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コサギ(コウノトリ目サギ科)(鳥の楽園)
(平行法で立体視ができます)
動物の環境(周囲や背後)を見ていると周辺視野がきたえられ、眼力がつよまります。
動物をみるときには、その動物とともにその環境もみることが大事です。

写真は、天王寺動物園(大阪市)で撮影しました。いずれも平行法で立体視ができます。
立体視のやり方 - ステレオグラムとステレオ写真 - >>



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鳥の楽園(自然が再現されたバードケージ)



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コンドル(タカ目コンドル科)



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フラミンゴとベニイロフラミング(フラミンゴ目フラミンゴ科)



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ミシシッピーワニ(ワニ目アリゲーター科)(アイファー)
(分布:北アメリカ南東部、生息地:川や沼・湖)



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ホウシャガメ(カメ目リクガメ科)(アイファー)
(分布:マダガスカル島南部、生息地:乾燥した森林)



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ミズオオトカゲ(トカゲ目オオトカゲ科)(アイファー)
(分布:東南アジア、生息地:渓流から海にかけての水辺)




動物は中心視野でみますが、その環境(周囲や背景)は周辺視野でみます。動物は中心視野に、環境は周辺視野に対応しています(図1)。


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図1 環境は周辺視野でみる


したがって環境をみることは周辺視野をきたえることになります。周辺視野でどこまでみることができるでしょうか。動物とはかぎらず、ある対象をみるときには、その周囲や背景を周辺視野でみるようにすると、内面への情報のインプット能力が格段にたかまります。

そもそも旅行先で風景をみるときには周辺視野を誰もがつかっています。しかし学校教育では、周辺視野のつかいかたはおしえてくれず、中心視野ばかりつかっています。中心視野だけをつかっていると目がつかれ、目がわるくなります(視力がおちます)。眼力はそだたず、物をみて判断する能力ものびません。

見ることは、情報のインプットの手段としてもっとも重要です。周辺視野をきたえ眼力をつよめることは大事なことです。


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天王寺動物園には、「鳥の楽園」と「アイファー」という生態的展示施設もあり、とてもよくできています。

「鳥の楽園」(バードケージ)では、泉やダム、せせらぎや森林、湿地、池などがの生態系が再現されていて、鳥たちの飛ぶ姿や巣づくり、エサをたべる様子などを、巨大ケージのなかの通路をあるきながらじかに見ることができます。

「アイファー(IFAR)」とは、ここで飼育している、無脊椎動物(Invertebrates)、魚類(Fish)、両生類(Amphibians)、爬虫類(Reptiles)頭文字を(進化の順に)ならべてつくった名称です。爬虫類を中心に各動物の解説も充実していて、どのような環境に適応して生きているのか、くわしくまなぶことができます。