これは共鳴現象であり、共鳴が共鳴をよんで集団心理もうまれます。怒っている人には波長を合わせないようにしたほうがよいです。
わたしたちはテレビをみるときにはチャンネルをえらびます。これは、受信する番組の周波数(波長)を選択するということです。各テレビ局は、特定の波長の電波に情報をのせて送信しています。どのチャンネルにあわせるか? テレビにかぎらずとても重要なことです。
▼ 参考文献
『Newton 2017.7号』ニュートンプレス、2017年7月7日発行
宇宙人(地球外知的生命)は本当にいるのでしょうか? 2016年1月、史上最大規模の宇宙人探し計画「ブレイクスルー・リッスン」の探査が開始されました。
ひと口に電波をとらえて地球外知的生命を探すといっても、「周波数(振動数)」を合わせなければ信号を捉えることはできません。周波数とは、電波が1秒間に振動する回数のことで、「ヘルツ(Hz)」という単位であらわします。1Hz なら1秒間に1回振動するということです。
宇宙人をさがすもっとも基本的な方法は、宇宙人が送信した電波を受信することです。その宇宙人が知的であるならば電波をつかってメッセージを送信しているとかんがえられるからです。
アメリカの物理学者のコッコニーとモリソンは、宇宙でもっとも基本的で豊富に存在する元素である水素原子(H)がだす電波「1.42 GHz」の電波を観測すればよいとかんがえました。波長が21センチメートルであることから「21センチ波」ともよばれます。
あるいは宇宙人は、電波のかわりに可視光線をつかっているかもしれません。可視光線は、電波よりも周波数が大きい電磁波です。周波数が大きいとたくさんの情報をのせておくることができます。このとき、おくった可視光線が拡散しないようにレーザー光をつかっているかもしれません。これを観測すればよいのです。
いずれにしても宇宙人と通信するためには波長を合わせなければなりません。波長を合わせるのはコミュニケーションの基本中の基本です。これがきわめてむずかしいのです。
*
波長が会うかどうかということに関しては人間(地球人)同士でも似たようなことがいえます。「なぜか彼とは波長が合う」などという人がいます。波長の合う人がいる一方で波長が合わない人がいます。
あるいは外国人とコミュニケーションをしよとおもったら波長を合わせる努力をしなければならないことが多いです。
あるいは何かの原因で怒りくるっている人がいます。そのときに、その人に波長をあわせればその人との同調・共鳴がおこり、怒りは2倍4倍8倍というように増幅されます。このようなことは意図せずにおこってしまう(まきこまれてしまう)ことがあります。これは共鳴現象であり、共鳴が共鳴をよんで集団心理もうまれます。怒っている人には波長を合わせないようにしたほうがよいです。
わたしたちはテレビをみるときにはチャンネルをえらびます。これは、受信する番組の周波数(波長)を選択するということです。各テレビ局は、特定の波長の電波に情報をのせて送信しています。どのチャンネルにあわせるか? テレビにかぎらずとても重要なことです。
▼ 参考文献
『Newton 2017.7号』ニュートンプレス、2017年7月7日発行