中央アフリカは、ゆたかな自然環境をいかすことができずに破綻しようとしています。
『ナショナル ジオグラフィック 2017.5号』では「戦火に苦しむ中央アフリカ」を特集しています。




2014年、首都バンギを一時占領していたイスラム教徒の反政府勢力に対し、キリスト教徒の武装集団が反撃に出た。(中略)多くの家が焼け落ちた。過去4年間にわたって、中央アフリカの多くの地域で混乱が続いている。

2014年にバンギで起きた市街戦に巻き込まれ、自宅近くで命を落とした姉妹の死を、キリスト教徒の少女が嘆き悲しむ。現在でもイスラム教徒とキリスト教徒が互いに攻撃を続けているほか、イスラム教系の反政府勢力の間でも対立が起き、争いは絶えない。


中央アフリカ共和国は、面積はフランスとほぼ同じであり、人口わずか500万人、広大な森林があり、野生動物があふれ、地下には、ダイヤモンドや金・ウランといった資源が豊富です。

しかし過去4年間にわたって内戦と混乱がつづいています。少数派のイスラム教徒と多数派のキリスト教徒が残虐な戦いをくりひろげているというのです。北部のイスラム教徒たちは、首都バンギの中央政府にないがしろにされていると長年にわたり不満をつもらせていました。それに政権をめぐる権力闘争がくわわり、内戦へ突入しました。

ゆたかな自然環境があるにもかかわらずそれをいかすことができず、この国は破綻しようとしています。

中央アフリカは日本人にとってはとおい国ですが、リアルな写真をみて記事をよんで記憶にとどめておくべきでしょう。