福島第一原発事故をふまえ、新エネルギー(再生可能エネルギー)の開発がもとめられています。反対するだけでなく、代替案をしめし実行していくことが必要です。
『クリーンで無尽蔵 新エネルギー』(ニュートンプレス)は、クリーンで無尽蔵な再生可能エネルギー(新エネルギー)についてイラストをつかって解説しています。新エネルギーは、人類全体の問題としてとりくむべき課題です。
福島第一原発事故をふまえて、再生可能エネルギーへの期待が非常にたかまっています。再生可能エネルギーとはつねに補給できる、継続できるエネルギーのことであり、具体的には太陽光・風力・水力・波力・地熱などをつかったエネルギーのことです。現在開発されつつある技術にはつぎのようなものがあります。
これらのうち、ソーラーパネル・太陽熱発電・洋上風力発電は、曇りの時や風がないときには発電量がおちるというお天気まかせといった側面があります。そこで蓄電池の開発が必要です。新型リチウムイオン電池の研究開発がすすめられています。
また「ネット・ゼロ・エネルギー」の研究開発もすすんでいます。「ネット」とは正味(差し引き)を意味し、いわばエネルギーの自給自足をめざすとりくみです。
- ソーラーパネル(太陽電池)
- 太陽熱発電
- 洋上風力発電
- 小水力発電
- 水素エネルギー
これらのうち、ソーラーパネル・太陽熱発電・洋上風力発電は、曇りの時や風がないときには発電量がおちるというお天気まかせといった側面があります。そこで蓄電池の開発が必要です。新型リチウムイオン電池の研究開発がすすめられています。
また「ネット・ゼロ・エネルギー」の研究開発もすすんでいます。「ネット」とは正味(差し引き)を意味し、いわばエネルギーの自給自足をめざすとりくみです。
たとえばビルの屋根などに太陽光発電設備を設置するとともに、光をとおしながら太陽熱発電ができる窓をつけ、太陽熱温水器により最高 90℃ のお湯をわかして暖房や給湯につかい、夏は外気よりも冷たく、冬は暖かい深さ 120m 以内の地下に水を循環させて地中の熱を活用、ビルの再生可能エネルギー発電量を増やします。
再生可能エネルギー発電量によって施設のエネルギー消費量をすべてまかなう、エネルギー収支ゼロを達成した例としては大林組技術研究所本館テクノステーション(東京都清瀬市)などがあります(注)。
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原発事故をふまえ、原発反対運動もおこっていますが、代替案をだしてそれを実行・推進していくことが必要です。そのためにも新エネルギーに関する認識をふかめていかなければなりません。
反対だけ、批判だけ、けちをつけているだけだと事態をさらに悪化させ、相手にさらに力をあたえることにもなりかねません。たとえばA案に賛成しないならば、B案をださなければなりません。人物Aを応援しないならば、人物Bを応援します。いちばんいけないのがBをださずにAの批判だけをすることです。
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▼ 注
大林組技術研究所本館テクノステーションでZEBを達成
▼ 引用文献
『クリーンで無尽蔵 新エネルギー』ニュートンプレス、2015年9月25日
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